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ロック・アップ

シルベスター・スタローン主演 ジョン・フリン監督作品。
仮出所中の模範囚フランク・レオンは恋人のメリッサと楽しいひと時を過ごして、刑務所に戻った。もうすぐ刑期を終えるフランクは本出所を心待ちにしていた。
だがその夜、マイズナー刑務官に叩き起こされたフランクはドラムグール所長のゲートウェイ刑務所へと無理矢理移送されてしまうのだった。
ドラムグールはかつて、フランクが、父親の危篤の際、外出許可を求めたが却下し、フランクに脱獄され、新聞に告発され、フランクは良い刑務所へ、ドラムグールは悪い刑務所へと左遷されてしまった。
ドラムグールはその恨みを晴らすため、フランクを拉致したのだった。

結末 ネタバレ注意

さっそく、ドラムグールはフランクを拷問。
拷問を終えたフランクはまず刑務所内の力関係を見極め、囚人達のボス・チンク、友好的なダラス、車好きの修理工のエクリプス、若いはねっ返りのファースト・ベースと出会う。
ある日、フランクはアメフトでチンク達にリンチされ、ペンダントを取られてしまうものの、エクリプス達が救援に入り、友好を深める。
フランクはエクリプス達が修理の傍ら組み立てる車を完成させ、喜ぶ。
だが、ファースト・ベースが運転席で吹かし、エンジン音に感化され、暴走。敷地内を暴れ回る。
しかしドラムグールは、フランクを懲罰房に入れた。
なかなか音をあげないフランクに、苛立ったドラムグールはチンクにファースト・ベースを殺させる。
フランクは怒り、チンクを殺そうとするが、ギリギリのところで思い止まる。
だがフランクはナイフで刺され、入院する事に。
メリッサが面会に現れ、フランクは喜ぶが、看守たちに気持ちを弄ばれる。
そしてメリッサに危機が迫ると知ったフランクは、脱獄を決意する。
ダラスの手引きで、抜け道を突き進むが、地下室に待っていたのはドラムグール達。ダラスは密告者だった。だがドラムグールはダラスとの約束を裏切った。
ダラスを気絶させ、看守たちはフランクをリンチ。しかしフランクは闘う。フランクの背後に看守が迫り、ダラスが目覚め、詫びにと、電気ショックの道連れにした。
フランクは逃げると見せかけ、所長室へ。ドラムグールを人質にとって、電気椅子へと座らせる。
そしてフランクはドラムグールを縛り付け、自らの手に電気椅子のスイッチを縛り付ける。
処刑室にマイズナー達が駆けつけ、フランクは脅迫さながらに自らの命を賭け、ドラムグールは根負けし、自らの悪行を告白。
フランクはドラムグールを解放する。だがドラムグールは助かるための方便だったと強調。しかし、電気椅子のヒューズは抜かれており、マイズナーはドラムグールを審問会へと送った。
かねて通りの刑期を終え、フランクは出所。今まで見られなかったマイズナーの笑顔を見せてもらい、迎えのメリッサと抱擁。
マイズナーが顔付きを引き締め直し、力強く、閉門の号令を掛け、フランクとの関わりを断った。
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管理人の批評

1989年、アメリカの作品です。
自由の国アメリカの刑務所は、割と囚人の自由が緩和されており、刑務所内は一つの社会となっているようです。
物々交換や売買、ギャンブルまで行われ、負債が膨らみ過ぎた者は、闇に葬られるというリスクもあります。
タイトルや電気椅子といった伏線もさることながら、スタローンの鍛え上げられた肉体を見せたり、かと思えばスタローンが好きな車を長めに映したりと、映画を観る人作る人誰でも楽しめる作品です。
画質といい、話といい、まさに80年代後半の作品。やや地味ですが、そのリアリティこそ、映画好きなスタローンらしさでもあります。