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マッケンナの黄金

グレゴリー・ペック主演 J・リー・トンプソン監督作品。
保安官のマッケンナは、荒野を進んでいると、黄金の番人である老アパッチから攻撃を受け、馬を潰され、反撃し、重傷を負わせる。マッケンナは老アパッチを看取り、亡くなった老アパッチが持っていた黄金を指し示す地図を見て燃やした。
老アパッチの墓を掘っていたマッケンナは、アパッチを味方に引き入れた悪党コロラド達に包囲され、地図を見て、覚えていることを理由に拘束され、吊り橋を渡って谷の隠れ家へと連れて行かれる。
牢屋に入れられたマッケンナは、隣の牢に入れられた女性に声を掛ける。女性はバーガーマン判事の娘で、判事はコロラドによって殺されてしまったが、まだ娘だとは気づかれていなかった。

結末 ネタバレ注意

いよいよ黄金探しへの出発直前、町に行っていたコロラドの部下ラグーナが町で秘密を喋ってしまい、ベン・ベイカーとその仲間達が黄金探しを同行しにやってくる。コロラドはラグーナを始末した。
ベイカーの連れて来た者達はほとんどが一般市民で、中にはかつて実際に黄金を見つけ、両目を潰されたアダムスも入っていた。マッケンナは市民達に帰るよう諭すが、誰もが黄金に目がくらみ、聞き入れなかった。
一行は出発。騎兵隊が現れ、一人を囮にして騎兵隊の脇をすり抜け、廃れたブローガン牧場の井戸で一休み。だが騎兵隊の待ち伏せに遭い、一行はほとんどがやられてしまい、コロラドとその部下ベシュとヘシュケ、マッケンナと判事の娘インガだけになってしまった。だが今度はインガが足手まといになってきてしまい、マッケンナはコロラド達を水源へと案内する。一行は水浴びして休息。マッケンナは自分に好意を寄せる女アパッチのヘシュケに手を焼かされる。
翌日、一行はアパッチたちに追われる昨日まで一緒だった市民達を見殺しにし、騎兵隊の追手に気付くが、先へと進む。騎兵隊は先行させる偵察に“狐のティッブス”達を差し向けた。コロラドはマッケンナの提案を採用し、インガを引き渡して騎兵隊を撒く事にする。だがティッブスは同行する騎兵隊の仲間2人を撃ち殺し、その夜、インガと2人が乗っていた馬を黄金の運搬用に引き連れ、コロラドに同盟を持ちかけ、一向に加わった。そして同時にインガが判事の娘だということがコロラドにバレてしまった。
6人はアパッチ領を抜け、川を筏で下る。だが激しい流れに、乗り手のいない馬は流されてしまった。
黄金の谷に着いた一行。入り口が明らかになる朝を待つため、手前で夜を明かす事に。その夜、黄金を手にしたらどうするかについて、コロラドはパリで貴族になり生活する暮らしを夢見ていた。するとインガまでも黄金に目がくらみ始め、マッケンナは愛を持って彼女を諭した。
朝日が強く降り注ぎ、マッケンナは黄金の谷への入り口を見つけ、一行は谷へと入り、黄金を見つけて駆け下りた。
ヘシュケが嫉妬からインガを手にかけようとして、誤って転落。それぞれが黄金を集める中、マッケンナは何かに気付き、インガと逃げ始める。
ベシュはティッブスを殺し、コロラドも殺そうとコロラドの銃の弾を抜いていた。だがナイフで返り討ちにされた。
マッケンナとインガは崖を登り、追ってきたコロラドと格闘。するとアパッチが現れ、岩が崩れ、地面が揺れ、アパッチが引き返し、3人も崖を降りて馬に乗り、走った。
岩が崩れる中、3人は引き返し外へ。黄金の谷は埋没した。コロラドと別れ、マッケンナは黄金を積んだ馬に乗り、インガと谷を後にした。
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管理人の批評

1968年、アメリカの作品です。
共演:オマー・シャリフ
アメリカの古き良き西部劇の一つでございます。
グレゴリー・ペックは『オーメン』や、『ローマの休日』のジョー役でおなじみの言わずと知られたハリウッドスターです。ペック自身は2003年に亡くなり、邸宅も2014年に売りに出されてしまったようなので、その面影を現実世界で探ることは難しくなりましたが、映画の中には彼の遺した、歩んだ世界が刻まれています。
共演のオマー・シャリフはエジプト出身の俳優さんで、『アラビアのロレンス』や『ドクトル・ジバゴ』などの出演されたこちらも名優で、アカデミー賞やゴールデングローブ賞にもノミネートされました。アルツハイマー病を患い、2015年に心臓発作でお亡くなりになられました。
『マッケンナの黄金』は今でも語られて比喩表現に使われるほどの金塊争奪戦の代表となりました。今でこそ凝っていたり、複雑に伏線が張り巡らされたりということを考えると、最も見やすい争奪戦映画なのではないでしょうか。