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ミート・ザ・ペアレンツ2

ベン・スティラー主演 ジェイ・ローチ監督作品。
仕事の助産を成功させたグレッグことゲイロードは妻パムと両家の両親の対面式に気を揉みだす。前にかつてない不運の連続に見舞われたからだ。
だが、タクシーから空港で飛行機に乗り、到着した空港の出口まで、2人はツキまくり。安心してパムの実家へ。
パムの父ジャックはパムの妹デビーの子ども、甥を預かって可愛がり、勉強させ、グレッグは甥を抱いて、頭突きされ鼻血を出す。
するとジャックが防弾性のキャンピングカーをわざわざ借りてきて、グレッグはその威力を試せと命令され、レンガを投げつけると、レンガはガラスに弾き飛ばされ、グレッグが空港で借りた、保険に入っていないレンタカーを破損。フロントガラスを割ってしまう。
キャンピングカーでいざグレッグの実家へと出発するが、途中、卑猥な集団と出くわしたり、ジャックの疑似乳房を触らされたり、挙げ句にジャックが腰を痛め、夜通し運転をさせられる羽目になる。
マイアミのフォッカー島に到着し、ついに両家ご対面。グレッグの父バーニーはとにかく陽気でガサツ。母のロズはセックスセラピーの講師をしていた。
実際に会って会話をしてみると、2組の両親は実に対照的。ジャックはバーニー達に下品さを感じていた。
そんな中、グレッグはパムから妊娠したと知らされ喜び、だがそれも束の間、まだ結婚式を挙げていないのでジャックに知られると面倒だと聞かされる。
バーニー達はキャンピングカーを訪ね、フォッカー家の犬のモーゼがバーンズ家の猫のジンクスを追いかけ、モーゼはトイレに流される。それを見てパニックになったバーニーがモーゼを救助しようとトイレをぶっ壊し、使えなくしてしまう。
夕食の会食席で、バーニーが元弁護士で今は主夫とわかり、そこにグレッグの元彼女で初体験の相手でもあるイザベルが現れ、グレッグは察して彼女を口止めしようとするが、バーニーが先に話してしまう。続いてグレッグのアルバムを取り出し、割礼の話をしだし、グレッグはアルバムを取り上げようと奪い合いになり、貼り付けていた包皮を鍋に落としてしまい、お開き。
寝室で大声で前戯する両親に、グレッグは再三注意するが聞き入れてもらえない。
翌朝、ジャックとバーニーはバスルームの中で出くわす。そしてバーニーはアメフトをやろうと言い出し、ジャックにタックルしてジャックの腰を壊してしまい、ロズにはパムの妊娠が見抜かれてしまう。
ジャックは車の修理のため外出することになり、グレッグに孫のL・J(リトル・ジャック)を任せるのが心配になり、カメラを仕掛ける。
ショッピングでロズはジャックの妻ディナに本業のセックスセラピストを明かし、ジャックの堅物を柔らかくするため、性の講義を手解き。
一方、ジャックはバーニーの紹介で、機械いじりが得意なホルヘを紹介され、会うが、彼は15歳で、父を知らず、なんとグレッグそっくりだった。

結末 ネタバレ注意

グレッグはL・Jに構い出し、うっかり汚い言葉を覚えさせてしまう。さらに電話をしている隙にジンクスによってL・Jは解放され、糊で遊び、帰宅したジャックはすべての惨状に仰天した。
皆に怒りをぶつけ、だがディナに取り為され、謝りに行くと、グレッグの子供の話をしており、それを盗み聞こうとして、腰を痛めてしまい、ロズのマッサージを受けるが、荒々しくて思わず逃亡。腰は自分で治し、キャンピングカーの隠し設備でホルヘのDNA鑑定をCIAに依頼。そしてグレッグに隠し事がないか詰め寄り、グレッグはパムの妊娠の事だと感じ、隠す。
だがジャックはグレッグの毛を回収。自白剤を持って、パーティーにホルヘを招待した。
大掛かりな結婚パーティーが行われ、ジャックはホルヘとグレッグを対面させる。ジャックは2人の毛をウェイターに扮した仲間に渡し、ジャックに自白剤を注射する。
壇上に上げられたグレッグは暴走。下ネタを放ち、ホルヘのこと、パムの妊娠、すべてを告白し、倒れた。
翌朝、家族とベッドで目覚めたグレッグはパムに釈明。だが激怒しているジャックは帰ろうと外に出る。するとバーニーが車の前に寝そべって止める。
だがジャック以外はすでにパムの妊娠を知っており、ジャックはL・Jと出発。グレッグとバーニーは追いかけるが、警察に捕まってしまう。
ジャックの元に分析の結果が届き、隠し子ではないと知って、引き返す。すると二人を見つけ、助けようとして、ジャックも逮捕される。すぐ釈放になったものの、ケンカになり、バーニーは元CIAと知り、担当判事はロズの生徒だった。
2人は和解し、週末に結婚式を挙げる。ジャックは祭司役をパムの元彼ケビンに頼んだ。
そしてジャックは、ロズ直伝で式中にディナを愛し、L・Jの世話を焼くバーニーとロズ、そしてカメラの存在を見抜いて遊ぶグレッグに呆れた。
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管理人の批評

2004年、アメリカの作品です。
共演:ロバート・デ・ニーロ ダスティン・ホフマン
この作品は前作、『ミート・ザ・ペアレンツ(1)』の続編であり、原題は『Meet the Fockers』と、「ミート・ザ〜」だけでシリーズになっています。「2」というのはあまりにも安直な邦題の付け方ですが、タイトルを変えてしまうと日本ではわからなくなるほど映画が溢れているので、邦題の付け方には寛大なご容赦を。
この作品で描かれているのは主に、変わり者の両親と会わせることに気を揉む婿と、娘を奪う相手の家柄の無さにがっかりする花嫁の父親の気持ちを表しています。やはり愛情というのは基本異性に注がれるようで、息子が生まれると、母親中心になり、父親は勝手を(父親に息子に受け継がせたいスポーツ的な趣味があろうとなかろうと)するようになり、娘が生まれると父親が溺愛し、父親はしっかりする傾向にあるようです。
映画のクライマックスで、グレッグことベン・スティラーがステージに立つシーンがありますが、あれこそがベン・スティラーの真骨頂であり、アメリカの多くのコメディ俳優が通って来たスタンダップコメディの片鱗を垣間見ることができる貴重なシーンとなっております。それを作中に入れるというのは、かなり粋な配慮だと思います。
コメディ映画は数あれど、基本的に俳優に託すということはなかなかありません。私の知る限りでは、ロビン・ウィリアムズの『グッドモーニングベトナム』、『アラジン』だけですので、ベン・スティラーの実力はわれわれの想像以上ではないかと思います。その実力が伝わってこない時代に落胆しています。
この作品は前作とはちょっと違い、男一人で観てください。その辺が初作と違い日本での話題が弱くなったせいかもしれませんが。