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ミート・ザ・ペアレンツ(1)

ベン・スティラー主演 ジェイ・ローチ監督作品。
シカゴで助産師をしているグレッグこと、ゲイロード・フォッカーは恋人のパム・バーンズにプロポーズをしようとしたその瞬間。電話の邪魔が入る。だがその電話はパムの妹デビーが恋人のボブと結婚するという報告で、お祝いするため、パムはグレッグとニューヨークへと向かう。
途中、グレッグは荷物と婚約指輪を失くしてしまうが、パムの父ジャック、母ディナと対面し、ごあいさつ。だがジャックは何かを企んでいるかのように買い物へと出かけようとし、パムは仲良くさせようと、グレッグを付き添わせた。
2人は車中で会話をするが、かみ合わぬままドラッグストアへ。グレッグが中で買い物をしていると、いつの間にかジャックは駐車場で何者かと取引をしていた。グレッグは思い切って問いただしてみるが、嘘を吐かれてしまう。
夕食の席で卓を囲み、だがグレッグはずっとギクシャクしてしまい、買ってきたシャンパンの栓を思い切り飛ばし、ジャックの母の遺灰が詰まった壺を割ってしまった。
就寝前、グレッグは気を取り直してパムと楽しもうとしていたが、ジャックたちに邪魔されてしまう。
グレッグはジャックの書斎に入り、隣の寝室のジャックたちの話し声を聞き、そのまま隠し部屋に迷い込み、ジャックが要人たちと付き合う写真を見つける。だがグレッグもジャックに見つかってしまい、ウソ発見器で弄ばれる。
憤るグレッグだったが、パムからジャックがかつて二重スパイを洗い出す元CIAの心理分析の専門家だったと聞かされる。

結末 ネタバレ注意

翌朝、ジャックに起こされたグレッグは釘を刺され、デビーとボブ、ボブの両親と対面。ジャックは介添え人をやらされることになり、下着を借りにパムの弟デニーの部屋へ入ると、朝帰りのデニーと対面。グレッグは服を借りて紳士服店に着替えに出かけた。一方、デニーはマリファナパイプを回収しようとしているのをジャックに見つかり、グレッグの物だと罪を被せた。
予定は第一介添え人の家での昼食会とあり、行ってみるとそこは、パムの元彼ケビンの豪邸だった。
ケビンの才覚やパムへの愛を見せつけられ、プールでバレーボールをすることになり、グレッグはビキニパンツを貸し出され、小バカにされ、ジャックに尻を叩かれて気合を入れ、スパイクを叩きつける。だが、ボールはデビーの顔面を直撃。デビーが鼻血を出し、皆にニラまれる。
デビーは片目を腫らして、みんな帰宅。グレッグは荷物が見つかり届き、パムと和解。しかしすぐに邪魔が入り、グレッグはパムとの結婚の許可を取ろうとジャックに近付く。だが、書斎の水が流れたままで、外の結婚式会場が汚物まみれに。さらにケビンのトラックもそれに巻き込まれ、タイヤが汚物をはね、ジャックたちも汚物まみれになってしまう。
グレッグはカバンを確認すると自分の物と違うと気づき、クレームの電話を入れに。その間にジャックがカバンの中身を確認すると、アダルトグッズだらけだということに愕然。グレッグのことを調べ、彼は怪しい、とディナやパムに報告した。
グレッグはバーンズ家の飼い猫ジンクスを捕まえようと屋根に上り、タバコを吸って一服するが、ボヤを起こし、電線を切り、ケビンの木彫り像を丸焦げにしてしまった。
結婚指輪を運ぶ予定だったジンクスが消え、パムはグレッグに探させる。バーンズ家が工事と処理に追われる中、グレッグは保健所で似た猫を入手して帰宅。パーティーが行われる中、ジャックは隣人のハンクから、グレッグが偽猫を仕立てたことを知った。
グレッグはカーチェイス遊びをして道を間違えながらバーンズ家へと帰宅。すると偽猫がドレスや食器を荒らし、ジャックが堪忍袋の緒が切れ、グレッグと偽猫を追い出す。だがグレッグも負けじとジャックがコソコソと何かを企んでいることを暴露。ジャックは仕方なく秘密を明かす。それは当日サプライズで贈る予定の、ハネムーンの予約チケットだった。
サプライズをぶち壊したグレッグが家を出た後に、紛失していたカバンが届き、グレッグの本名がゲイロードと知り、みな嗤う。だがパムに責められ、肩身の狭い思いをしていたグレッグの気持ちを考えたジャックは空港へと車を飛ばす。
その頃、キャンセル待ちをしていたグレッグは苛立ちからいざこざを起こし、こちらも追い出される。
ジャックはグレッグを見つけ、パムへの愛情と自分への嫌悪感を確認。そしてグレッグへの態度を改めた。
グレッグはジンクスに指輪を運ばせ、パムにプロポーズ。パムからOKをもらう。
結婚式が終わり、ジャックは隠しカメラのビデオテープを確認。故障中だった書斎のトイレの水を流した犯人がグレッグと判明し、デニーのドラッグやグレッグの悪態に苦笑いした。
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管理人の批評

2000年、アメリカの作品です。
共演:ロバート・デ・ニーロ オーウェン・ウィルソン
この作品は、男性なら誰でも感じる、結婚にあたり女性の父親に挨拶をしに行く際の緊張感を面白おかしく脚色した、設定の妙味が光る映画です。
アメリカでは「できちゃった婚(授かり婚)」のことを「ショットガン・ウェディング」と言うそうですが、由来は、「愛娘を結婚前に妊娠させた不届き者はどこのどいつだ、とショットガン片手に男に結婚を迫る」という説があります。そんな話が受け継がれていることは、世界の家族はどこでもいっしょであり、アメリカでも相当怖いのだなと感じ入ります。
ベン・スティラーとオーウェン・ウィルソンは『ナイトミュージアム』でも共演しており、息もあっており、さらにロバート・デ・ニーロが出演したということが相当なプラスになっています。2作目でもスペシャルキャストが追加されるのですが、そちらもお楽しみください。
フジテレビ系ドラマ「デート」の中で、今作をモデルにしたような回が暗喩的にあるのですが、おそらく脚本の古沢良太先生もお好きな作品であると思います。古沢作品同様、脚本にギミックが溢れた作品ですので、海を越え共鳴したのか、はたまた影響を受けたのか、どちらにしても手数で飽きさせない手法は観る者を満足させると思います。
今作は意外にも、夫婦で観ることをお勧めします。映画は大別するとアクションか、感動か難解かに分けられるのですが、この作品はすべての中間に位置しながら、決して中途半端にならず、新たなジャンルを確立しています。ただのコメディと思うなかれ。ぜひご覧ください。