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マイ・フェア・レディ

オードリー・ヘップバーン主演 ジョージ・キューカー監督作品。
音声学の権威、ヒギンズ教授は同僚のピカリング大佐と待ち合わせをしていると、汚い身なりで花を売る田舎娘イライザが現れ、ヒギンズは彼女の訛りを指摘する。
「喋り方次第で人生が変わる」。その言葉が頭に引っ掛かったイライザはヒギンズの家を訪ねると、そこで正しい発音を学ぶ事になる。
正しい発音を修得するまで、同じ音を何度も発声させられるイライザ。うんざりしながらも正しい発音に辿り着いたイライザを、ヒギンズは競馬場に連れて行き試してみる。
見事、正しい発音で周りを驚かせるイライザ。だが作法の方がなっていなかった…。
あまりにも途方もないと計画から降りようとするピカリング。だがヒギンズは諦めずイライザを社交界の華に変えてゆこうとする。なにより、舞踏会用の衣装に着替えたイライザはとても美しかった。
舞踏会当日、その美しさに注目が集まる中、イライザは作法もそつなく振る舞う。しかし、彼女を狙う者があった。語学にうるさい偽物ハンターのカーパシーが迫っていた。

結末 ネタバレ注意

カーパシーの質問に見事に答え、カーパシーに本物とうならせ、ヒギンズとピカリングは快哉。だが、その一方でイライザはレッスンが終わって捨てられる事に不安を感じていた。
そしてイライザはヒギンズとケンカし、こっそりと屋敷を飛び出した。
イライザに恋心を抱くフレディと共にかつての街に戻ったイライザは、街の皆が過去の自分の事など忘れてしまった事、父がヒギンズから契約料として金を貰い、裕福な生活を送っていると知り、帰れず、車でいずこへと行ってしまうのだった。
翌朝、ヒギンズとピカリングはイライザが消え大慌て。とてもあたふたするのだが、イライザはヒギンズの母の家に厄介になっていた。
イライザを迎えに行くヒギンズ。だが二人はまたケンカを、今度はさらに激しくしてしまい、物別れに。ヒギンズは強がって見せるが、イライザがいない事を内心とても寂しがっていた。
家に帰り着いたヒギンズは、練習で録音されたイライザの声のテープを聴く。だがテープの声には魂が入ってないと感じ、物足りなさを感じてしまう。
そこにイライザが帰ってきた。ヒギンズは帽子で顔を隠して、いつもの日常に戻った。
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管理人の批評

1964年、アメリカの作品です。
言わずと知れた大ヒットミュージカルの映画版です。ゆえに歌あり、踊りあり、そして演劇の舞台を彷彿とさせるセットの組み方に時代を感じます。
さて、この作品ではボイストレーニングの重要性を説いておりますが、その説についてはなはだ疑問を感じておられる方に、一つ一例を挙げておきますと、国民的美少女の輩出でおなじみのオスカープロモーションでも、正しいアクセントを音階を使って指導するという方法がとられています。
俳優の発声練習、アナウンサーのアナウンススクール、歌手のボイストレーニング、そのどれにも専門の講師がおりますが、やはりボイストレーニングの指導者は強烈です。
人前に出る以上、大きな声というのは基本ですが、それは決して、人前に出る出ないでなく、人間の活動において重要な役割を占めていると言えるでしょう。
さて、なぜ競馬場へ行くのかと言いますと、日本のようにギャンブル目当ての男性達が行くのではなく、あくまで紳士淑女のたしなみ、相棒である馬を楽しみ、社交を楽しむために、存在しているからです。
日本でも馬主の方やVIPのための席があり、彼らはギャンブルと社交、両方を楽しんでいると言えるでしょう。
仲の悪い男女が、ひとつの事をきっかけに共に過ごし、いつしか互いを認め合うようになり、結ばれていく。この作品がベースとなって、今現在に至る恋愛作品まで続いているのではないでしょうか?