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なにはなくとも全員集合!!

ザ・ドリフターズ主演 渡辺祐介監督作品。
西武バス草津営業所は開業を控え、草津高原電鉄をライバル視し、奮起。対抗する草津電鉄は新駅長を迎えようとしていたが、その新駅長・白坂栄造はすぐトイレに駆け込んでしまい、西武バスの接待客と間違われ、旅館やまだ屋へ連れられてしまう。
はからずもバス所長・いかりや長吉に接待され、自分の歓迎会だと勘違いした白坂は所信表明演説をして、追い出される。
翌日、出勤した白坂は気を取り直して駅員たちに演説。トイレ掃除を始めるが、駆け込む長吉に文句を言うも、やり返される。
白坂の家族も到着し、駅員達は白坂の美人の娘・悦子に一目惚れし、なんとか近づこうと引っ越しを手伝う。
崖崩れで電車が止まり、白坂は宿代を請求するアベックを自宅に泊める。
バスはとうとう開通し、首尾は上々。だがその夜、意気揚々の長吉達と駅員の加藤達は酔っぱらい、鉢合わせてケンカ。
なにも知らずにのんきな白坂。西武バス、草津高原電鉄、やまだ屋番頭は同じ房でタバコを取り合った。
翌日昼ごろ、白坂は電話で息子がバスにはねられたと聞き、病院へ。運転手の新川に怒りをぶつける白坂だったが、悦子曰く、息子が飛び出し、新川は急ブレーキを掛け、その時石が跳ね、息子にぶつかっただけにもかかわらず、新川は路線を変えて、病院へ運んでくれたのだという。
それから、新川は悦子を訪ねてくるようになった。

結末 ネタバレ注意

ある日、新川と加藤は鉢合わせ、共に白坂家へ。
加藤が用意した悦子への土産は、店員と白坂の妻の手違いで栄造が貰い開けると、赤いパンティーが入っていた。
翌日、白坂は街の実力者、宮田と酒を酌み交わしていると、宮田を呼びつける若い男がいると聞き、処理を買って出るが、それは大学を中退した宮田の息子だった。
帰宅した栄造は、悦子は寝ていると聞かされるが、新川とデートしていた。
2人は交際を始め、新川のバスに悦子は乗り、栄造は宮田の息子からその事実を知らされる。
家で栄造と悦子はケンカ。家出を決めた悦子は母の薦めで居酒屋「山妻」へ。だがそこの女将は昔の恋人で悪人の岩崎が現れ、金を渡して追い返した。
翌朝、白坂は新川を問い詰め、それが会社同士のケンカに発展してしまう。
駅で爆弾騒ぎが起きるが、それはいかりやの妻による仕返しのいたずらで、怒られる長吉は中の時計を食べるハメに。だがそれにより長吉は新川の恋を応援する。
山妻の女将に悦子の居場所を知らされ、長吉は2人の駆け落ちを提案。だが駅員たちも怪しみ、山妻に白坂達が現れ、悦子を2階へ。
膠着状態となり、新川と悦子は抜け出し、気が付いた加藤と工助は車で出る2人を尾行する。だが新川と悦子の車には岩崎が乗っており、2人は銃を突きつけられた。
新川は草津駅に引き返し、店を出た白坂や長吉も加藤の報告で合流。
岩崎が悦子を人質にバスに籠城し、長吉は全員を集合させる!
女装した加藤が後ろから悦子と入れ替わり、バスに乗せて暴走運転。岩崎を酔わせて逮捕する。加藤は自分の失恋にがっかりした。
2人は結婚し、ハネムーンへ。白坂と長吉を仲直りさせ、加藤は負け惜しみ、2人の電車を笑顔で見送った。
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管理人の批評

1967年、昭和42年の日本映画です。
共演:三木のり平 中尾ミエ 古今亭志ん朝
ザ・ドリフターズといえば、言わずと知れた大スターグループですが、この映画や「8時だョ!全員集合」「ドリフ大爆笑」のようにコメディグループと言いきれない音楽性の高さがあります。ほとんどがコミックソングですが、それはメンバー全員の音楽性がバラバラであるという事が、起因していると考えられます。
そしてまだ加藤茶さん、中本工事さん、高木ブーさんが現役で活動し、世間を賑わす事もあり、BSなどで昭和のスターたちの特集が多く組まれる中、ドリフターズはまだその出自をあまり特集されていないので、書く私も困っています。
志村けんさんは荒井注さんが脱退する際に入れ替わるように参入するので、この作品には出演しておりません。
古今亭志ん朝師匠といえば、私を含め、現代人には「平成狸合戦ぽんぽこ」のナレーションといえば、おわかりになるかと存じますが、俳優としてのここまでの来歴があるとは思いもよりませんでした。
ですが落語家さんは本来舞台上で様々な人物を演じ分けているので、演技力が目に留まれば起用もおかしくない。現に「男はつらいよ」にも柳家小さん師匠が出演しております。
志ん朝師匠の俳優としての活躍は昔の『鬼平犯科帳』などで木村忠吾役として観る事が出来ますので、BSフジなどでご確認ください。
スターであるドリフターズですが、今回は全員脇役のポジションで映っています。ですがこれは笑いのボケ役のポジションとして正しい位置なので、ご了承ください。
スター入り乱れてのドタバタコメディーをぜひご堪能ください。