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幸せのレシピ

キャサリン・ゼタ・ジョーンズ主演 スコット・ヒックス監督作品。
女性シェフのケイトは、上司の命令でセラピストの所に通わされている。だがケイトは、自分がなぜ通わされているのか、理由がわからなかった。
ある日、ケイトの姉クリスティーンが交通事故で死んだ。姉の娘ゾーイも軽症で入院し、ケイトとゾーイはクリスティーンの死に悲しんだ。
いつものように出勤したケイトだったが、上司から1週間の休暇を言い渡される。姉の手紙を読み、もしもの時の事が書かれていて、それに従い、ゾーイを引き取る事にした。
ある夜、勤め先のレストランの様子を見に出向いたケイトは、厨房で陽気に働くニックの姿を見つけ、怒りをあらわにする。だがニックは、ケイトと一緒に働きたがっていた。
ゾーイに起こされたケイトは、慌てて学校へと送りだす。さらにセラピストの助言で、簡単な料理を作ってゾーイに話しかける。だがゾーイの壁は厚かった。
仕事に向かう前、現れたバイトシッター・シャーロットの格好に驚くが、そのまま仕事へ。
職場で、ケイトはニックを敵視し、ニックは店を出て行こうとするが、上司や店の状況もあり、ケイトがニックを引き止めることに。
帰宅したケイトは家の様子を見て、翌日からゾーイを仕事場へと連れていく事に決める。
ずっと何も食べないゾーイだったが、ニックは巧みにパスタを食べさせ、ケイトは初めてニックに礼を言った。

結末 ネタバレ注意

ケイトの早朝の仕入れに、ゾーイが付き合いたがり、そのまま学校への送りまで済ませ、疲れて仮眠を取り、仕事に遅刻してしまう。だが仕事前、友人のリアが破水し、病院へと向かう。帰宅したケイトだったが、うっかりしていたことに気付き、慌ててタクシーでゾーイの迎えに向かう。ふてくされるゾーイだったが、落ち込み涙を流すケイトを慰めた。
ゾーイはケイトの仕事を手伝いだし、定休日の日曜、ゾーイはニックを自宅に招き、イタリアンを共に作り、ケイトと3人でサファリ風に内装をデコレーションし、遊んで過ごした。ゾーイが寝た後、ニックと良いムードになった。
その事をセラピストに話すと、最悪の時の事を考えるよう言われ、ゾーイの学校に呼び出され、校長からゾーイが居眠りをよくするようになったと聞かされ、その原因が「仕事をさせているから」と考えられ、保護局に連絡すると言われ、ケイトはゾーイに仕事に来ないよう告げると、ゾーイはショックを受け、また心を閉ざしてしまった。
そんな状況もやむなく、仕事に行き、帰宅したケイトは、母親のビデオを観ていたゾーイと寄り添い、翌日から、ケイトはゾーイと過ごすため、しばらく仕事を休むことにした。
一方、ニックはレストランを一人で指揮し、上司に評価され、仕事終わりでケイトを訪ね、強めにキスをした。
翌朝、2人は本格的に交際を決め、ゾーイを連れて3人でデート。だが仕事で上司にすっかり気に入られたニックが重用されているのを見かね、ケイトは怒り、ニックとケンカし、ニックは出て行った。だが、留守電を聞いたケイトは、ニックが上司にシェフへの昇格を断っていたと知る。上司は怒り、次のスー・シェフも見つからず、ケイトがニックとケンカしたことを知ったゾーイは翌朝家出してしまう。焦ったケイトはニックに連絡し、ゾーイを捜し回り、姉の墓前でようやく見つけた。ゾーイは、母の事を忘れそうだと言った。
ニックとの別れ際、彼の家の前で、ニックはサンフランシスコで総料理長の誘いを受けたと告白した。
いつものようにレストランで仕事をしていたケイトだったが、客のワガママにブチ切れて仕事を放り出し、セラピストの助言でニックの家を訪ね、彼を引き止める。そして2人は、小さなビストロ「ゾーイ&ニック&ケイトの店」を開店した。
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管理人の批評

2007年、アメリカの作品です。
共演:アーロン・エッカート アビゲイル・ブレスリン
主演のキャサリンは役作りのためにニューヨークの某レストランで実際に厨房とホール業務を行い、実際の業務を学んだそうです。そして映画だけでなく、実生活においても料理の腕前が上がり、自信がついたそうです。
また、この作品で気を付けていたのは、自分の母性を隠す事でした。キャサリンは実生活では夫(マイケル・ダグラス)も子供もおり、母としての気持ちが理解できてしまっているだけに、逆の役ということで、ゾーイの慰め方に戸惑うというのは至難の演技だったようです。
共演のアーロンも、今までは怖い役やタフな役が多かったのですが、今作では逆の明るい役を演じました。ただ、やはり料理は難しかったのか、練習用に大量に包丁を持ってきて練習していたそうですが、何度も指を切ってしまったそうです。
アーロン・エッカートは身長183センチの正統派イケメンで、「ダークナイト」や「エンド・オブ・ホワイトハウス」にも出演しました。プライベートが地味なためあまり話題にならない様ですが、作品のためには22キロ、あるいは18キロ太っては戻し、そして4人のオスカー監督や「ラビットホール」ではニコール・キッドマン直々に夫役にとオファーされた凄腕の俳優です。
アビゲイルは1996年4月14日、アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。2002年、M・ナイト・シャマラン監督作『サイン』で映画デビューいたしました。そして2006年『リトル・ミス・サンシャイン』でアカデミー賞助演女優賞に、10歳11カ月という史上4番目の若さでノミネートされました。現在は、「ゾンビランド」に出演が決まり、撮影中とのことです。
また、この作品の撮影にはちょっとしたハプニングが。レストランでの撮影中、なんと観光客が本当に営業しているお店と間違えて入ってきてしまったそうです。監督が思わずカットと叫んでも、観光客はよくわからず、キャサリンの説明を聞いて帰られたそうです。