スティーブン・セガール主演 レオン・ポーチ監督作品。
山奥で野生動物の保護を行う男、ウィリアム・ランシング。彼はとあるプログラムにより異国の孤児院に居る少女イレーナ・モラウスカと文通をするペンフレンドだった。
ある日、イレーナは同じ院の女の子達と一緒に、多額の金と引き換えにファイザルという男に貰われていった。
イレーナからの手紙が来なくなり、院長に中身を抜かれたと気付いたウィリアムは、元エージェントのスキルを再びまとい、孤児院のあるポーランドへと向かった。
来客のウィリアムに怯える院長はファイザルに連絡を取り、助けを請うが、自身が始末され、ウィリアムも投宿先のホテルで狙われるものの、返り討つ。
翌日、孤児院に赴き、院長の死を知ったウィリアムは少年に連絡先を渡して、刑事のカーシャ・ラトーに警察署に連行される。
警察署のコンピュータでイレーナの情報を探り、ラトーに呼ばれ、イレーナがいたアジトへ。そこには自分のメモと少女の死体があり、ウィリアムは苦悩する。だが、イレーナの書置きを見つける。
ホテルに戻ると、少年が現れ、一緒に謎解きを始めるウィリアム。国際同盟連合という組織に辿り着き、ファイザルの仲間のオフィスからイターラ基金という孤児院でも見かけた名前を目にする。
基金のオフィスに入ると、電話&ネットオークションが始まった。
ラトーと国際同盟連合の男の家に行くと、男は死んでおり、ラトーはまだ残っていたエージェントに撃たれてしまう。
ウィリアムが応戦し、エージェントが逃げ、ラトーを処置して弾を摘出。
一方、ファイザルは基金の施設でマックスコムからの手紙が無く、ウィリアムに盗られたと知る。
そしてウィリアムはトルコ外交官邸をマークし、ファイザルを確認する。
大使館のパーティーに潜り込むため、ロシア大使館に協力を要請。ラトーと少年ニッキーを逃がしたウィリアムを、ファイザルの手伝いをするウィリアムの元同僚ルイスが、ウィリアムの顔写真をファイザルに見せ、ウィリアムはわざとイレーナが残した暗号を見せて、あわやニアミスし、大使館を後にした。
ウィリアムは秘密の売春クラブで女にファイザルの仲間を呼ばせ、金で連絡を取る。そしてやむなくラトーを連れて、クラブの部屋をアジトに待つ。
そして踏み込んできたルイス達と銃撃戦を展開。これを始末し、怪我したラトーを置いて、イレーナを連れ出さそうとしているファイザルの屋敷へ。
ファイザルの得意とする剣を使っての激しい斬り合いの末、ウィリアムはファイザルを斬った。
ラトーの元にイレーナから手紙が届く。イレーナとニッキーはウィリアムに引き取られ、アメリカで暮らしていた。ウィリアムは元の平穏な生活に戻った。
2004年、アメリカの作品です。
タイトルは似ていますが、『電撃/DENGEKI』とは何の関係もありません。セガール作品への邦題の付け方には謎が付きます。
アクション映画において、元特殊部隊員、元CIAなどは非常にベタな設定ですが、体術系アクションをやる上では納得のいく便利な設定です。そして目的が個人の幸福の為にというのが大きくなります。
逆に、現職となってしまうと目的のほとんどが国家の為か、国家に疑問を感じだすというパターンになります。この辺はプロパガンダと大きく結び付いている気がします。
特殊部隊員が剣術に秀でているかというのは判りかねますが、自身を高める為に、東洋武術に興味を示していても不思議はないでしょう。
不明確ですが、アメリカには証人保護をはじめ様々なプログラムがあります。日本では孤児と文通するというのはなかなか無いと思います。どこかの企業や団体が企画し、参加するというのが主流だと思います。
このアクションエンタメ作品を子供のように胸躍らせながらお楽しみください。