トップページ

紹介映画リスト

管理人コラムへ

ロボッツ

ユアン・マクレガー主演 ハル・ベリー&ロビン・ウィリアムス共演 クリス・ウェッジ&カルロス・サルダーニャ監督作品。
ここはロボットの世界。小さな町リベット・タウン。ガンクの食堂の皿洗いロボット、ハーブ・コッパーボトムは子供が出来ると知って帰宅すると、妻ロボが申し訳なさそうにキットの到着を告げる。
2人で部品を組み立て、一つ部品が余るも、完成。ロドニーと名付ける。だがお金が乏しく、成長に合わせたパーツはいとこのお下がりばかり。
ある日、ロドニーは町にやってきたパレードで大発明家ビッグウェルド氏を知り、CMで彼の門戸開放精神に感動し、発明家を目指し、小さなロボット、ポットを自作する。
従姉のピンク色のパーツで学校を卒業したロドニーは、簡単な修理などもできるようになり、ガタが来始めた父の仕事を手伝おうとポットを使うが、臆病なポットはガンクの剣幕に失敗し、弁償代を作るため、大都市ロボットシティーへと旅立とうと駅へ。追いかけてきた母は止めるが、ハーブは音楽家になる夢を断念した自分のようにはさせたくないと後押しする。
大都会・ロボットシティーに到着したロドニーは、その大きさに驚きつつ、赤いロボに絡まれ、生き馬の目を抜くようなロボット達の街の風を浴びる。
ビッグウェルド産業行きの急行ボールで赤いロボと乗り合いになり、怖い目に遭いながらも到着。CM通りの外観に圧巻し、出演していた門番のティムに感動。さっそく発明を見てもらおうと中に入ろうとすると、ティムは門を閉め高笑い。「キャッチコピーの門戸開放は2年前までだ」と言い出した。
一方、そのビッグウェルド産業の会議室では、現社長のラチェットが幹部達にスペアパーツの生産を停止し、アップグレード品のみを生産販売するという方針転換を一方的に宣言。アップグレードできないロボットはスクラップにしようとしていた。
その会議室に、ポットのプロペラで空から天窓を通って入ってきたロドニーは、ラチェットにポットを蹴り飛ばされ、電磁石で拘束され追い出される。磁力を身に付けたロドニーはゴミを吸い付け、ゴミ箱へ。
一方、暗黒街の地下では、スクラップパーツを炉に入れて喜ぶガスケットと、彼女をママと呼ぶラチェットが。ラチェットはガスケットの命令でスクラップを集めるため、動いていた。そして宙吊りにされる父を一瞥した。

結末 ネタバレ注意

気絶から目を覚ましたロドニーは、足を外して盗もうとする赤いロボを捕まえようと揉み合い、すっ転んだ赤いロボは首が外れてしまい、仲間の元へと帰る。
スクラップを漁るクランク達の前に傷付いた赤いロボ・フェンダーが現れ、クランク達はフェンダーが襲われたのではと付き添ってきたロドニーに詰め寄るが、フェンダーの妹・パイパーがロドニーを気に入り、ロドニーは拾われたポットと再会。
フェンダーたちはスペアパーツを買いに行くが、受け付けはアップグレードのみ。そんな金は無く、うなだれると、ロドニーが修理を受け、直す。直ったフェンダーたちは回収車に狙われていると身を隠し、ロドニーにビッグウェルド産業の社長交代を伝えた。
フェンダーたちが下宿している巨尻ロボのファンおばさんの家に泊めてもらい、ロドニーはフェンダーの部屋でハンモックで寝て、脇を鳴らして遊ぶ。
翌朝、修理してもらえないと知ったロボたちで街は大騒ぎ。ロドニーは彼らの修理を引き受ける事にする。
やがて、ガスケットはそれに気付き、制止するようラチェットに命令。ロドニーも手紙で父の衰弱を知り、修理を待つロボ達で行列が出来るが、スペアパーツがもうない。それを何とかするため、ロドニーはビッグウェルドを探すため、彼主催の舞踏会へと向かう。
ロドニーとフェンダーは高貴な身分に変装し、入口を強行突破。手分けして探すが、ラチェットがビッグウェルドの欠席を告げると、ロドニーは壇上に詰め寄り、警備員たちに捕まってしまう。その時、ラチェットに不満を持っていた女性幹部社員キャピーがロドニーを助け、2人は逃亡。ロドニーはビッグウェルドのところに案内するよう頼む。
一方、パーティーを楽しむフェンダーは女性ロボ・ロレッタと出逢い、彼女を送り届け、「油に唄えば」を唄うが、回収車に食われてしまう。
ビッグウェルドの仕事場に付いた二人は中に入ると、ドミノを倒してしまい、巨大なドミノの波に飲まれると、その波に乗るビッグウェルドが現れる。ドミノ作りに励むビッグウェルドは、ラチェットに追いやられ、自信を失っていた。
解体工場に運ばれたフェンダーはガスケットの陰謀に気付くが、炉行きのベルトコンベアに乗せられ、脚が外れ、女物の脚で脱出する。
ビッグウェルドにがっかりしたロドニーは帰郷する事にして駅へ。電話で父に励まされ、見送りに来たファンおばさん達や、逃げてきたフェンダーから事情を聞き、再起を誓うと、ビッグウェルドも同じく考え、駆け付ける。車で会社へと向かう。
ビッグウェルドは一人で中へと入り、ラチェットにクビを宣告。だが殴られて気絶し、後から来たロドニー達に助けられて、ロドニーはビッグウェルドに跨り外へ走る。ラチェット達も追いかけ、フェンダー達もファンとパイパーを置いて追いかける。
ロドニーは急行ボールをよけながら、ビッグウェルドを回復させ、だがフェンダー達と合流し、ラチェットの車と、追いかけてきたキャピーとパイパーの車で電磁石での引っ張り合い。ロドニーはラチェットの車の電気コードを抜くが、パイパーの車は横転し、ビッグウェルドはスクラップ工場へ転がっていった。
突入を前に、ロドニーは近くの部品でフェンダー達をアップグレード。ビッグウェルドを乗せた処刑マシンを止め、フェンダー達の武装にガスケットは回収車とスクラップ工軍団を従える。多勢に無勢の中、パイパーが市民達を連れ、突撃。スクラップ工たちを倒し、回収車をハンマーノコでドミノ倒し。ガスケットが処刑マシンを直してしまい、ロドニーはビッグウェルドの救助に、ガスケットの相手をポットがする。そしてガスケットは炉へ入れられ、ラチェットはアップグレードパーツが外れ、父の隣に宙づりにされた。
会社の再出発を前に、リベットタウンで、ビッグウェルドはロドニーを後継者に指名。音楽家になりたかった父の夢を叶えるため、ロドニーはラッパを渡すが、演奏はひどい。皆で上手くセッションさせ、歌に踊りに大いに盛り上がる。ポットはティムを蹴り飛ばした。
DVD通販 DVD/CDレンタル

管理人の批評

2005年、アメリカの作品です。
このCGアニメーション作品は、若者が夢を追うためにがむしゃらに努力し、事件を解決していくのを、「初心忘るるべからず」をテーマに作られていますが、ロボットを設定にしただけあって、ロボットならではのギャグも満載です。
この映画は技術革新の時代に作られた、大人も子供も楽しめる初心者向けの映画といえるでしょう。
さて、ロビン・ウィリアムスといえば、声優ならアラジンシリーズ、ロボットなら「アンドリューNDR114」がありますが、この監督はそのロビンを敢えて起用するあたり、かなりの大ファンであると考えられます。
クライマックス、スクラップパーツで武装するフェンダーはフィッシャー・キングのパロディであると言えるでしょう。
ちなみに日本放映版ではSMAPの草g剛さんと矢田亜希子さんが声優を務めていらっしゃいました。
この作品は2014年9月、日本テレビの深夜「映画天国」にて放送されました。ロビン・ウィリアムズの追悼作品としては、ちと弱い気もしますが、無様でも虚勢を張って生き続けようとするフェンダーの姿を、もう一度思い出してほしかった。謹んでご冥福をお祈りします。