トップページ

紹介映画リスト

管理人コラムへ

ルーキー

クリント・イーストウッド&チャーリー・シーン主演 クリント・イーストウッド監督作品。
ニック・バルボスキー刑事は車両強盗団を押さえるが、相棒を殺され、逃げられ、高速道路をカーチェイスで追いかけるも、主犯の2人を取り逃がしてしまう。
翌日、ニックは事件の担当を外され、新相棒として新米刑事のデビッド・アッカーマンを付けられる。
さっそくデビッドを連れ、ニックはストロムとロコが営む怪しい整備工場を偵察。バー、そして自動車処分場で情報屋モラレスを手なずけ、ストロムの捜査に使い、盗聴器を仕掛けさせる。
ストロム達はカジノへ強盗に入る。だが金庫を開けると、ニックとデビッドが現れ、取り押さえられるが、デビッドが怯えてしまい、その隙にストロムの部下にして恋人のリースルが発砲。デビッドが撃たれ、金が無いと知ったストロムはニックを人質にガルシア警部補達の包囲するカジノを脱出。200万ドルを要求し、パトカーを奪っていった。

結末 ネタバレ注意

ストロム達が去り、カジノから出てきたのは防弾ベストで助かったデビッド。さっそく署内で会議が開かれるが、200万ドルを市は出せず、失態を責められるデビッドは、己の臆病さを悔やむ。
一方、ストロムは自動車工場に戻るが、いずれバレると考え、自動車工場をニックもろとも爆破する事にする。
デビッドはニック御用達のバーへ情報を掴みに一人で入るが、マスター始め、暴走族の客達に虚仮にされ、火炎放射器を用いての大暴れ。マスターは観念して、フェリックスの居場所を教える。
デビッドはフェリックスのクリーニング屋へと足を踏み入れるが、フェリックスは死体となって洋服と共に吊るされ、デビッドは潜んでいたロコの奇襲を受け、殺されかける。そして逃げたロコを追おうとするが、住民たちに誤解され、足止めされる。
手掛かりを失ったデビッドは、企業の社長である父に200万ドルを求めるため、弟を死なせてしまった事や父との葛藤を押さえ殺して、頼み、父は金を出す。そしてデビッドは刑事としての覚悟を決めた。
電話でかなり心配している恋人サラを安心させるため、デビッドは署へ報告に戻ろうとすると、バーへの放火などで通報を受けた同僚達がデビッドを取り押さえに現れ、デビッドは一緒に行く事にするが、サラの保護の為、家に来ているはずのガルシアが署に居ると知り、同僚を拘束し、家へと向かう。
サラはテレビを点け、ニュースに映ったガルシアを見て、ここに居る男が別人と気付き、その偽者ロコに襲われる。
デビッドはバイクを駆り、家へと突っ込み、ロコと格闘、だがサラがピンチのデビッドを守るため、発砲してしまい、ロコは絶命。デビッドはまた手掛かりを失う。
一方、ストロム達は脱出するために動き出し、見張りとしてニックを弄んでいたリースルは、縄を解いていたニックに気絶させられ、ニックはやってきたストロムの部下マックスを殺し、反撃。ストロムはニックを殺そうとするが、デビッドが現れた為、逃げる。デビッドはニックを助け、2人は間一髪、爆発から逃れる。ストロムを追うため、一人で行こうとするニックだが、デビッドの成長とその心意気に打たれ、2人で向かう。
身代金の受け渡し場所に本物の200万ドルを持って現れたガルシア。その金は受け渡されるものの、ガルシアは追いかけると、ニックとデビッドが金を運搬する男の車に乗り込み、移動。ガルシアは追い続けようとするが、2人は下水道を通り別車両に乗り換え、ストロム達の合流地点へと向かってしまったため、見失う。
空港の敷地内でストロムは、金を受け取ると男を射殺。だがニック達に発砲され、ストロムとリースルは空港へ。ストロムは金を手離してしまう。
一方、追いかけるニック達も飛行機に追い立てられ、逃げ切り、飛行機は大破。空港内へと逃げたストロム達を追う。
ニックはストロムを、デビッドはリースルを追いかけ、勝気なリースルを追い詰め、デビッドは容赦なくリースルを殺す。
一方、ニックは油断し、ストロムに撃たれ、とどめを刺されそうになるが、デビッドが来て、デビッドとストロムは相撃ち。病院での助けを求めるストロムに、リースルが死んだ事を知ったニックは、弄ばれたときにリースルから聞かされた、2人の愛の証として、どちらかが死んだら、もう一方がペンダントに使っている銀の弾丸で後を追う、という約束を思い出し、ストロムに銀の弾丸をプレゼントした。
後日、出所したデビッドは、課長の部屋に入ると、ニックが昇進して課長になった事に驚く。その為コンビは解消。デビッドの新相棒には新人の女性警官があてがわれ、更に驚く。ニックとデビッドのように、デビッドと女性警官は街へと繰り出した。
DVD通販 DVD/CDレンタル

管理人の批評

1990年、アメリカの作品です。
クリント・イーストウッドがダーティーハリーとは違った刑事物、違ったバディムービーとして編み出した、大衆娯楽作です。
また、まだ若手の伊達男チャーリー・シーンが大卒の生真面目な口だけ弱腰男から、男も女も惚れるワイルドな男へと変貌する姿を演じ、後のターミナル・ベロシティなどで主役を張る人気と実力、それを身につけたであろう瞬間がこの映画で感じ取ることができます。
私も男として、多少なりとも正義感を持つ小市民として、普段いじられてるデビッドがヘラヘラしている暴走族たちのたまり場であるバーを火炎放射器で放火し、ひと泡吹かせるシーンは涙が出るほど感動しました。
つまりこの映画はクリントがチャーリーの為に用意したお膳立て映画です。世代交代的な側面もあり、序盤の研修的な場面では、まさにクリントの指導がチャーリーに伝わっているのだと言っていいでしょう。よくよく考えると、チャーリーのやっている事はすべて、クリントの真似と考えていい。「ルーキー」というタイトルも、「(クリントお薦めの)新人を見て」というメッセージが込められていると言っても過言ではない。
ですが当然クリントにも見せ場はあります。それが無ければ(本人、陣営、ファンのいずれかが)承知しないでしょう。
そしてクリントはニックとしてデビッドに、刑事(役)はこうするんだ、なんて手取り足取り教えるようなことはしない。あくまで自分で考えて、男らしく行動して見せろと。(カメラの後ろで指示を出しているのでしょう。)
気軽に見られる、私のようなバカな男がカッコつけた大衆娯楽映画です。主に男性の方と、心の広い女性にのみお薦めします。