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天使にラブ・ソングを…

ウーピー・ゴールドバーグ主演 エミール・アルドリーノ監督作品。
クラブの専属歌手デロリスは、オーナーの愛人生活に嫌気が差し、クラブを辞めようと決意。別れを切り出そうとオーナーのビンスのオフィスへ向かうと、ギャングであるビンスが殺人をするのを目撃。ビンスは部下二人にデロリスの始末を命じるが、デロリスは隙を見て逃亡。警察に駆け込む。
長年ビンスを追っているものの、決定的証拠がつかめず業を煮やしていたサウザー警部はデロリスを証人として2ヶ月後の裁判に出廷させるため、2ヶ月間彼女を隠匿するため、警察の誰にも告げず、デロリスをなんと、派手なクラブ歌手とは真反対のセント・キャサリン修道院へと隠す事にするのだった。

結末 ネタバレ注意

デロリスとは正反対のお堅い修道院長に会い、互いに嫌がる。そしてデロリスはシスター・マリア・クラレンスとして、迎え入れられるが、味の無いマッシュポテトに辟易していると食事を取り上げられ、味もそっけもない生活につい、向かいのバーへと入ると、クラレンスの事を知りたいシスター・マリア・ロバート達が付いてきてしまい、デロリスは慌てて2人をごまかし、共に修道院へと戻る。だが院長に見つかり、叱られてしまう。
デロリスは初日にサウザーと見学し、その酷さに呆れていた聖歌隊へと参加させられ、かつて聖歌隊をしていたという経歴の為、指導者として迎え入れられてしまい、やむなく、メンバーのシスター達を、正しい音程のグループに分け、指導をスタート。
そして日曜を迎え、ミサの後、聖歌隊は整った歌を披露し、その成長ぶりには院長も目を見張る。
だが、次の瞬間、聖歌隊は讃美歌をブギウギにアレンジしたものを披露。これには院長も格式を汚されたと表情を険しくするが、今までミサに寄りつきもしなかった若者達をはじめ、街の人たちが教会へと足を踏み入れ、集まりだした。
院長に叱られるデロリスだが、ご満悦の神父の応援もあり、デロリスは格式高い修道院を改革し、街との交流を始める。あまりの出来事にテレビの取材も入り、デロリスは顔を隠すものの、映ってしまい、テレビを見たサウザーは「あのバカ」と口にする。
そしてミサは超満員、そしてとうとう評判を聞きつけ、次の日曜、世界各地を回っているローマ法王がぜひ聞きたいと訪れるという。聖歌隊や院長も喜ぶが、院長は普通の綺麗な聖歌・讃美歌を普通に歌い上げる事を提案。だがデロリス達は法王が来てくれる理由を察し、いつものブギウギアレンジを唄いたいと反対。院長は引き下がる。
デロリスは裁判の出廷日時が早まった事を聞き、院長室へ伺うと院長が修道院を去ろうとしていて、自分が出て行く事を告げ、思い止まらせる。
一方、ビンスの部下であるテイト警部がサウザーの留守中に机を漁り、修道院への寄付金の小切手を見つけ、異変に気付いたサウザーが大急ぎで戻り、テイトに一発食らわせ逮捕するも、既にビンスに報告を済ませた後だった。
サウザーはデロリスを予定よりも早く迎えに行くが、デロリスは明日の披露の為に出発できないと言い、サウザーから逃げる。だがビンスの手下達と出くわし、捕まってしまう。
事情をデロリスに助けられたシスターから聞いたサウザーは後を追い、シスター達も恩に報いるため、空港でセスナのパイロットに懇願し、パイロットの厚意でリノへ。
ビンスによる始末命令を受けた手下に囲まれたデロリスは、見よう見まねで祈りを唱え、怖気づいた二人に一撃食らわせ、逃亡。やってきたシスター達と合流し、カジノ内を逃げ回り、手下達は見分けがつかずあたふた。
しかし、デロリスは追い詰められ、これまでかと思いきや、間一髪、サウザーによって事なきを得て、ビンス達は逮捕される。
翌日、デロリス達聖歌隊は法王公演を成功させ、発売されたレコードは大ヒットを記録した。
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管理人の批評

1992年、アメリカの作品です。
調べるとこの映画のヒットはすさまじく、続編の決定もさることながら、日本テレビの金曜ロードショーでもたびたび放送されていたのを思い出します。
ヒットの理由として、わかりやすさ、が挙げられると思います。衣装やセットがはっきりしているため、正直言葉がわからなくても楽しめる、まさにアメリカンミュージカルだと言えるでしょう。
そして白人シスター達の中に黒人が混じる違和感、シスターがブギを唄う違和感、そのギャップもまたヒットの要因と位置づけられます。
主演のウーピー・ゴールドバーグはあまり他では名前を聞きませんが、ロビン・ウィリアムスとのチャリティー・コメディー・ライブも有名です。かつてはビストロスマップにも出演された彼女ですが、ジャッキー・チェンと共演した「アラン・スミシー・フィルム」以降、あまり名前を聞かないのが、残念でなりません。
というのも、どうやら、日本ではあまりブラックのコメディーは今ひとつウケが悪いようです。それでなかなか映画館に来ないとなると、せめてテレビでは放送してもらいたいものです。
さて、日本でも2014年6月から、帝国劇場でミュージカル「シスター・アクト 天使にラヴ・ソングを…」が上演されるそうです。なんでもデロリス役の森公美子さんはアメリカまで足を運び、アメリカでの公演を3日連続で観覧、さすがに劇場の人たちに顔を覚えられたそうです。ぜひ、行ってみてはいかがでしょうか?