トップページ

紹介映画リスト

管理人コラムへ

マスク2

ジェイミー・ケネディ主演 ローレンス・ガターマン監督作品。
エッジ・シティの博物館で仮面心理学者がツアー客に説明中、災いの神ロキをこきおろし、客の中にいたロキが本性を現して大暴れ。飾ってあるマスクを回収するが、台湾製のレプリカだった。
ロキは学者の顔をマスクに飾り、警備員を指銃で床下に落とした。
エッジ・シティの南西430キロに位置する郊外の街で、犬が川から仮面をくわえてきた。
友人宅の子供を見せられ、羨ましさや妻トーニャの怒りによる圧力を抑える夫・ティム。彼はアニメーターとしての成功を待ち望んでいた。
だが会社での仕事は創作ではなく、気ぐるみに入って動くこと。食堂に居合わせた社長に思い切って案をぶつけてみるが、あえなくボツに。
ハロウィンパーティー用の衣装を愛犬オーティスに破られたティムは、やむなくオーティスが拾ってきた仮面を持って行き、車で装着するとマスクに変身。たるんでいたパーティーを見事に盛り上げた。
マスクのまま帰宅したティムはパラパラ漫画になってトーニャのベッドに潜り込み、2人はそのまま…。
そしてトーニャの子宮では、マスク精子が卵と結合した。

結末 ネタバレ注意

翌朝、出社したティムは皆から褒められ、社長からアニメ化を打診され、制作部へ栄転。トーニャには早くも妊娠の症状が出始め、異常さを見せる。
そして出産。赤ちゃんが生まれ、オーティスは部屋を追い出され、小屋へ引っ越し。
ティムはマスクが見つからず、良い案が出なくなり、ピンチになる。
一方、ロキは父オーディンからマスクの子が誕生した事を知り、パキスタン製マスクを捨てて病院へ。蜂に化け、刺して受付に変身。出生リストを入手する。
夜泣きに悩まされている頃、トーニャが一週間ニューヨークへ出張する事になり、ティムはアニメーターとしての席を守るため、在宅で仕事をする。
一方、ロキはリストの家を回り、掃除機に母親を吸いこんで、赤ん坊チェック。
ティムはトーニャとの電話中、言葉を喋る息子アルビーに驚き、その後仕事を邪魔され、アルビーをテレビに釘付けにさせる。
夜、オーティスはマスクを掘り出して付け、マスク犬に変身。アルビーを亡き者にしようとし、一方のアルビーもルーニー・トゥーンズのアニメから着想し、ティムを精神病院送りにしようと企む。
ご近所さんの前でティムに恥をかかせ、痛めつけたアルビーは、オーティスのダイナマイトをやり返す。ティムは怯え、オーティスマスクに気絶。
ウィンチを使った作戦に失敗したオーティスは降参し、マスクも外れる。ティムが排泄でやられた所に、配達員に化けたロキが登場。しかし気付かず撤収。
だがティムとアルビーが病院に行こうとする姿に違和感を覚え、尾行。
そして街中で、マスクを渡せと詰め寄るが、その横暴な振る舞いに怒ったオーディンに電撃を受け、アルビーにゴミ箱でやられる。
ティムは電話で呼ばれてTV局との打ち合わせに行くが、プレゼンに失敗し、追い出される。
夜、ロキはアルビーの部屋にオーディンを召喚し報告。1時間だけパワーを戻してもらい、ご近所さんを鼻に変え、妻子に化け、ティムにマスクを捜させるため、アルビーを誘拐する。
帰宅したトーニャはティムに襲われ、正気に返し、2人はビーナスの所に居るオーティスに詫び、車で約束の場所へ。
マスクと赤ん坊の交換を始めようとするティム。だがロキはスーパーツイスターで遊ぶ内、アルビーを気に入ってしまい、返そうとしない。
オーティスがロキの股間を噛んで、ティムはマスクに変身。スーパーカーでカーチェイスし、ボクシング対決や、鉛筆に姿を変えても埒が明かず、アルビーに決めさせる事に。
ロキの方へと歩き出すアルビー。ティムはマスクを外して、パパと呼ばれ、アルビーを抱きしめる。
怒ったロキはハンマーとドリルで迫るが、タイムリミット。
オーディンが降臨し、出来なかったロキを罵る。それを見てティムはオーディンを叱り、親子を和解させ、マスクを渡し、2人は笑顔で帰っていった。
ティムはアニメを、父の愛を欲しがる赤子と愛犬のドタバタバトル物にして映像化。そしてトーニャから2人目の妊娠を告げられた。
DVD通販 DVD/CDレンタル

管理人の批評

2005年、アメリカの作品です。
共演:アラン・カミング トレイラー・ハワード ボブ・ホスキンス
トレイラー・ハワードは日本では海外ドラマ「名探偵モンク」の主人公エイドリアン・モンクの2代目アシスタント、ナタリー・ティーガー役として有名です。おそらくこの頃は掛け持ちでしょう。可憐なルックスとチャーミングな笑顔で魅了し、「名探偵モンク」撮影時には妊娠中の目立つお腹を上手く隠しながら演じ切った事も話題となっています。
作中に出てくるルーニー・トゥーンズの短編アニメですが、男が唄って踊る芸をするカエルを見つけ、一儲けしようと企むが、カエルは男以外の前では絶対に芸をせず、男は損をし続ける、という作品です。バッグスもダフィーもトゥイーティーも、有名人気キャラの出ない作品ですが、作品集などが出ると、結構入ってる事が多い作品です。わかりやすいギャグも無く、あまり笑えないだけに、いろんな事に置き換えられる名作と言えるでしょう。
かつてTBSのゴールデンタイムで放送された際、吹き替えはティム役をココリコ田中直樹さん、ロキ役をココリコ遠藤章造さん、トーニャ役をベッキーさんが担当されておりました。この作品を初めて見たのがその時だったので、強く印象に残っておりますが、録画しておりませんでした。無論DVD化される際は専門のプロになりますのでほとんど放送される事はありませんが、もし再放送される際、そのキャストなら、ぜひご注目を。
今作の内容を全て読まれた方で、本編をご覧になられた事のない方は、よく理解出来なかったという方が多いと思います。それぐらい、画で観るべき作品なのです。おそらく前のマスクに感化されたスタッフが、あれもやりたい、これもやりたいと様々なアイデアを詰め込んだと思われるので、イタズラに関しては散らかってしまった面もあるとは思いますが、テーマの家族愛についてはしっかりと描いています。
やはり海外の人も、知り合いや身内、多くの人間関係の中で、イライラしつつも、怒りの感情を表に出さず我慢しているんだと思う事の出来る数少ない作品です。そんな感情を少しだけ投影出来たら、少しすっきりとするかもしれません。