マイケル・ジェイ・ホワイト主演 マーク・A・Z・ディッペ監督作品。
天界と魔界は終わりなき戦争を繰り広げ、その戦争で戦う兵士たちは地球の人間の死んだ魂たちであり、魔界の王マレボルディアは富と権力を約束し、天界の門を破壊するための司令官クラスの魂を捜していた。
香港の空軍基地でアルジェリアの要人を狙ったテロを果たしたアメリカの工作員アル。そんなアルを見つめる男。そして、アルの所属する組織A6では、上司のウィン長官がその成功を喜ぶも、助力してくれた暗闇の謎の男プリーストと話し、プリーストはアルを所望した。
婚約者のワンダを見送り、同僚テリーと出勤するアルは、車中のラジオで自分の起こしたテロが一般人を巻き添えにしてしまったと知り、ウィン長官に辞意を表明。ウィンはアルに最後の任務として、北朝鮮の細菌兵器工場の破壊を命じた。潜入したアルだったが、近くに村があるにもかかわらず仕掛けられた爆弾という、ウィンとプリーストの罠により、火あぶりにされ、工場もろとも爆発した。
目覚めたアルは顔が焼けただれ、謎の男に笑われる。見つめる男と子どもに迎えられ、路地の街ラックシティへ。家へ帰ろうとするアルだったが、現実世界では5年の刻が過ぎ、帰宅したアルは、ワンダがテリーと結婚していると知り、愛犬とワンダとテリーの娘サーヤと会う。だが力尽き、ピエロの格好をしたクラウンに助けられ、自分が死んで5年が経っている事、その間、ウィンに嵌められた事、死んだ後、魔王マレボルディアと「ワンダと会うために魔界の軍団を率いる」契約をしたのを思い出し、自分の墓と死体を確認した。
アルは悪魔マニアの前でヘルスポーンの姿に変身。ペンダントを取り込み、ウィンに復讐を誓う。だが、アルを見つめる男は、自分を500年前の殺し屋カリオストロと名乗り、アルを制止する、だがアルは振り切った。
一方、A6ではテリーに広報を任せるウィンがプリーストに細菌兵器HEAT16の完成を発表。わずかなワクチンに高笑いしていた。ウィンは迎えに来たテリーの忠告を無視し、パーティーへ。そこにアルが天窓を破り現れ、ウィンを蹴り飛ばす。そしてプリーストに撃たれたアルは逃げる。だが、自分のすさまじい回復力に気付き、銃撃に構わずプリーストを撃ち、シャンパンタワーに落として殺し、大舞台から壁に擬態し、マントで飛んで逃げた。
運ばれるプリーストを尻目に、クラウンに詰め寄るウィン。クラウンはウィンの心臓にHEAT16の起爆スイッチを埋めると告げた。
細菌兵器の危険性を演説するワンダ。それを見たアルは、自分がしてきた事の罪深さを知り、転んだサーヤを助ける。
一方、魔王はクラウンを叱り、早くHEAT16を起動して人間達を殺し、兵を増やせとせかす。
ワンダはサーヤを見つけ、迎えに来たテリーと足早に帰宅。アルは自分から離れない愛犬を連れ、ラックシティで子供を叩く男を倒すが、子供が男を父だからと庇い、ねぐらへ戻った。
一方、ウィンは起動スイッチの埋め込み手術を行った。
アルは自分を手伝おうとする子供に愛犬の世話を任せた。
手術の終了に喜ぶクラウンはアルを訪ね、アルに全ての計画者であるとバレて詰め寄られ、アルの司令官としての素養を説明。抗うアルを従わせるため、クラウンは怪物体バイオレーターに変身し、アルを磔にし、ワンダを餌に従わせる。アルはカリオストロに降ろされ、再注意され眠る。
テリーはウィンの計画の実態をつかみ、一方、カリオストロに諭されたアルは人間の時の人生を忘れて、クラウンを倒すことを考え、カリオストロから神経の鎧の使い方を教わり、バイクに跨り、クラウンのトラックとカーチェイス。スライムで転倒させられるが、っ神経の鎧で守り、トラックを破壊。クラウンはワンダの家へと逃げた。
テリーは陰謀をマスコミに送ろうとするが、ウィンに阻まれ、3人家族は人質に。着いたアルは、ワンダをウィンにナイフで一突きにされ、ウィンを殺そうと襲う。だが、体に埋め込まれた起動スイッチの事を知り、アルは目からビームでスイッチを除去し破壊。だが刺されたワンダはクラウンの変装で、アルは不意を突かれ、首にナイフを刺される。カリオストロの救援でナイフを抜かれ治療し、アルとカリオストロはクラウンの逃げた地獄へと誘い込まれ、そしてバイオネーターはカリオストロを封じ、アルはバイオネーターの首を刺す。そして魔王の軍団をビームで焼き払い、カリオストロを連れて脱出した。
ワンダたち家族3人の姿を見て、アルはカリオストロの後継者指名を受け入れる。だが生きていたバイオネーターに捕まり、鎧を使い、鎖をノコギリのようにしてバイオネーターの首を斬り殺した。
警察やマスコミが来て、テリーはマスコミに発表。ウィンは逮捕され、アルはラックシティに戻り、ビルの屋上でマントをたなびかせていた。
1997年、アメリカの作品です。
共演:ジョン・レグイザモ
原作:トッド・マクファーレン
最近はマーベルヒーローを中心とした輝かしいヒーローが活躍していますが、今回はダークヒーローの登場です。
スポーンはアメリカンコミックの出版社イメージ・コミックから1992年に発表され、人気シリーズとなりました。90年代には、実写映画やテレビアニメ「SPAWN スポーン The Animated Series」が製作されました。
主演のマイケル・ジェイ・ホワイトは、アメリカ・ニューヨーク出身の俳優で、「DENGEKI 電撃」、「キル・ビル」、「ダークナイト」という数々のアクション映画に出演しています。
共演のジョン・レグイザモはスパニッシュ系の個性派俳優で、オフ・ブロードウェイで一人芝居を成功させるなど、輝かしい功績を残しています。そして実写映画「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」にルイージ役で出演し、マリオ役のボブ・ホスキンスが亡くなった時は、哀悼のツイートをしています。
そして2018年6月、原作者のトッドの働きにより、リメイクされることが決定し、出演を熱望していた、ジェイミー・フォックスに決定しました。そしてスポーンの相棒となる警官役にジェレミー・レナーが決定し、勢いを見せています。