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おしゃれ泥棒

オードリー・ヘップバーン主演 ウィリアム・ワイラー監督作品。
富豪シャルル・ボネ氏の正体は贋作職人。それをオークションで売って大金を稼いでいた。
そんな父に娘のニコルはいつかバレるのではと不安で、いい加減やめるよう諭すが、父は聞く耳持たず、逆に娘を富豪のリーランドと結びつけようとする。
ある日、偽ビーナス像を出展した事で、ボネ家に泥棒が入り、ニコルは銃を持って応対するが、一風変わったその泥棒に対し、贋作の引け目から警察も呼べず、平和的解決を試みる最中に銃が暴発し、怪我した泥棒の手当てをする。
泥棒にやってきたデルモットをホテル・リッツに送り届け、キスをされてタクシーに乗せられてしまうニコル。
デルモットの正体はボネ・コレクションを疑うベルナールという男の依頼で動く探偵だった。
そして展示中の偽ビーナス像は科学鑑定に掛けられる事になってしまい、父を思うニコルはデルモットに再会し、彼に偽ビーナス像を盗んでもらうようお願いするが、美術館には赤外線警報器という最新鋭の厳重な警備が敷かれていた。…続く。

結末 ネタバレ注意

下見の末、どうしたらいいか悩むデルモットは公園をぶらつき、あるヒントを得る。
美術館の営業時間中、客として入り、デルモットとニコルは閉館間際の慌ただしい雑踏の中、掃除用具室に身を潜める。静かになったら出ようと考えるデルモットだったが、警備員に鍵を掛けられてしまう。
だがデルモットは、壁越しに掛っている鍵を強力な磁石で移動させ、特殊なロープで内側から鍵穴に差し込む事に成功。脱出し、ブーメランを使い警報を鳴らしては、用具室に隠れる事を繰り返す。
何度も警報を鳴らされ、誤報と判断した警備員たちは警報のスイッチを切る。もう鳴らないと判断したデルモットは優雅に像を盗む。その後朝の掃除の時間に、ニコルは像を持って掃除婦に、デルモットは警備員に化け、像が紛失した事に気付いた警備員たちの間をかいくぐって美術館から脱出するのだった。
像が盗まれたという騒ぎを知ったリーランドは、ベルナールに「盗品でも良いからビーナス像を国に持って帰りたい」と相談。ベルナールはデルモットを紹介し、デルモットはビーナス像を渡す代わりに、ニコルとの縁談を諦めさせた。
その商談をするホテルに入れ違いで来たニコルに、デルモットは自分が、「盗品捜索専門の探偵」である事を告白。その自分がまさか盗みをするとはなんとも皮肉だった。
帰国するリーランドに偽ビーナス像を渡し、シャルル・ボネにも贋作造りを辞めさせ(しかしパラビデオ氏が買いたいと言ってすぐ翻すが)、デルモットとニコルはハネムーンへと出かけた。
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管理人の批評

名前から察するところファッション関係の話かと思いきや、本当におしゃれに泥棒する話でした。
オードリー・ヘップバーンと「アラビアのロレンス」でおなじみのピーター・オトゥールの共演作ですね。この頃のオードリーの重用ぶりが見て取れる作品ですね。
作品としては、用具室に隠れるシーンが接写ではなく、舞台風の引き画だという事が時代的な事を読み取れますね。
ただ、あんまり本としては評価できないですね。展開ではなく、シーンの流れが行き当たりばったりの感が否めない。リーランドやパラビデオも伏線として先に無理矢理登場させたに過ぎない感じがします。そもそも美男美女ならそんな簡単に恋愛に発展してしまうのでしょうか?まあ、映画だからご愛嬌?
1966年当時の雰囲気を知る上では、欠かせない作品かもしれません。一見してみてはいかがでしょうか?