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ターミナル・ベロシティ

チャーリー・シーン主演 ディラン・サラフィアン監督作品。
アリゾナの砂漠でカーチェイスが繰り広げられていた。
追われる車を運転する女性は怯えつつも、銃を手に車を止めた。だが目の前に現れたのは、追ってきた車ではなく、着陸する航空機だった。
なんとかマンションに帰り着いた彼女は、スパイとして仲間に事態を説明するが、取り合ってもらえず、とにかく身を隠そうとした矢先、部屋に侵入した賊によって、殺されてしまった。

一方、フェニックスの破天荒なスカイダイバー、ディッチことリチャード・ブロディは都市部への降下をやってのけ、会社で女社長にこってり絞られた後、現れた美女クリス・モローからの依頼で、即日ダイブに挑む彼女を飛行機に乗せ、飛び立つ。だが、クリスはブロディが目を離した隙に飛び降り、死んでしまった。
ブロディは真相を知るため、クリスの住所を訪ね、ルームメイトを捜すが、中に入るとカーという男に襲われ、慌てて逃亡。
翌日、出社したブロディは地方検事補ベン・ピンクウォーターに尋問され、当時の様子を録画したビデオを見直し、気付かなかったもう一機の飛行機の存在を追いかけ、空き家に隠れていたクリスと再会。クリスに協力の要請を余儀なくされたブロディは仕方なく付き合う事に。
工場に潜入させられたブロディは、クリスの指示に従い、なんだかわからない物を回収。だが敵に見つかってしまい、命からがら脱出した。

結末 ネタバレ注意

回収したシリンダーを渡すためにクリスと再会する事になったブロディは、彼女の生存を伝えるため、ピンクウォーターをその場に呼び出す事にした。
だがピンクウォーターは敵という正体を現し、銃撃戦に発展。クリスの仲間を殺し、ピンクウォーターの仲間、サムがシリンダーを破壊し、ブロディとクリスは逃亡した。
クリスのKGBとロシアマフィアの暗闘に巻き込まれてしまったブロディだが、例の空き家に戻ると、クリスはブロディがシリンダーを持っていたので解析。ジャンボジェット機の積荷を追い、2人は10キロ先へと向かう。
ジャンボ機を見つけ、中に入ったブロディは大量の金塊を発見し、元KGBでマフィアに寝返ったピンクウォーター達が輸送機をハイジャックし、5億ドル分の金の買い手を捜しているとクリスから聞かされる。だがそこに、ピンクウォーター達が現れ、2人は脱出し、逃げる。
街に着き、リミットが迫っている事に焦るクリス。ブロディを急かすが、ブロディは元体操選手で、オリンピックの出場候補だったが、全盛期に政治的事情により、出場が叶わなかった。そんな因縁から協力を拒否し、2人はケンカ別れ。
フェニックスに帰ろうとするブロディだったが、クリスが証明写真に今日の新聞にブロディは無関係だというメッセージを記して写る事で自分の無実を証明したため、彼女の後を追う。
だが外で拉致される彼女を目撃したブロディは、クリスを乗せ飛ぶ輸送機をクラシック機で追い、輸送機に潜入して、クリスの閉じ込められた車ごとダイブ。
リアトランクを開けて、クリスを抱き、脱出に成功したブロディだったが、安堵も束の間、ダイブして追ってきたピンクウォーターにクリスが刺され、空中で反撃を試みるも返り討ちに。
殺されかけるブロディ。だがピンクウォーターのパラシュートを開き、バランスを奪われたピンクウォーターは風力発電のプロペラに巻き込まれた。
ブロディはクリスと共にロシア政府から表彰を受け、胸には念願のロシアの金メダルがぶら下げられた。作り話ではなく、話通りの構成のクリスの家族にあったブロディは、クリスとロシアの街を楽しんだ。
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管理人の批評

1994年、アメリカの作品です。
数多くの女性と夜を共にしたという俳優・チャーリー・シーンの主演作です。現在はあまり映画で見ることはできませんが、テレビドラマのプロデューサーと兼業し、主演作を作っているそうです。
スカイダイビングが物語の重要な設定の一つとなっていますが、確かに日本でもやたらと海外ロケの罰ゲームなどに使われるのを観た気がします。現在では趣味の一つという感覚や、見飽きたというのもありあまり見られませんが。
日本では『俺の空だぜ!若大将』という作品にあるように昔からスカイダイビングはありましたが、丸いパラシュートの落下傘のイメージが強く、小さいパラシュートが付いた長方形型のパラシュートがメジャーになり出したのはこの辺りなのかもしれません。そして安全性もグッと高まった事でしょう。
パラシュートは2個付けており、一つが開かなくても万が一という事で用意されていますが、2個とも開かない確率は(現在では倍率が替わってしまいましたが)宝くじの1等当選よりも難しい、ホールインワンよりも難しいと言われております。ですが、パラシュートが開かないかもしれないのが怖いのではなく、単純にその高さや、開けない自分になってしまう怖さに震えているのではないでしょうか?
ロシアでの五輪ボイコットまでも映画に設定として取り込んでしまうのはアメリカ映画の見事さであり図太さですね。日本でもマラソンの瀬古さんや柔道の山下選手が涙を呑みました。瀬古さんに至っては、ライバルがいないくらい絶好調で練習していたので、もし出場していたら絶対1位を取っていたと豪語しています。
この映画観て損は無いです。冒頭からド迫力でスペクタクルなシーンの連続で観る者の度肝を抜き、心を掴まれてしまいます。
ホラー映画は怖くて見られないという方は、この作品で体を冷やされてはいかがでしょうか?