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天国の青い蝶

ウィリアム・ハート主演 レア・プール監督作品。
昆虫博士アラン・オズボーンの元に車椅子の少年ピート・カールトンが訪ねてきた。
ピートの母テレサが、ピートは余命が後わずかだとアランに告げ、ピートは幻の蝶ブルーモルフォを見に行きたいと頼むが、行って探すにはあまりにも期間が短すぎた。
その夜、ピートは家出をし、言伝を手にしていたアランはテレサに伝えるが、ほどなくピートは保護されて戻らされた。
アランはピートの部屋を訪ね、部屋に貼られた熱意に打たれ、熱帯雨林に連れていく事にした。

結末 ネタバレ注意

ピートとテレサを連れ、現地の村のガイド、アレフォとその娘ヤナと合流。
1日目はとりあえず歩き回るが、雨が降り退却。その夜のベッドでピートはヤナから「ブルーモルフォだけが全てじゃない」と言われる。
2日目、トラップを仕掛けたものの、ブルーモルフォは現れない。テレサは大自然に嫌気がさすが、ブルーモルフォのメスを見つけ、追いかけるものの、逃げられてしまい、ピートの体調は悪化する。
3日目、散策の前日に、ピートはアランと2人だけで捕獲に向かうと決め、アランも了承し、ヤナにおまじないのフェイスペインティングをしてもらい、アランは特製の背負い椅子にピートを乗せ、出発した。
2人は親子の様に仲を深めるが、蝶を見つけ、追いかけるが、自然の穴に落ちてしまう。
底に着く前になんとか蔓につかまり、岩棚に移るが、アランは重傷を負ってしまう。
ピートは助けを呼びに横穴から外へ。道に迷い、さまよう内、夜の闇の中で、ブルーモルフォを見つけ、気絶し、原住民に治療されるという夢を見る。
翌朝、テレサとアレフォ達がピートを発見。ピートはアランの場所を伝え、アランも救助され、2人は病院へ。
ピートは諦め、帰路に就こうという時、船の前でヤナが偶然見つけたブルーモルフォをプレゼント。だがピートはアランの入院する病院から、ブルーモルフォを標本にせず、自然に帰した。
帰国後、検査を受けたピートの癌は消えてなくなっていた。
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管理人の批評

2004年、カナダ&イギリスの作品です。
この作品は実話を基にした、ほぼ実話という映画ですが、奇跡的に癌が消滅するという症例はいくつかあるそうです。たとえば激しく喜びや悲しみの感情をむき出しにする事で消えたという例もあります。奇跡の確率は限りなく低いですが、まさに命を賭けて挑むべき、人生の目標なのではないでしょうか?
映画のマンネリ化もあってか、近年では、CGやVFXを駆使した超大作か、実話を基にした作品でないと集客が出来なくなってきているそうです。奇跡のような実話を求め、あちこちに目や耳を向け、映画化の権利を買い押さえておくのが、ハリウッドを中心とした映画業界の動向だそうです。一方の日本では、小説家さんのベストセラー作を映画化するというのが主流のようです。かつてのようなオリジナルは、映画スターなき今は集客が見込めず、危険なギャンブルになってしまうようです。
この作品ではやはり、自然の映像美に目を奪われます。深緑の色彩の深さと蝶の羽の色鮮やかさのコントラスト。人間はもう自然には帰れない。都会で生き、疲れた心と体を癒すのに、ふと自然に少しだけ入って、リフレッシュさせるのが一番ではないかと思われます。