トップページ

紹介映画リスト

管理人コラムへ

ロング・グッドバイ

エリオット・グールド主演 ロバート・アルトマン監督作品。
朝3時、猫に起こされ、ついでに隣人たち(裸の女性)に頼まれて、スーパーに買い物に行く私立探偵フィリップ・マーロウ。
帰宅して、カリー印の猫缶が切れていたので、別のエサでごまかそうとするが、受け入れてもらえなかったフィリップ。
そこに友人のテリー・レノックスが訪ねてきて、頼まれたので車で駅まで送るフィリップ。
翌日、刑事がやって来て尋問されるが、反抗的な態度をとって連行されたフィリップは、そこでテリーの妻が撲殺され、テリーに殺人容疑が掛けられていることを知る。
3日間留置された後、突然釈放されたフィリップは、その理由はテリーが自殺したため、不起訴となったことを知る。
記者のモーガンと落ち合い、新聞記事を読んだフィリップは、そこに裏があることを感じた。
ハービーの店に立ち寄り、留守中の依頼を確認したフィリップは、その中でテリーと同じマリブ居住区に住むアイリーン・ウェイドの元へ。
アイリーンによると、夫で作家のロジャーが失踪したというが、アイリーンの頬にはアザがあった。
近所の病院を訪ねた時に、対応に違和感を感じたフィリップはその夜、こっそり侵入。
そこでロジャーを見つけたフィリップは、彼を連れ帰った。
陽気に帰宅するロジャーだったが、彼はスランプに陥っていた。

結末 ネタバレ注意

帰宅したフィリップ。今度はギャングのマーティ・オーガスティン達に囲まれ部屋へ入る。
マーティはテリーが持ってくるはずの35万ドルを探しに来ており、人柄はと言えば、連れている愛人のジョー・アンをガラス瓶で殴るほどの狂人だった。
金探しを命じられたフィリップは、帰るマーティをエレベーターより先回りして、車を尾行。
すると、マーティはアイリーンと会い、何かを話していた。
翌日、アイリーンを訪ねたフィリップはビーチに追いやられ、そこでウェイド夫妻はケンカをしていた。
フィリップはロジャーと呑みながら、マーティはロジャーに5万ドルの借金があることを知る。
帰宅したフィリップは、郵便受けに「さよならフィル、すまない。テリー」というテリーからの手紙と5000ドルの札束が届いていた。
それでフィリップは、テリーが死んだというメキシコ・オタトクランへ飛ぶ。
検視ファイルでは、テリーは銃で即死。ただ、この町にどうやって来たのかが謎で、テリーのバッグが一つ行方不明になっていた。
ウェイド家のパーティーに呼ばれたフィリップ。そこに近所の病院のヴァリンジャー医師が治療費の取り立てに現れる。
ビンタされたロジャーはパーティーをお開きにして4400ドルの小切手を書き、眠ってしまった。
アイリーンと食事をしながら、本当はロジャーがマーティに1万ドルの借金があり、尋問を繰り返していると、ロジャーが海へ。
2人は追うが、波の高さにより、捜索隊を要請。
改めてアイリーンに詰め寄ると、ロジャーはテリーの妻シルヴィアと不倫して、別れ話を切り出されたのに怒って、彼女を殺したのではないかと思っていた。
フィリップはファーマー警部補に再捜査を求める。だが既にそれを知っており、その日ロジャーは入院していたという。
フィリップは、自分が5000ドルでアリバイを買われたと思い憤り、マーティを訪ねる。
5000ドルが見つかったことで、マーティに服を脱げと詰め寄られるが、マーティは呼ばれて外へ。
フィリップは外に出されると、マーティの元に35万5千ドルが戻ったことを知り、外にいたアイリーンの車を追うが、車道に出てはねられる。
入院したフィリップは、お隣さんからハーモニカをもらい、退院すると、ウェイド家はすでに売りに出され、アイリーンは消えていた。
メキシコ・オタトクランを再訪したフィリップは、金を握らせると、テリーは自殺を偽装し、住んでいるという屋敷を訪ねる。
すると庭のハンモックにテリーが寝ていた。
テリーはアイリーンと浮気し、本妻を殺し、ロジャーに濡れ衣を着せ、フィリップをアリバイ作りに使った。
フィリップはテリーを撃ち殺す。そして屋敷を出ると、アイリーンの運転するジープとすれ違い、ハーモニカを鳴らして帰って行った。
DVD通販 DVD/CDレンタル

管理人の批評

1973年、アメリカの作品です。
共演:ジム・ギートン ニーナ・ヴァン・パラント
作家レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説として人気の高い作品で、その影響は測り知れず及んでいます。
ドラマ「相棒」にも、「名探偵登場」「名探偵再登場」といった高橋克実演じる、主人公フィリップ・マーロウに憧れる、とぼけたふりをした有能な探偵の憧れの一つがそれであり、杉下右京も別れのあいさつでは上手くなぞらえ返しています。
この作品はもしかしたら、原作の雰囲気を理解してからでないとわかりにくいかもしれません。原作の小説のファンになられてから、映画を見ると、その面白さが倍増されるかと思います。
男のルール、掟を守れるかどうか。男は女に劣ったり、羨んだり、愛したりしながらも、男の世界というものを守らなければならない。そう思わせてくれる作品です。ぜひご覧ください。