トップページ

紹介映画リスト

管理人コラムへ

隣のヒットマン

ブルース・ウィリス主演 ジョナサン・リン監督作品。
カナダ・モントリオールに住む貧乏歯医者のオズ。彼の貧乏の理由は妻ソフィの実家の借金の肩代わりをしているからだった。
それにウンザリしているある日、オズの家の隣にジミー・ジョーンズという男が引っ越してくる。だが、オズはジミーの腕のタトゥーを見て、一流の殺し屋チュデスキだと思いだした。
ジミーに強引に街案内を頼まれたオズは狙われないよう借金を抱えている事を打ち明ける。
帰宅したオズはソフィから、借金返済の為にジミーの所在を売ろうと持ちかけられ、取引先のいるシカゴへと飛ばされる。
だが、ソフィはオズの留守中、オズをエサにジミーへと近づくのだった。
オズはシカゴのホテルの部屋で、殺し屋フランキーに待ち伏せされ、ジミーを売るよう脅迫、そしてギャングのボスの息子ヤンニ・ゴーゴラックとジミーの妻シンシアを紹介される。
ホテルに踊り、オズはジミーに連絡するが、ジミーは何もかも知っていた。そこへ、シンシアが現れ、経緯を説明する。
死んだボスの隠し財産が1000万ドルあり、だがそれを受け取るにはヤンニ、シンシア、ジミー3人の署名、あるいは死亡証明書が必要だった。それにより互いに殺し合いを仕掛けようとしており、一番弱いシンシアは身の危険を感じ、怯えていた。
オズはシンシアに惚れ、口説き、関係を持ち、状況を理解して、シンシアを守る事を誓うのだった。

結末 ネタバレ注意

モントリオールに着いたオズとフランキーはホテルの部屋でジミーの待ち伏せに遭う。だがフランキーとジミーは戦うどころかハグ。食事の席で、実は2人はグルだと知った。
さらに、ソフィが自分を殺そうと依頼しにきたと知ったオズは震えが止まらず、同僚のジルに相談。するとジルはジミーの大ファンだと言い、会いに行く事に。
実はジルもソフィに雇われた殺し屋だと知り驚くオズ。だがジルはオズが良い人なので殺す事が出来なかった。
殺し屋同士すっかり意気投合し、ジミーはジルをスカウト。向かってくるヤンニとシンシアを迎え撃つ準備を始める。
打ち合わせ通り、オズはヤンニ達を迎え、自分の家へ招き入れる。オズはシンシアに計画を伝え、ヤンニ達はジミーの家へ奇襲。ほどなく、ヤンニ達は殺され、オズとシンシアは車で逃げ、新しく雇った殺し屋を殺されたソフィも逃げるのだった。だがソフィの雇った殺し屋ハンソンはおとり捜査官だった。
ジミーへの電話でシンシアへの愛を告白するオズ。ジミーはキレるが、オズが提示する条件に乗っかる事にする。
そしてオズは死体の歯形を手術し、車に乗せて爆死した事にした。
そして、歯医者として普通に仕事をしているオズの元に刑事達がやってきて、オズの車から歯形照合でヤンニ、そしてジミーの死体が出たと知らされる。
刑事と家に行くと、ハンソンの死体が見つかり、さらにテープが見つかり、ソフィとその母親が逮捕された。
金を引き出すため、ジミーとオズはフランキーと洋上へ。だがフランキーはこっそり、ジミーにオズを殺して儲けを増やそうと誘っていた。
引き出し役のシンシアとジルが銀行へ行く。ジルは裏切りを持ちかける。だがシンシアは愛を貫く事に決めた。
船の上で送金を確認したジミー。そして銃を出し、オズの前でフランキーを殺して海に沈めた。ジミーもまた、オズの事を好きになっていた。
マリーナでジミーとジルはキスしてハグ。オズは空港へと向かい、シンシアにプロポーズ。シンシアは快い返事をして、2人はキスをした。
DVD通販 DVD/CDレンタル

管理人の批評

2000年、アメリカの作品です。
共演:マシュー・ペリー
ブルース・ウィリスといえば言わずと知れたアクション俳優として多くのヒットを飛ばし、『ダイ・ハード』シリーズ以外にもほとんどの作品でガンアクション、爆風アクションを演じ、「アクションに飽きた、うんざりだ」発言もあったそうですが、封印宣言はしておりません。
今作はアクションコメディで、コメディにも明るいブルースですが、今作ではWメーンのオイシイ役どころをいただいております。
オズは貧乏歯医者ですが、それは悪妻の借金によるもの。技術があるのは後半で見てとれます。
日本では歯医者さんは需要があり儲かります。基本的には1人で出来る仕事なので、医者のように病気の研究だとか、連係プレーだとかそういったものが無いので、事務の出来る歯科衛生士を雇えば、銀行の審査も早いのですぐ個人開業できます。腕次第だという面もありますが、高齢社会では「はめまら」の文字通り、歯から悪くする人も多く、虫歯、審美、入れ歯など仕事はいっぱいです。
海外を見ると、欧米では特に、歯を大事にする文化が強いです。オーストラリアのパースでは水道水に歯を守るフッ素が入っているそうです。
さて、この作品を見て思う事は、人生の役割分担です。オズのように人柄良く、正直に真面目に生きる人もいれば、ジミーのように悪賢く生き延びる人もいる。そうやってそれぞれの人生を生き、そして互いに人生を認め、共生していく事の素晴らしさを、この作品は教えてくれるのではないでしょうか?