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トーマス・クラウン・アフェアー

ピアース・ブロスナン主演 ジョン・マクティアナン監督作品。
美術館に1億ドルの絵を狙う泥棒達が入った。彼らは盗む前に逮捕されたが、絵は盗まれてしまった。
絵を盗んだ犯人は、クラウン投資会社のオーナー、トーマス・クラウン。華麗な手口で絵を持ち去っては、自宅に飾って眺めるのを楽しむという不敵な人物だ。
事件を聞き、美術館にやってきた捜査官、マッキャンとパレッティの前に現れた美女は、保険調査員のキャサリン・バーニング。
彼女は独自の敏腕捜査によって犯人をトーマスと割り出す。そして彼に近づき、彼の自宅のカギを複製。トーマスの留守中、家宅捜索に入ったキャサリンたちは絵を見つけ、持ち帰る。
だがそれは、トーマスが用意した複製画だった。

結末 ネタバレ注意

怒りのキャサリンはトーマスに宣戦布告し、2人は情事。
南国の島へとバカンスに出かけた2人。だがキャサリンはトーマスの気持ちが自分に向いているのかわからない。
そんな中、回収した絵画の切れ端を分析し、協力者と思しき贋作者を訪ねるが、彼は刑務所に服役中だった。
その彼の技術を継いだ子供も贋作者とわかり、逮捕寸前と知ったキャサリンは、トーマスと共に逃げる為にトーマスの家へと急ぐが、トーマスはアンナと楽しい時間を過ごしていた。
トーマスへの不信感が募るキャサリン。だがトーマスは2人で逃げる為、絵を美術館に返すと宣言する。
当日、美術館には2人の捜査官や警察とキャサリンが待ち構える中、現れたトーマスは絵に描かれた人間に引っ掛けて、黒スーツに帽子を深く被った出で立ちで現れる。トーマスを現行犯で逮捕しようと見張るが、次から次へと同じ格好の人間達が美術館に押し寄せ、動き回り、攪乱される。
一方、キャサリンはアンナは贋作者の娘であり、トーマスは彼女の単なる保護者と知って喜ぶ。
そしてトーマスはスプリンクラーを作動。水を掛けられた別の作品から1億ドルの作品が現れた。
実はトーマスは最初から盗んでなどおらず、水彩画を被せただけだった。
そしてトーマスはキャサリンの好きな絵を盗んでいった。
マッキャン捜査官の見逃し、目こぼしもあり、キャサリンは指定されたヘリポートへと急ぐ。だが、そこにはトーマスはおらず、彼の代理人が絵をキャサリンに渡した。
キャサリンはその絵を警察宛に送り、失意のまま飛行機へ搭乗。トーマスとの別れに泣いていると、後ろのシートからトーマスに声を掛けられ、キャサリンは飛びかかってキスをした。
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管理人の批評

1999年、アメリカの作品です。
この作品は元々、スティーブ・マックイーンの「華麗なる賭け」という作品のリメイクだそうです。どちらから観ても良いとは思いますが、時代の流れに従って過去の作品から観る方がおすすめです。
そして何より両方観て、その違いを考え、楽しむ事が、一番面白いと思います。
主演のピアース・ブロスナンですが、この頃は現役バリバリの007。本人としてはボンドのイメージを壊さないようにしつつ、他の役もやっておきたい、といったところでしょうか。
敵対しているはずの2人が惹かれあうというベタな設定は強引な感じもしますが、そこは「映画の恋愛」という事で。長々と描いてしまうと尺を食ってしまいますから。ましてやこの頃のブロスナンはかなりセクシーでダンディーでしたから、観客も納得する事でしょう。
しかしアメリカというのはそんなに便利なんでしょうか?男がちょっと外に出て会話をすればすぐにデートが出来るんでしょうか?そんなにアメリカの女性は出逢いを求めているのでしょうか?ただ、女性の社会進出が日本より進んでいる事は明白ですので、自立性も高い事でしょう。
トーマスの盗みのシーンはおしゃれで、内容も軽く、前作のシリアスな感じをガラッと変えました。ながら観でも見られるくらいの軽さだと思います。ぜひどうぞ。