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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男

ブライアン・クランストン主演 ジェイ・ローチ監督作品。
1930年代、大恐慌時代でアメリカは共産党員が急増。米ソ同盟でさらに加速し、1942年、労働運動の旗手だった脚本家ダルトン・トランボも共産党に加入。だがそれにより、疑惑の目を向けられていた。
1947年、ロサンゼルスの北部の湖ありの庭付きの豪邸でバスタブに浸かりながら脚本を書くトランボ。そしてその脚本を使う現場で民主支持のエディが主演、資本主義者のサム・ウッドが監督を務める映画が撮影されるが、トランボへのサムからの当たりは強く、打ち上げパーティーでも口論になってしまい、エディがとりなす。
ニュース映画で共産主義者、特にトランボは危険な過激派だと決めつけられ、映画館のロビーでコーラをかけられる。翌日、娘を乗馬させながら、自分は過激派ではないこと、共産主義は悪いことではないと説明した。
自分たちの理解者を広げるため、トランボは仲間やエディと資本主義者たちの会合へ行き、パンフレットを配るが、向こうの代表者であるジョン・ウェインと一触即発になる。
そんな中、トランボはMGMと契約し、ギャラが跳ね上がった。
ホームパーティーをしていると、召喚状が届き、トランボ達映画界の共産主義者は相手主導の法廷へ呼び出しを食らうことになり、訴追を受ける映画界の共産主義者ハリウッド10は集まり、トランボは弱気な脚本家のアレンを説得し、抵抗を決める。だがアレンは肺がんを患っていた。
一方、コラムニストのヘッダー・ホッパー女史は穏便に済ませようとするMGMのトップ、L・B・メイヤーに圧力をかけ、トランボ達のクビを切る。
同じく兵糧攻めに遭うエディがコレクションの絵画を売り、そのお金を受け、法廷に立つトランボやアレン。だが法廷侮辱罪を宣告され、上訴のために6万ドル必要と言われ、トランボはひそかに脚本を書きだした。
友人バディ・ロスのロス・ピクチャーズ設立パーティーに参加し終えたトランボはまだ訴追されていない脚本家仲間ハンター名義で脚本を売る。その作品は金は要らないというハンターにより、タイトルを「」と書き換えられた。
一方、体制側の報道官には悪いニュースが飛び込んできた。
工事代金を請求され困る妻の前に、脚本が売れて小切手を書くトランボ。だが新聞は、頼りにしていたリベラル派の判事の不慮の病死を報じていた。

結末 ネタバレ注意



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管理人の批評

2015年、アメリカの作品です。
共演:ダイアン・レイン ヘレン・ミラン ジョン・グッドマン マイケル・スタールバーグ アラン・テュディク
この作品は、実在した映画脚本家ダルトン・トランボの生涯を描いた作品です。
作品を見る方に気を付けてほしいのですが、前半30分は政治や思想の話がされるので、とても退屈です。ですが、そこを過ぎると有名な作品を手掛けた話や、刑務所の話など、画変わりが始まるので前フリとして我慢してください。
アメリカ映画と言えば派手なアクションやCG、VFX効果が有名ですが、この作品は現実重視のドラマです。
経済を重視する資本主義と、助け合いを重んじる共産主義の違いについて、作品の全体で、やはりお金を追いかけてしまうと、家族や友人、仲間は離れてしまうんだなあと考えさせられてしまう作品でした。
そして高齢社会なんだと感じさせられるのが、出てくる作品がかなり昔で、ピンと来ないのがほとんどというところが、私としてはちょっと勿体なかった。
この作品は皆さんに見てもらいたいですが、やはり最初や要所要所で難しい話になってしまうので、対象となるのはよほどの映画好き、特に高齢の方が楽しいかと思います。