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釣りバカ日誌

西田敏行・三國連太郎主演 栗山富夫監督作品。
浜崎伝助は朝釣りを楽しんだ後、バイクとフェリーで鈴木建設高松営業所へと出社。だが所長の野口に呼ばれ、東京本社への転属辞令が下る。
釣りに適した高松を気に入っていた浜崎だが、房総に近いだろうと考えなおし、東京の船宿近くのマンションへ。
そして浜崎が本社へと初出勤の日、浜崎はなんと遅刻。その頃、鈴木建設社長、鈴木一之助はイライラしていた。

結末 ネタバレ注意

お昼になり、昼食を一人、会社近くのサラリーマンがごった返す食堂で戴いていた鈴木は、相席で向かいに偶然座った浜崎に、食べ残しの焼き魚について声を掛けられ、浜崎の理論にこわばっていた顔をほぐされ、打ち解け、今度の日曜、釣りに誘われる。
日曜朝7時半、鈴木は海からの景色に大感動。さらに釣り初心者ながら大漁の釣果となり、釣りを好きになる。
浜崎の家で宴をし、眠りこんでそのまま泊ってしまった鈴木は、翌朝、送迎用の車を呼び、そそくさと出て行き、運転手は見送りに出てきた浜崎の妻・ミチコを愛人だと勘違いした。
浜崎は釣りで遊びながらも、5億円の仕事を受注。一方、鈴木は釣りの写真を届けようと浜崎の連絡先を知る内、浜崎が自社の社員と知り、勤め先の社長の顔も知らず、勤務態度も不真面目な浜崎に困惑するも、また釣りに誘われ、行き、好釣果を収め、浜崎家へ。帰り際、鈴木はミチコから浜崎との馴れ初めを聞き、自分と同じように食堂で焼き魚を食べ残してのナンパと知る。ミチコにはその時他に付き合っていた彼氏がいたが、浜崎の優しさにすっかり心変わりした。更に浜崎夫婦は鈴木を定年して再就職先に恵まれていないと思っていて、再就職先に船宿の経理の話を持ち込み、鈴木はその優しさに感動し、涙する。
ある日、浜崎の所属する営業三課は社長の代理で法事に行く事になり、喪服を忘れた浜崎はミチコに会社に届けさせる事に。すると会社に来たミチコはロビーにいた鈴木に声を掛け、鈴木は社長室へとミチコを連れ、自らの正体を明かした。ミチコは怒り、飛び出した。
浜崎は船宿に再就職の断りを入れ、鈴木は浜崎に公私を別にしての交流を申し込むが、さすがに断られる。
そして浜崎の異動がコンピュータのミスによるものだったと判明し、浜崎は高松へと戻る事に。
駅のホームで船宿の連中や同僚達に見送られ、新幹線に乗った浜崎は鈴木の事を思い出し、新幹線から電話し、謝罪。明るく別れを告げた。
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管理人の批評

1988年、日本の作品です。
言わずと知れたドタバタコメディーの人気シリーズですが、やはり第一作目は土台という事もあり、主要キャラ達のお話になっています。
ですがまさか、第1作目がこんな悲しい別れであるとは思ってもみませんでした。結末に関してここで言ってしまうのはなんですが、2作目に期待したくなるラストですね。それぐらい浜崎伝助というキャラクターは魅力的で、マンガ連載も長期に渡るほどですから、シリーズ化は避けられない作品です。
役者さんの話になりますと、三國連太郎さんはこのシリーズでそれまでのイメージからガラッと変わってしまいます。残念ながら三國さんのそれらの作品を拝見した事はまだ無いのですが、三國さんにとってのターニングポイントである事は間違いありません。
また西田敏行さんも、これだけの人気シリーズの主人公でありながら、浜崎のイメージに固定される事無く、様々な役に就かれたり、バラエティーにもよく出演なさったりと、見事な俳優です。
誤解なさらないでほしいのは、決して渥美清さんを低く観ているわけではなく、むしろ日本人の渥美さんに対しての反省と西田さんの芸能活動における視聴者への配慮、そこを考えてほしいのです。
ちなみに「男はつらいよ」に浜崎伝助がワンシーン出演しているようです。渥美さんとの共演はありませんが、平成以降、正月映画が二つになり、事件の経過など深く考えずに見ることができる、気楽な作品シリーズが夢の共演を果たしている。映画の、また新たな楽しさを感じることができました。