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釣りバカ日誌5

西田敏行 三國連太郎主演 栗山富夫監督作品。
せっかくの休日、だがハマちゃんは息子の鯉太郎に夢中で釣りをする気にならない。
陸に戻ると、みち子さんが大騒ぎしており、鯉太郎がいないと知り、慌てて探し、すると堤防の上にいるのを見つけ、ハマちゃんと八はソーっと助けた。
家に戻ってからも教育方針の違いなどでケンカばかりしてしまい、みち子さんに叱られる。
そんな中、浜崎の母親が上京。だが鯉太郎に気を取られてしまい、連絡が取れず行方不明になってしまう。しかし、偶然に八と出会い、連れられてやってきた。 聞けば3時間ほどカラオケしていたという。その後、宴会で盛り上がるが、スーさんは浜崎の母とおむつのことでケンカになってしまうのだった。
みち子は鯉太郎の世話を浜崎の母に任せ、同窓会へ。様子を見に八が訪れると、浜崎の母はぎっくり腰になり倒れてしまい、浜崎は急いで帰宅。止むを得ず鯉太郎を会社へ連れて行くことに。
おむつ替えを任せた女子社員がちょっとしたことでケンカ。その隙に鯉太郎はどこかへ行ってしまうのだった。

結末 ネタバレ注意

取引を終えたハマちゃんも事情を知り、探しに行く。
一方、エレベーターに乗っていた鯉太郎はスーさんに無事保護される。
鯉太郎を探すハマちゃんはいつの間にかパンツ一丁に。大騒ぎの末、パニックになり、非常ベルまで鳴らしてしまう。
佐々木課長に言われ、社長室を目指し、非常ベルで避難しようとしていた鯉太郎と再会するのだった。
家に戻り団欒する浜崎家。だがハマちゃんは騒動の責任を取って、不良債権対策のスッポン養殖工場に転勤となり、母は責任を感じる。
丹後半島の工場に赴任したハマちゃんは無事引継ぎを終え交代。デリケートなスッポンを世話するため、単身赴任。
寂しく感じているところに、みち子と鯉太郎、スーさんが訪ねてくる。2人は久しぶりに釣りに出かけ、ブリを釣る。スーさんは交代要員をすぐにでも見つけると言う。だが浜崎はフェアに受け入れ、家族を呼ぶつもりだと言った。 スーさんは夫婦水入らずのために鯉太郎と散歩をしながら、悩むのだった。
みち子は鯉太郎と引越しを決め、スーさんに電話で別れを告げ、八の車で駅へ。だが駅からふらふらと歩いてくるハマちゃんの姿が。 聞けばスッポンたちがストレスから共喰いをはじめ全滅。スーさんはスッポンプロジェクトAから撤退を決断した。そしてハマちゃんを営業三課に戻した。
スーさんは荷物を先に送ってしまい、空になった浜崎家を訪ね、慰め、ハマちゃんは釣りのおもちゃで元気を取り戻し、また釣りへ出かけた。
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管理人の批評

1992年、日本松竹の作品です。
共演:エド山口
この作品は前作で誕生した第一子、息子の鯉太郎を加えたハマちゃんスーさん達のドタバタを描いた喜劇です。
この作品では珍しくゲストがほとんどおりません。今回はゲストの代わりに、不規則な動きをする赤ちゃんがメインになるという、 そして、季節の風物詩作品として、こういうことができるのは今回限りだということもあり、思い描いたのでしょう。子供ネタができるのはわずかな時間だけですから。
この頃から既に、子育てと、子供を会社に連れていけないという労働者のジレンマがあり、それをするとどうなるか、というのを映像作品に残したことは、かなり貴重な作品だと思われます。
子供をメインに据えたので、釣りどころか丹後半島に行ったにもかかわらず旅情もなく、見せ場の宴会芸もありません。申し訳程度に裸にはなりますが。さらに合体もなく、母親も登場するというかなりイレギュラーな作品です。
ですがそれ故に、どうせ釣り映画だと思っていた人も笑える作品に仕上がり、家族みんなが楽しめる作品になり、逆に今作でそれまでのもこれからのも楽しめるようになったのではないかなと思います。 より国民的な作品になったのではないかと考えます。
この作品は、家族そろって楽しむこともできますし、釣りバカファンならずとも、ホームドラマの一つとして気楽に観ることのできる、まさに『大衆娯楽映画』という言葉がふさわしい作品だと思います。ぜひ一度、気楽にご覧ください。