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ハワイの若大将(4)

加山雄三主演 福田純監督作品。
青大将・石山の誘いを断り、ヨット部の練習に励む若大将・田沼雄一はモーターボートにぶつけられるが、運転していた女性は謝る気が無く、ケンカになってしまう。
自宅にしてすき焼きの老舗・田能久に帰宅すると、祖母は五輪需要を見越して英語の勉強中、一方父親はこの辺りのホテル用地買収への抵抗で苛立ち、とてもヨット代の修理費用の無心は頼めそうにない。
妹の策略もあり、パーティー券を売る事にした雄一は化粧品店・美粧堂でボートの女と再会。だが彼女・澄子は反省しており、事情を知りパーティー券を購入。
パーティー当日、石山は購入と引き換えに入部し、澄子に一目惚れ。雄一が唄い、石山は澄子と過ごそうとするが、先輩の赤マムシ・赤塚に奪われてしまう。

テストで石山にカンニングを手伝ってくれと頼まれた雄一は手を貸すが、教授に見つかってしまい、叩き出される。
ヨット部のコンパのため、雄一は石山家の土産の馬肉調理を任せるが、祖母は気を利かせて、料理長の目を盗んで牛肉とすり替え、雄一へ。
硬い馬肉を上得意客に出してしまい、更に鹿肉を提供し、客は激怒。
ヨット部は浮かれて大はしゃぎの中、店では大説教会が開かれた。

学校から呼び出しがあり、雄一と石山は1ヶ月の停学。石山は父の前で責任を雄一に着せ、大学に寄付をしているパパに頼み、ハワイ留学へ。
一方、雄一は勘当され、石山家で働くヨット部マネージャーの江口の部屋に転がり込み、デパートで配達のバイトに就く。
だが、石山の父親が現れ、石山がハワイの大学への編入試験でもカンニングが発覚し、雄一に謝罪をした上で、石山を連れ戻してきてほしいと頼まれ、雄一はハワイへと旅立つ。

結末 ネタバレ注意

石山の寄宿先である古屋家を訪ねると、石山は既に追い出され、雄一はタクシーに費用とパスポート入りのバッグを忘れてしまう。
領事館に駆け込むものの、休み。古屋家の隣人の娘であるジェーン・上田が助けに雄一を追うが、雄一は出張で来ていた澄子たちに見つかり、厄介になる。
浜辺でウクレレを奏で、車の中で眠り、翌日、ビーチでの捜索を諦め、休暇中の澄子と遊ぶ事にすると、石山が現れる。
石山は雄一が帰国できないと知り、ねぐらにしている他人のヨットへと招待。散らかし放題を見兼ね、掃除を始める雄一。すると持ち主が現れるが、ジェーンの父にして、中里の社長だった。
ヨットを操り、ねぐらにする事と引き換えに、雄一は上田社長の紹介で、古屋がオーナーの日本料理屋で働く事に。
だが古屋は田能久に思い出があり、雄一が思いを寄せた女性の孫と知って快く面倒をみる。
ジェーンにパーティーに誘われた雄一は、石山に澄子への告白の代理を頼まれ、パーティーで澄子に伝えるが、澄子は怒って去り、追おうとした雄一はジェーンに捕まり、ギターで一曲披露し、ジェーンと踊る。
澄子は、上田社長が雄一とジェーンを結婚させようとしている事を知り、石山に頼まれた雄一は澄子の所へ行くと、仕事で来た赤マムシが澄子をドライブへ。赤マムシの手癖の悪さを石山から聞き、2人は後を追う。
ガス欠になり、澄子は脇道で襲われ、その悲鳴を聞きつけ、駆け付けた2人は、先鋒の石山がやられ、雄一が倒すが、澄子は去ってしまう。
雄一は上田の申し出を断り、古屋から見つかり届けられたバッグを受け取り、祖母への土産のムームーを持って石山と帰国した。
勘当が解けた雄一は帰宅し、ステーキにありつく。
ヨットの大学選手権前日、ミーティングに遅刻する石山を取り為しつつ、雄一は澄子が出張中だと知る。
古屋からジェーンが結婚した知らせの手紙が届き、ホテル問題も石山の父が尽力し、ホテルに田能久の支店を出すということで合意。
一方、不機嫌な澄子も、上田からの手紙に気を良くする。
選手権当日、遅刻した石山とヨットに乗り、澄子の到着を江口から信号の合図で知り、スタート。田能久でもテレビで応援する。
雄一達は、トップの西北大を追いかけ、風を上手く掴んで、追い抜き、勝利する。
澄子は雄一と握手し、石山は澄子の友人に海に落とされる。
田能久での祝賀パーティーで、雄一は澄子や石山と唄い、すると古屋が来日。歓迎して、踊った。
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管理人の批評

1963年、日本の作品です。
共演:星由里子 田中邦衛 江原達治 有島一郎 飯田蝶子 北あけみ
さあ、若大将シリーズも第4弾にして、初の海外、しかもハワイへと飛び立つ事になりました。パン・アメリカン航空とのタイアップ(協賛)が起因ですが、これを機に、次々と海外ロケが展開されて行きます。
映画の企業とのタイアップは決して不思議な事ではありません。かつては映画がテレビのような役割でしたから、邪魔しない、それでいて効果的な独自のCMを創りだせるという利点があります。こういった文化は、現在でも生CMという形で受け継がれているのではないでしょうか?
今回はヨットですが、元々加山さんはヨット好きで、ヨットに掛かる費用を稼ぐために、芸能界入りを決めたそうです。
かつての芸能界、スターにはヨット好きが多く、というのも、わずらわしい一般人との交わりから逃れるためや、それに乗じて女性と愉しみたいという方も多かったようです。
現在、芸能界で有名なヨット好きといえば、タモリさんですが、やはり費用が掛かる事と、若手が育っていない、流入してこない事を嘆いておられます。
現在では馬肉も鹿肉もおいしく食べる事が出来ます。特に鹿は、今や増え過ぎているという事なので、今後鹿肉料理などが増えてくるかもしれません。
この映画は明るい青春映画です。気楽にご覧ください。