千歳市
トップさくらとおしろ北海道千歳市アッテウシのチャシ
アッテウシのチャシ
アッテウシのチャシ(付近)遠望。
アッテウシのチャシ(付近)遠望。
【所在地】 千歳市北信濃
【別称】  
【築城年】  
【築城者】  
【城主変遷】  
【廃城年】  
【現状】 陸上自衛隊北千歳駐屯地、山林
 道央自動車道千歳IC北方、陸上自衛隊北千歳駐屯地敷地となっている段丘南端に所在する。昭和三十八年(1963)に発掘調査が行われ、弧状の三重堀とその外側に土塁状の盛土、内側には6箇所の竪穴住居跡とみられる窪みが認められている。

 この付近はかつてアイヌのコタン(集落)が所在した地域であるとされ、アッテウシとは"オヒョウニレの木の多い場所"の意であるという。

 進学で札幌へ移住する娘のアパート探しで北海道へ行った際に、一番最初に立ち寄ったチャシでございます。画像は大体この辺りかな…と思って取り敢えず丘陵を撮っただけなんですよねー(-_-; 駐屯地に問い合わせれば見学とか出来るのかなあ?
 なおアイヌの織物であるアットゥシはオヒョウの繊維を使用しているそうですが、アッテウシって何か関係あるんでしょうかねー。
トップさくらとおしろ北海道千歳市フレトヒのチャシ
フレトヒのチャシ
フレドヒのチャシ跡石碑。
フレドヒのチャシ跡石碑。
【所在地】 千歳市本町3
【別称】 フレドイヒのチャシ、千歳神社チャシ
【築城年】  
【築城者】  
【城主変遷】  
【廃城年】  
【現状】 千歳神社
 現在千歳神社境内地となっている、千歳川を臨む丘陵先端部に所在した。かつては西に続く台地とを画する2条の堀があったとされるが、神社造営の際に大部分が破壊され、現在は社殿右側(北側)に建てられた石碑後方に僅かに残るのみとなっている。

 フレトヒ(フレトイ)とはアイヌ語で"丘が崩れた所”的な意味であるといい、伝承ではかつてこの地で山が崩れ、その土砂が日本海へと運ばれて行き利尻島となったという。
 また、神社周辺はロウサンと呼ばれており、アイヌ語で"ここより川、海へ向かう所"といった意味を持つ地名であるとされ、和人とアイヌの交易が行われたシコツ十六場所の一であったという。

 石碑があるってんですぐ判るかな?と娘と神社へゴー!しかし神社裏手(西側)や隣接する青葉公園をうろうろしてたので、見るのは歩くスキーの人や何かTV番組?の撮影している綺麗な外国人女性やスタッフばかり。暫くして社殿北側にも進むことが出来ることに気づき、行ってみたら石碑を見つけることが出来、さらに雪を踏んで石碑後方を確認すると堀跡も確認出来ました。
 しかし…娘のアパート探しが目的でしたので足許はスニーカー。びっしょびしょでございましたよ(-_-) まあ娘が札幌にいる間は千歳に来ることも多いでしょうし、雪のない時季にもまた訪問したいですね。
トップさくらとおしろ北海道千歳市ベサのチャシ
ベサのチャシ
ベサのチャシ(付近)遠望。
ベサのチャシ(付近)遠望。
【所在地】 千歳市泉沢
【別称】 ペサのチャシ
【築城年】  
【築城者】 オニビシか
【城主変遷】  
【廃城年】  
【現状】 公有地、国有林
 安政四年(1857)蝦夷地探査で当地付近を訪れた松浦武四郎が著した『夕張日誌』に、「支骨の惣大将の館なりしとて」との記述があり、続けて慶安元年(1648)以降のメナシクル(東の衆)とシュムクル(西の衆)というアイヌの民族集団の抗争の際に使用されたと推定される記述がある。何を以って松浦武四郎がこのように記したかは定かでないが、当時シコツ(現在の千歳市周辺)から勇払、武川、沙流に及ぶ広大な範囲を勢力圏としたシュムクルの首長はオニビシ(鬼菱、遠仁比之)と伝えられており、その拠点の一つであったものか。
 シュムクルは沙流郡波恵村(現在の日高町、旧門別町)を本拠地としたことからハエクル(ハイクル)、サルンクルともいわれる。漁猟圏を巡り、東接するメナシクルの首長センタイン、継いでカモクタイン、そしてシャクシャインらと抗争を繰り返したが、この対立が原因となり寛文九年(1669)の寛文蝦夷蜂起、所謂シャクシャインの戦いへと発展して行った。

 千歳市街地より支笏湖方面へと向かう16号道道沿、千歳川を挟んだ丘陵上に所在し、国有林に覆われた遺構の保存は良好であるという。C字状の一条の堀が丘陵先端部を囲み、人為的なものかは不明ながら盛土状のものも確認出来るという。
 名称のベサ、またはペサとは、丘陵裾部を流れる千歳川の支流の名であり、現在は改修されて南長沼用水路となっている。

 現在は?立入禁止となっている様で、対岸からここじゃね?と思われる場所を撮影しただけ…。"遺構が拝めますよー"という機会でもない限り再訪は難しいかなあ。尤もその機会があったとしてもタイミングを合わせられるかが微妙ですが(^-^;

【参考文献】「日本城郭大系1 北海道・沖縄」(新人物往来社1980)

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