豊浦町
トップさくらとおしろ北海道虻田郡豊浦町カムイチャシ
カムイチャシ
カムイチャシ遠望。
カムイチャシ遠望。
【所在地】 虻田郡豊浦町大岸
【別称】  
【築城年】  
【築城者】  
【城主変遷】  
【廃城年】  
【現状】 カムイチャシ史跡公園
 礼文華の海岸から噴火湾に突き出た茶津岬先端、三方を海に囲まれた断崖上に所在しています。現在は海岸線に沿って608号道道、室蘭本戦が東西に通じていますが、茶津岬付け根部分は何れもトンネルによって通じており、往時は海岸沿いを通行する際の大きな障害となったものと思われます。

 現在は国名勝ピリカノカ カムイチャシ史跡公園として整備され、県道のカムイチャシトンネル東側の階段を上り切った平場に東屋が設置されており、南方のチャシ跡や東西の海岸線が一望出来ます。眼下には室蘭本戦も通じているため、その撮影スポットにもなっているとか…。そこから両側が崖となった馬の背状の道を岬先端へ向かって約50mほど進むと、最も狭まった付近に木橋が架けられ、東西約15m、幅約5m、深さ約3mの堀切が確認出来ます。さらに進むと内部には遊歩道が設置され、チャシ跡を一周することが出来ます。
 内部は広いとは言えず、また平坦ではなくかなり傾斜が残っているため、居住性が高いとは思えませんでした。要害性の高い立地ではありますが、戦時の砦というよりその眺望から物見的な施設、もしくは祭祀遺跡なのかな…と感じましたねー。


 訪問時、階段の雪はほぼ融けていたものの、尾根上及びチャシ跡内部の通路には雪が残っている状況でした。スニーカーで踏み固めながら進んで行きましたが、所々でずぼずぼ脚が雪に埋まる…。もう最後はやけくそになってびっしょびしょになりながら歩いてました(^-^;
 初心者のわたしにとっても非常に判り易く、晴れていれば眺望もさらに見事であろう、本当に勧めのチャシ跡でございました(^ω^)b

【参考文献】「日本城郭大系1 北海道・沖縄」(新人物往来社1980)

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