さくらと名馬(牡馬編)
ウィナーズサークル

 本桐牧場にて撮影。

 重賞初挑戦の皐月賞でドクタースパートの2着、次走のダービーでリアルバースデー以下を押さえてクラシックホースとなりました。しかし菊花賞の競走中に骨折し、そのまま引退して種牡馬となっています。種牡馬としては父シーホーク譲りのスタミナや晩成傾向が目立ち、スピード、仕上がりの早さに欠ける産駒が多かった様です。

 茨城県産馬初のダービー馬ということで、さくらが競馬に入り始めの頃は結構話題になっていたような気がします。ダービー馬ながらステイヤー血統ということもあって、種牡馬となってからは初年度から苦戦、大レースを勝つような産駒に恵まれないまま種牡馬も引退となりました。
ウィナーズサークル
美浦・松山康久厩舎
牡 芦毛 1986- 茨城・栗山牧場産
通算成績 11戦3勝(3-5-0-3) 1億6872万円
主な戦績 1着 東京優駿(日本ダービー)GI 郷原洋行 1989
2着 皐月賞GI 郷原洋行 1989
JRA賞最優秀4歳牡馬(1989)
代表産駒 シュプールスキー 荒尾 サラ系3歳優駿
スピードレンジャー 上山 酒田まつり賞
ウィナーズキシュウ 高崎 高崎ダービー

*シーホーク Herbager Vandale
Flagette
Sea Nymph Free Man
Sea Spray
クリノアイバー *グレートオンワード Sir Ivor
Sylvan Angel
*クロシェット Mossborough
La Cloche

カミノクレッセ

 日高軽種馬農協浦河種馬場にて撮影。

 戦績を見て判る通り、当時はナイスネイチャと並ぶ代表的な所謂"イマイチくん"として愛された一頭でした。しかしながら、1992年の春には天皇賞・春、安田記念、宝塚記念とGIレースで連続2着となり、距離を問わない活躍を見せています。その上ダートでも好成績を挙げており、1991年には札幌競馬賞のオープン特別を2連勝し、さらにホッカイドウ競馬主催の札幌競馬場での全国交流競走、ブリーダーズゴールドC(現在は牝馬限定JpnIII)も勝利して3連勝しています。同競走では、岩手競馬所属の強豪馬スイフトセイダイを相手に、2秒1という大差をつけての勝利でした。
 当時、現在の様にダート競走が整備されていればダートの強豪馬として活躍していたでしょうし、本格化した6歳時にもあとちょっと運が向けばGIホースの勲章を得られたでしょうね。重賞は2勝のみではありますが、十分に万能馬の一頭に数えても良い競走馬だったと思います。

 引退後は種牡馬として共用されましたが、繁殖牝馬に恵まれず僅か18頭の産駒で1勝を挙げたのみで1999年に引退し、その後は功労馬として余生を過ごし2014年に死亡しました。
カミノクレッセ
栗東・工藤嘉見厩舎
牡 鹿毛 1987-2014 浦河・昭和牧場産
通算成績 31戦9勝(9-7-4-11) 4億37258万円
主な戦績 1着 日経新春杯GII 南井克巳 1992
タイムス杯OP 南井克巳 1991
シーサイドSOP 南井克巳 1991
ブリーダーズゴールドC 南井克巳 1991
2着 天皇賞・春GI 田島信行 1992
宝塚記念GI 南井克巳 1992
安田記念GI 南井克巳 1992
阪神大章典GII 南井克巳 1992
3着 天皇賞・秋GI 南井克巳 1991
札幌記念GIII 南井克巳 1991

アンバーシャダイ *ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
*クリアアンバー Ambiopoise
One Clear Call
ショウワロマン *コインドシルバー Herbager
Silver Coin
ヒデシヤイン *ボウプリンス
ジヤンダーク

キリパワー

 本桐牧場にて撮影。

 4歳時に条件戦を順調に勝ち上がり、5歳緒戦のアメリカJCCで3着と好走すると、次走の目黒記念で重賞初勝利を挙げました。しかしその後は勝ち星を挙げられないまま引退、種牡馬入りとなりました。

 中距離競走で活躍し、血統的にも十分裏付けがあるので、そこそこイケるかな?と思っていましたが、活躍馬もないまま種牡馬も引退となってしまいました。海外から続々と良血馬が輸入されていた時代でしたので、このクラスの種牡馬はチャンスが少なかったのが残念ですね。
キリパワー
美浦・清水利章厩舎
牡 鹿毛 1985-2003 三石・本桐牧場産
通算成績 18戦6勝(6-2-2-8) 1億3495万円
主な戦績 1着 目黒記念GII 岡部幸雄 1989
エイプリルSOP 岡部幸雄 1989
3着 アメリカJCCGII 岡部幸雄 1989

*パーソロン Milesian My Babu
Oatflake
Paleo Pharis
Calonice
キンセイパワー アローエクスプレス *スパニッシュイクスプレス
*ソーダストリーム
プロフィト *チャイナロック
マーヴェラス

クリスタルパレス

 日本軽種馬協会七戸種馬場にて撮影。

 北海道での馬産地巡りの後、宮城県へ帰る途中でお会いしました。フランスダービー馬にして同国リーディングサイヤーにも輝いた、天皇賞馬プレクラスニーのお父さんです。出張で青森県を訪問した際にも、営業の合間をみて会いに行ったこともありました(^-^; その時だったかな…突然目の前で巨体を勢い良くごろんごろん転がり出し、非常にびっくりさせられました。なんだったんだろうあの行動は…?

 数回会っていただけにやっぱり愛着があったのかな、ダビスタでは度々お世話になり、プレクラスニーを超える馬も何頭か誕生しましたが、現実は厳しかったですね。後継種牡馬となったプレクラスニーも、天皇賞馬と言っても繰り上がり(メジロマックイーンのアレね)の印象が強過ぎたのか繁殖牝馬が集まらず、数年で種牡馬引退となってしまいました。
*クリスタルパレス
Crystal Palace
牡 芦毛 1974-1995 仏国産(1985年輸入)
通算成績 9戦4勝(4-2-2-1)
主な戦績 1着 仏 ジョッケクルブ賞(仏ダービー)GI - 1977
仏 ニエル賞GIII - 1977
2着 仏 リュパン賞GI - 1977
3着 仏 凱旋門賞GI - 1977
代表産駒 Grise Mine 仏 サンタラリ賞GI
仏 ヴァントー賞GIII
Mersey 仏 ロイヤルオーク賞GI
仏 ロワイヤリュー賞GIII
仏 フォワ賞GIII
Coeur de Lion 米 ボウリンググリーンHGI
米 ディクシーHGII
仏 エクスビュリ賞GIII
プレクラスニー 天皇賞・秋GI
毎日王冠GII
エプソムCGIII
Galla Placidia 仏 ポモーヌ賞GII
仏 エヴリ大賞GII
仏 ロワイヨモン賞GIII
仏 コリーダ賞GIII
Gisele 伊 ヴィルジニオクルティ賞GIII
Palace Panther 米 セネカHGIII
イズミパレス 高崎 高崎大賞典
高崎 高崎クイーンC
フランスリーディングサイヤー(1985)

Caro *フォルティノ Gray Sovereign
Ranavalo
Chambord Chamossaire
Life Hill
Hermieres Sicambre Prince Bio
Sif
Vieille Pierre Blue Peter
Vieille Maison

グリーングラス

 日高軽種馬協会浦河種馬場にて撮影。

 わたしも本で読んだ知識しかありませんが、テンポイント、トウショウボーイと競い合ったことで有名な“TTG”の最後の1頭です。
 3頭揃って出走した菊花賞を勝利し、その後天皇賞、有馬記念も制した名馬で、3頭の中で唯一クラシック、天皇賞、グランプリに勝利しています。最も長く現役を続けたということもありますが、TTGで最も賞金を獲得しているのもグリーングラスなんですよねー。
 競馬関係の本を読んでいると、必ずTTGのハナシは出て来ますが、やっぱりテンポイントの悲劇、トウショウボーイの現役、種牡馬時代の活躍が大きく取り上げられており、グリーングラスはちょっと地味〜な役回りになっています。ですので、天邪鬼なわたしは一番グリーングラスを好きになってしまいました(^-^; 馬産地巡りをした当時、トウショウボーイは既に死亡していましたので、元気なうちにグリーングラスに会いに行かれたのはとても良かったと思います。

 現役時代のタイトル数は負けていませんでしたが、種牡馬成績はトウショウボーイに大きく差を付けられてしまいました。それでもGI馬リワードウイングや、尾花栗毛の人気馬“金色の”トウショウファルコのほか、自身のステイヤーのイメージを覆す短距離GII馬トシグリーンを輩出するなど活躍しました。

 ちなみに相方のゆきむらくんは並んで写真を撮影したんだよなー。わたしも撮って貰えば良かった(-_-)ゞ
グリーングラス
美浦・中野隆良厩舎
牡 黒鹿毛 1973-2000 青森・諏訪牧場産
通算成績 26戦8勝(8-7-4-7) 3億2845万円
主な戦績 1着 菊花賞 安田富男 1976
天皇賞・春 岡部幸雄 1978
有馬記念 大崎昭一 1979
アメリカJCC 安田富男 1977
日経賞 嶋田功 1977
2着 宝塚記念 岡部幸雄 1979
目黒記念・春 安田富男 1977
アメリカJCC 嶋田功 1978
アメリカJCC 岡部幸雄 1979
3着 有馬記念 嶋田功 1977
宝塚記念 安田富男 1977
宝塚記念 岡部幸雄 1979
優駿賞年度代表馬(1977)
優駿賞最優秀5歳以上牡馬(1977)
代表産駒 リワードウイング エリザベス女王杯GI
トウショウファルコ アメリカJCCGII
金杯GIII
トシグリーン CBC賞GII
京王杯オータムHGIII
グリーンタイセイ 札幌 北海優駿
札幌 農林水産大臣賞典
帯広 瑞穂賞
ミホサザン 宇都宮 宇都宮記念
キジヨーグリン 足利 オールスターC
足利 稲穂賞
タカサゴグリンイチ 高知 金の鞍賞
チャームダンサー 大井 東京プリンセス賞

*インターメゾ Hronbeam Hyperion
Ticket
Plaza Persian Gulf
Wild Success
ダーリングヒメ *ニンバス Nearco
Kong
ダーリングクイン *ゲイタイム
ダーリング

ジャッジアンジェルーチ

 レックススタッドにて撮影。

 自身はアメリカでGI3勝を含む重賞6勝を挙げ、母はカナダ古牝馬チャンピオンで本馬のほかに米GI優勝馬2頭を産んだ名牝、実績とその良血ぶりから社台グループによって鳴り物入りで導入されました。当時は、その後に輸入され大活躍したサンデーサイレンスより期待されていた様ですが、産駒成績は芳しくなく、障害競走でゴーカイが活躍したほかは、JRAの平地競走で重賞勝馬を輩出することは出来ませんでした。

 そんな残念な結果に終わってしまったジャッジアンジェルーチなので、わたしはダビスタでサンデーサイレンス産駒を越える馬を生産しよう!と頑張りましたが…やっぱり活躍して繁殖入りさせた牝馬にはサンデーを付けてしまうんですよね(-_-; ごめん、またプレイすることがあったら頑張るよ…。
*ジャッジアンジェルーチ
Judge Angelucci
牡 栗毛 1983-1998 米国産(1989年輸入)
通算成績 22戦10勝(10-4-2-6)
主な戦績 1着 米 カリフォルニアンSGI - 1987
米 サンアントニオHGI - 1988
米 マーヴィンリロイHGI - 1988
米 サンベルナルディノHGII - 1987
米 ベルエアHGII - 1987
米 ロングエイカーズマイルHGII - 1987
2着 米 ハリウッドゴールドCGI - 1987
米 サンパスカルHGII - 1988
3着 米 ブリーダーズCクラシックGI - 1987
米 カリフォルニアンSGI - 1988
代表産駒 ゴーカイ 中山グランドJGI(2回)
東京ハイJGII
東京オータムJGIII
スイートビクトリア 岩見沢 北海道3才優駿
旭川 ひまわり賞

Honest Pleasure What a Pleasure Bold Ruler
Gray Flight
Tularia Tulyar
Suntop
Victorian Queen Victoria Park Chop Chop
Victoriana
Willowfield Stratus
Willow Lake

シンザン

 谷川牧場にて撮影。

 言わずと知れた三冠馬にして日本最強場の1頭ですね、競馬好きな方以外でも名前を聞く機会はあると思います。当然活躍していた頃は産まれる前なので、最強馬、三冠馬と言えばわたしの世代ならナリタブライアン、ちょっと前の世代ならミスターシービー、シンボリルドルフ、今の世代ならディープインパクト、オルフェーブルなんでしょうが、時代を超えて語られる競走馬の1頭であることは間違いないですねー。
 会いに行った頃は当然種牡馬としても引退し、静かに余生を送っていた頃なんですが、初めて会った時には強い!というイメージばかりが先行していたので、年齢のことも考えずに意外に小さいんだな…という印象を受けました。しかしながら首筋を撫でた時の感動は今でも忘れません。
 最後に会った2年後くらいに、国内軽種馬の国内最長寿記録35歳3箇月の記録を残して亡くなりましたが、この生命力の強さが競走時の強さに結びついていたんでしょうね。

 競馬ミーハーなわたしは、同年代以降の競馬好きな方に対しては、“シンザンに会ったことがある”というのも自慢の一つです。自分が偉い訳でも何でもないので非常にウザいですね(^-^)
シンザン
京都・武田文吾厩舎
牡 鹿毛 1961-1996 浦河・松橋牧場産
通算成績 19戦15勝(15-4-0-0) 5438万円
主な戦績 1着 東京優駿(日本ダービー) 栗田勝 1964
皐月賞 栗田勝 1964
菊花賞 栗田勝 1964
天皇賞・秋 栗田勝 1965
有馬記念 松本善登 1965
スプリングS 栗田勝 1964
宝塚記念 栗田勝 1965
目黒記念・秋 栗田勝 1965
2着 京都杯 栗田勝 1964
啓衆社賞年度代表馬(1964/1965)
啓衆社賞最優秀4歳牡馬(1964)
啓衆社賞最優秀5歳以上牡馬(1965)
JRA顕彰馬(1984選出)
代表産駒 ミホシンザン 皐月賞GI
菊花賞GI
天皇賞・春GI
スプリングSGII
京都新聞杯GII
アメリカJCCGII
日経賞GII
ミナガワマンナ 菊花賞
アルゼンチン共和国杯(2回)
ほか重賞優勝馬 スガノホマレ、グレートタイタン、シルバーランド、ハシコトブキ、ロイヤルシンザン、キャプテンナムラ、フジマドンナ、シングン、シンザンミサキ、ウラカワチェリー、ゴールドボート、アサヒダイオー、アサヒテイオー、ブルスイショウ、ヒヨシシカイナミ、フジリンデン、キョウワシンザン、グレートエコー(JRA所属馬のみ)

*ヒンドスタン Bois Roussel Vatout
Plucky Liege
Sonibai Solario
Udaipur
ハヤノボリ ハヤタケ *セフト
飛龍
第五バッカナムビューチー *トウルヌソル
バッカナムビューチー

セクレト

 諏訪牧場にて撮影。

 出走は僅か4戦ながら、名馬エルグランセニョールの唯一の敗戦となった英国ダービーを制した名馬です。本馬唯一の敗戦となった愛国2000ギニーでは、後に名種牡馬となったサドラーズウェルズの3着となっています。
 英国ダービーを勝利した後、当時非常に期待されていたノーザンダンサーの直仔ということで引退、米国で種牡馬となりました。米国供用時にミスティコ(英2000ギニー)、ミスセクレト(伊3、4歳牝馬チャンピオン)などの産駒を輩出しましたが期待ほどの成績は残せなかったということで、1993年に日本へと輸入されました。

 馬産の中心とは言い難い青森県での共用でしたが、輸入前の産駒であり外国産馬として出走したフィールドボンバーが朝日杯3歳ステークスで2着となり、また自身も英国ダービー馬であることなどから人気を集めた。
 自身は1999年に死亡するも、同年の産駒であるタムロチェリーが阪神ジュベナイルフィリーズを制しています。

 北海道での馬産地巡りの後に立ち寄りましたが、当時はそんなどえらい馬だったとは考えてなかったんでしょうな…。ダビスタをプレイしていた頃は、金額も手頃でパラメータも高く、やっぱり実際に会った種牡馬ということでお世話になりましたねー。
*セクレト
Secreto
牡 鹿毛 1981-1999 米国産(1993年輸入)
通算成績 4戦3勝(3-0-1-0)
主な戦績 1着 英 ダービーS(英ダービー)GI - 1984
英 テトラークSGIII - 1984
3着 愛 アイリッシュ2000ギニーGI - 1984
代表産駒 Mystiko 英 2000ギニーGI
英 チャレンジSGII
Secreto's Groly 加 シリーンSGI
タムロチェリー 阪神ジュベナイルフィリーズGI
小倉3歳SGIII
*ミスセクレト 伊 レジーナエレナ賞(伊1000ギニー)GII
伊 リディアテシオ賞GII
伊 ドルメーロ賞GIII
Lea Lucinda 米 デルマーデビュタントSGII
Rufina 伊 メルトン賞GII
Secret Haunt 伊 エリントン賞GII
Secret Thing 伊 メルトン賞GII
White Crown 英 ソラリオSGIII
Secrage 仏 カブール賞GIII
Johnny Stecchino 伊 エマヌエーレフィリベルト賞GIII
Secret Odds 米 メリーランドBCHGIII
Fontvla 墨 ナシオナル大賞典
墨 ダリア賞
墨 ハカランダス賞
墨 デブタンテス賞

Northern Dancer Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
Betty's Secret Secretariat Bold Ruler
Somethingroyal
Betty Loraine Prince John
Gay Hostess

ダイナマイトダディ

 社台スタリオンステーション荻伏にて撮影。

 多くの活躍馬を輩出したサクラユタカオーの初年度産駒であり、代表産駒の一頭です。サクラバクシンオー、サクラキャンドルなどと同じノーザンテースト産駒とのニックス配合になっています。
 自身はマイラーとして高い素質を持っていたでしょうが、脚元の弱さからGIには残念ながら手が届きませんでしたね…。長期休養明け、引退レースとなったAJCCでは復活を信じて彼から買いました(^-^;

 種牡馬となってからは有力な産駒を出すことが出来ず2007年に引退、以降は十勝軽種馬農協種馬所で功労馬として繋養されていた様ですが、2020年に死亡しました。娘が札幌へ住むようになったのが同年ということは…再会するチャンスもあったのか(>_<;

 種馬場に行ってすぐ彼だと判るほど、派手な四白流星でしたね。
ダイナマイトダディ
美浦・鈴木康弘厩舎
牡 栃栗毛 1988-2020 白老・社台ファーム白老産
通算成績 12戦6勝(6-1-1-4) 2億3270万円
主な戦績 1着 中山記念GII 加藤和宏 1992
京王杯スプリングCGII 加藤和宏 1992
京成杯GIII 増沢末夫 1991
ニューイヤーSOP 増沢末夫 1992
2着 東京新聞杯GIII 増沢末夫 1992
3着 クリスマスSOP 増沢末夫 1991
代表産駒 ジェイエムルマン 笠松 新緑賞
マイダイナマイト 盛岡 オパールC
ウインザゲーム 高崎 端午賞
ピクシーストーン 札幌 春霞賞

サクラユタカオー *テスコボーイ Princely Gift
Suncourt
アンジェリカ *ネヴァービート
スターハイネス
ダイナサルーン *ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
シャダイクリアー *ガーサント
ペルルビーチ

タケホープ

 谷川牧場にて撮影。

 日本ダービー、菊花賞を制した二冠馬、というよりも元祖アイドルホースであるハイセイコーのライバル、敵役として有名な馬ですね。

 ギリギリで出走権を得たダービーでは、大井競馬場で6戦全勝し中央競馬へ移籍、三冠確実と思われていた”地方競馬の怪物”ハイセイコーに対し、主戦騎手嶋田功の「ハイセイコーが4本脚ならこっちだって4本脚だよ、負かせない相手じゃない」という発言通りに9番人気の低評価ながら見事勝利した。秋は菊花賞を目標とするも前哨戦での大敗、嶋田の落馬負傷による武邦彦への乗り替わりもあり6番人気の低評価であったが、マッチレースの末ハイセイコーをハナ差で下し2冠を達成。この結果により年末には年度代表馬、最優秀4歳牡馬に選出された。
 明け5歳となった初戦のアメリカJCCで優勝するも、続く中山記念では3着ながらハイセイコーに2秒以上の大差で敗戦し評価を落とすが、本番である天皇賞・春では長距離適性を活かしてハイセイコー以下を下し優勝、8大競争での3勝目を挙げた。
 5歳秋の有馬記念3着を最後に引退したが、ライバルであるハイセイコーとの対戦は4勝5敗と負け越した。しかしその全9レースでのハイセイコーの勝利は2勝であり、対するタケホープは4勝であった。

 引退後は種牡馬となるも、ハイセイコーがダービー馬カツラノハイセイコ、エリザベス女王杯馬サンドピアリス、皐月賞馬ハクタイセイなどを輩出したのに対して活躍馬を出せず、大きく差をつけられる結果となった。

 シンザンに会いに行った際にお会いしましたが、画像ではよく分からないでしょうが目が虚ろで、冬毛?がボーボー伸びた状態でした。相方のゆきむらくんと「どうしてがおってるんだろう?」(がおる=くたびれる)と話していましたが、帰宅数日後に亡くなったというニュースがありました…。今思えばこれほどの名馬、お会い出来て良かったです。当時存命だったライバルのハイセイコーには会っていませんので…。
タケホープ
東京・稲葉幸夫厩舎
牡 鹿毛 1970-1994 浦河・谷川牧場産
通算成績 19戦7勝(7-0-3-9) 1億6665万円
主な戦績 1着 東京優駿(日本ダービー) 嶋田功 1973
菊花賞 武邦彦 1973
天皇賞・春 嶋田功 1974
アメリカJCC 小島太 1974
3着 有馬記念 嶋田功 1974
中山記念 嶋田功 1974
東京4歳S 小島太 1973
優駿賞年度代表馬(1973)
優駿賞最優秀4歳牡馬(1973)
代表産駒 ミナガワローレル 東京スポーツ杯OP
メトロポリタンSOP

*インディアナ Sayajirao Nearco
Rosy Legend
Willow Ann Solario
Court of Appeal
ハヤフブキ *タリヤートス Tulyar
Certosa
ラインランド *ライジングフレーム
マーヴェラス
ミュージックタイム

 社台スタリオンステーション荻伏にて撮影。

 常に脚許に不安を抱えながら、ニュージーランドトロフィー4歳Sで後のGI馬となるダイタクヘリオス相手に楽勝した競走馬でした。以降はオープン特別のディセンバーSを勝利したのみですが、父ニジンスキーは世界的名種牡馬、半姉ヘザーテンは米国GI5勝の名牝という超良血馬で、デビュー前には仏国ダービー挑戦のプランもあったとか。僅か12戦の競走成績ですが、そのうち9戦の手綱を取ったのが岡部幸雄騎手でしたので、その素質に期待していたんでしょうね。

 種牡馬となってからは中央競馬では目立った産駒を輩出することは出来ませんでしたが、南関東二冠、そして中央交流競走を制し、後継種牡馬となったサプライズパワーを輩出しています。が…そのサプライズパワーも繁殖牝馬に恵まれず産駒は僅か3頭なんですけどね。会いに行った数年後の1999年、残念ながら死亡しています。

 訪問当時の社台スタリオンステーション荻伏にはダイナマイトダディ、ガレオン、そして当馬が繋養されておりました。わたしの目的はもちろんミュージックタイムだったんですが、彼は非常に人懐っこい!柵の前で写真を撮影すると近づいてきて「ごはんくれー!」とねだり、ひとしきり近くの草を食べさせて、帰ろうと思い柵沿いを歩いて行くとついてきて「もっとちょうだい!」とねだる…。めちゃくちゃ可愛くて、しばらくの間ごはんを与え続けていましたねー。わたしが出会ったおうまで最もカワイイと思い、また印象に残っているおうまです。
*ミュージックタイム
美浦・松山康久厩舎
牡 芦毛 1987-1999 米国産(1988年輸入)
通算成績 12戦4勝(4-1-1-6) 1億430万円
主な戦績 1着 ニュージーランドT4歳SGII 岡部幸雄 1990
ディセンバーSOP 坂井千明 1991
3着 吾妻小富士賞OP 岡部幸雄 1991
代表産駒 サプライズパワー 船橋 かしわ記念GIII
船橋 日本テレビ盃GIII
大井 東京ダービー
大井 東京王冠賞
大井 アフター5スター賞
船橋 京成盃グランドマイラーズ
船橋 船橋記念
浦和 テレビ埼玉盃
川崎 報知オールスターC
大井 東京シティ盃
大井 フロンティアスプリント盃
アンビシャスフット 新潟 青山記念
セリリコーン 川崎 リリーC
アイエスビッグ 旭川 華月賞
マウンテンガイド 三条 新潟ダービー
ホウシュウタイム 笠松 くろゆり賞
名古屋 ゴールド争覇

Njinsky Northern Dancer Nearctic
Natalma
Flaming Page Bull Page
Flaring Top
Heather Road The Axe Mahmoud
Blackball
Blossom Morgan Warfare
Crazy Rhythm

メジロティターン

 本桐牧場にて撮影。

 天皇賞・秋を制し、名種牡馬パーソロンの後継と期待されながら、極端な受胎率の低さから僅か19頭の産駒しか残せなかったメジロアサマの仔。メジロアサマの馬主であった北野豊吉は、父子2代での天皇賞制覇を目指して様々な治療や良血馬への種付けを試み、遂にこのメジロティターンが天皇賞を制した。
 1984年に引退、翌年より種牡馬となるが、同年"ティターンの仔で天皇賞を"という遺言を残し豊吉は死去した。当初は受胎に難のあったメジロアサマの仔、また自身の天皇賞制覇以降の9連敗での引退というイメージから交配頭数に恵まれなかったが、初年度産駒のメジロマーシャスが函館記念を制し、3年目の産駒であるメジロマックイーンが菊花賞を制したことで一躍人気種牡馬となった。メジロマックイーンは1991年、翌92年と天皇賞・春を連覇して豊吉の遺志を果たし、同時にアサマ、ティターンと続く父子3代天皇賞制覇という偉業を成し遂げた。
 しかしマックイーンの活躍以降は中央競馬での活躍馬を輩出することはなく、2000年に種牡馬を引退、余生を過ごした洞爺湖町のメジロ牧場本場で2009年に死亡した。

 当然わたしにとっての本馬のイメージは"メジロマックイーンの父"なんですが、マックイーンの現役時代はトウカイテイオーに肩入れしておりました(^-^; なおマックイーン、テイオーともに社台スタリオンステーションで会っているんですが、写真がどこ行ったかわからない…。
 ダビスタをプレイしていた頃は、当時頭数の少なかった芦毛の種牡馬ということもあり結構活躍してくれました。マックイーン全盛期だったのでパラメータも悪くなかったんですよねー。
メジロティターン
美浦・緒方藤吉厩舎→美浦・緒方盛次厩舎
牡 芦毛 1978-2009 伊達・メジロ牧場産
通算成績 27戦7勝(7-3-2-15) 1億7550万円
主な戦績 1着 天皇賞・秋 伊藤正徳 1982
日経賞 伊藤正徳 1982
セントライト記念 伊藤正徳 1981
3着 日経賞 大崎昭一 1983
代表産駒 メジロマックイーン 菊花賞GI
天皇賞・春GI(2回)
宝塚記念GI
阪神大賞典GII(2回)
京都大賞典GII(2回)
産経大阪杯GII
メジロマーシャス 函館記念GIII
福島民友COP
パリスナポレオン 水沢 マーキュリーCGIII
タイムス杯OP
関越SOP
エステイオー 佐賀 栄城賞
ナステイターン 宇都宮 しもつけ菊花賞
トチノティターン 宇都宮 かもしか賞
ホウヨウガヴァナー 足利 稲穂賞
アトミックサンダー 大井 東京ダービー
川崎 戸塚記念
ツルギデンカ 金沢 サラブレッド大賞典

メジロアサマ *パーソロン Milesian
Paleo
*スヰート First Fiddle
Blue Eyed Momo
*シェリル *スノッブ Mourne
Senones
Chanel Pan
Barley Corn

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