タイルについて
●タイルの種類
タイルはその用途・場所に応じて、大きく次の2種類に分けることが出来ます。
- 内装 内装タイル
- 外装 外壁タイル、外装モザイクタイル
- 床 床タイル
●タイルの特徴
タイルには他の材料と比較して大きな特徴があります。
- 耐久性に優れている
- メンテナンスが容易
- 塗装が不要
- 仕上がりの質感に溢れ、色・柄など種類が豊富
●工法紹介(タイル工事の実例)
タイルの工法は場所、材質によって次のようになります。
1.外壁
- 鉄骨・鉄筋/コンクリート造(SRC)/鉄筋コンクリート造(RC)
- 手張り工法
- 改良積み上げ張り、改良圧着張り
- 密着張り、マスク張り
- モザイクタイル張り、圧着張り
- 接着剤張り工法
- 先付け工法
- 型枠先付け工法
- 鉄骨造(S)
- PC板→先付け工法
- PC板先付け工法
- ALC板→手張り工法
- マスク張り、モザイクタイル張り
- GRC板→先付け工法
- GRC板先付け工法
- 押出成形セメント板(タイル張り用)→手張り工法
- 改良圧着張り、密着張り、マスク張り
- モザイクタイル張り、圧着張り
- 押出成形セメント板(タイル張り用)→先付け工法
- 押出成形セメント板タイルパネル
- 木造
- 手張り工法
- 住宅外壁乾式工法
- 接着剤張り工法
2.内壁
- 鉄骨・鉄筋/コンクリート造(SRC)/鉄筋コンクリート造(RC)
- コンクリート下地→手張り工法
- 積み上げ張り
- 圧着張り
- ボード下地→手張り工法
- 接着剤張り工法
- 鉄骨造(S)
- ボード下地→手張り工法
- 接着剤張り
- ボード下地→先付け工法
- タイルパネル工法
- モルタル下地→手張り工法
- 圧着張り
- 木造
- モルタル下地→手張り工法
- 圧着張り
- ボード下地→手張り工法
- 接着剤張り工法
- ボード下地→先付け工法
- タイルパネル工法
3.床
- 外部
- 手張り工法
- 一般床タイル張り、大型床タイル張り、圧着張り
- 先付け工法
- 床タイルパネル工法
- 内部
- 手張り工法
- タイル床乾式工法システム、タイル床暖房乾式工法システム
- 一般床タイル張り、大型床タイル張り、圧着張り
これらの工法のうち、代表的な工法を説明します。
手張り工法(外壁)
- 改良積み上げ張り
- タイル裏面全面に貼り付けモルタルを塗り、木ごて押えしたモルタル下地面に叩き押えして張り付ける工法。
- 改良圧着張り
- 貼り付け用モルタルを下地面に平坦に塗り、これが硬化しないうちに、タイル裏面全体に同じモルタルを塗ってタイルを貼り付ける工法。
- 密着張り
- 貼り付け用モルタルを下地面に塗り、これが硬化しないうちにタイル張り振動工具を用いてタイルに振動を与え、埋め込むように貼り付けた後、目地部に盛り上がったモルタルをこて押えする工法。
- マスク張り
- 50mm角以上のモザイクユニットタイル裏面にモルタル塗布用のマスクをかぶせて貼り付け用モルタルを塗り付け、マスクを外してからユニットタイルを叩き押えして張り付ける工法。
- モザイクタイル張り
- 下地面に貼り付け用モルタルを塗り、追いかけてモザイクユニットタイルを叩き押えして張り付ける工法。
- 圧着張り
- 下地面に貼り付け用モルタルを塗り、タイルを叩き押えして張り付ける工法。施工能率は良好だが、管理するポイントが多く、注意を要する。
手張り工法(内壁)
- 積み上げ張り(団子張り)
- 最も古くから行われているタイル張りの基本的な工法で、俗に団子張りとも言われている。タイルの貼り付けは壁面の下部から上部へ、積み上げていくように一段ずつ行う。この工法は、内壁の壁タイル張りに適用され、白華が起き易いことから外壁のタイル張りには適しない。
- 圧着張り
- 下地面に貼り付け用モルタルを塗り、タイルユニットを叩き押えして張り付ける工法。タイルは200mm角以下とする。
- 接着剤張り(乾式工法)
- 有機質接着剤を使って、ほぼ圧着張りと同様の工程でタイル張りする工法。モルタルを用いた圧着張りよりも適用できる下地の範囲が広く、モルタル下地はもとよりボード類まで採用できる。ボード類の下地には、この工法でのみタイル張りが可能となる。
- (接着剤改良圧着張り)接着剤張りと同じ要領だが、タイル側にも接着剤を2〜3mm厚に塗るのが特徴。
●タイルの日常の手入れ
- 汚れたら、まず、拭きましょう。
- 汚れがひどい時は、中性洗剤を染み込ませたスポンジ等柔らかい生地で洗い流してください。
- タイルは使われている場所によって、その硬さが異なります。