ラーメン博物館で散歩する
2019年7月
|
JR新横浜駅 |
長かった梅雨も明けて、灼熱の真夏がやって来ました。だけど暑くて、熱くて、あっつくて、もうくたくたデス。健康に良い筈の散歩も、炎天下のこの時期は危険行為になりかねないかも。・・・って事で本日は空調のバッチリ利いた、とある建物の中を屋内散歩する事にしました。やって来たのはJR横浜線の新横浜駅であります。 |
|
北口ペデストリアンデッキ |
東海道新幹線も停車するこの新横浜駅。北口前にはご覧の様に、直径50mの円形デッキを含む巨大なペデストリアンデッキが設置されていて、交通量の激しい大交差点で信号待ちをする事もなく、安全に各方向へ進んで行く事が出来る様になっているんです。 |
|
新横浜駅北口前 |
先ずはこの北口に出て、駅ビルの2階部分とデッキを接続する階段を上りましょう。 |
|
突き当りを右折 |
そのままデッキを直進して突き当りを右折、指導標に記された横浜アリーナ方向へ向かいます。 |
|
次は左へ |
そのまま進むと、前方に円形デッキが現れます。ここは左方向へ。 |
|
円形デッキを進む |
円形デッキへと進入したら、これを時計回りに進んで行きましょう。 |
|
日産スタジアム方向へ |
間もなく左側に,日産スタジアム方向へと向かう昇降口があるので、ここを下りて行きます。 |
|
大通りを直進 |
昇降口の階段を下りてペデストリアンデッキを外れたら、そのまま広い大通りをおよそ150mほど直進。 |
|
二つ目の交差点を左折 |
デッキから二つ目の交差点になる、新横浜二丁目北側交差点を左折します。 |
|
一つ目の角を右折 |
そしておよそ100mほど歩いて行った、最初の角を今度は右折。 |
|
ラーメン博物館に到着 |
間もなく通りの左側に見えて来た建物が本日の散歩施設、新横浜ラーメン博物館であります。 |
|
新横浜ラーメン博物館 |
ラーメン博物館とは、日本全国から人気ラーメン店を集めたフードテーマパーク。ラーメン好きにはたまらない施設なんですが、しかし何故ここで散歩が出来るんでしょうか?
それはこれからのお楽しみ。 |
|
地下1階へ |
入館料金は一般310円。炎天下の真夏の街中から逃れて、空調の効いた館内へ。それじゃぁ、さっそく屋内散歩開始。施設の地階へと下りて行きましょう。 |
|
昭和33年の街へ |
階段を下りると、何やら周囲の様子が変わって来ました。古めかしい階段と、正面にはこれまた古めかしい駅のホームや線路の風景画。実はこの施設の地下1階から2階は、昭和の時代の架空の街の風景が再現されているんです。設定は昭和33年なんだって。奇しくも、私の誕生年と同じであります。 |
|
鳴門橋駅前 |
先ずは地下1階の街並みを散策。スタートはこの鳴門橋駅前から。昔のラーメンには必ず入っていた具、鳴門巻きから取った駅名なんでしょうかね。 |
|
改札口 |
駅の改札口です。今じゃ自動改札にすっかり慣れて当たり前になっちゃったけど、昔の改札は人力で、乗降客の切符や定期券を1枚1枚確認してたんだよね。懐かしい。 |
|
夕暮れの街 |
|
券売機で食券を買って店内へ |
鳴門橋の街の中では、全国から選ばれた人気ラーメン店の他、居酒屋やスナック喫茶、駄菓子屋、手相占いなどの実店舗が仮想店舗に混じって営業中。 |
|
昭和の路地を歩く |
今日は1日中、昭和の時代にタイムスリップ。夕暮れ時の、懐かしい路地を歩いて行きましょう。 |
|
いにしえの写真機が |
たとえ仮想店舗とは言え、店先に並んだ小道具やグッズにもこだわりが。この写真館のショーウインドウにはヤシカやコニカのカメラと一緒に、2眼レフのリコーフレックスも並びます。カメラと言うより写真機という呼び名が良く似合う。 |
|
石蹴りの輪 |
路地裏の地面に描かれた丸い輪っか。今じゃ全く忘れられた、石蹴りと呼ばれる子供の遊びの為の輪っかです。チョークで書くと消えてしまうので、雨でも流れない蝋石(ろうせき)で描いたもんです。懐かしい。 |
|
昭和の物干し台 |
物干し台と言うと、今では洗濯物を乾燥させる移動可能なスタンドを連想するけど、昔は家屋の屋根の上に建築されたこのスタイル。周囲に高い建物が少なかったその当時ではここからの眺めは抜群で、子供の最高の遊び場でした。自分の家には無かったので、物干し台のある家はとっても羨ましかった。 |
|
昔のベランダ? |
物干しをするスペースがない家屋や、アパートなどの共同住宅では、こういう具合に窓際で洗濯物を干してました。こんな窓際にギターを抱えて腰掛けて、おにいさんやおねえさんが歌を歌っているシーンを、ドラマなんかで子供の頃よく見掛けたような。 |
|
風呂場の換気窓 |
たぶん、この小さな窓の向こう側は風呂場なんじゃないかな?
換気のための窓だと思うんですが、建物の比較的上の方にあるのが風呂場で、下の方にあるのがトイレだった様に思います。今じゃ物騒で、とっても考えられない事だよネ。 |
|
牛乳箱 |
新聞配達の様に、契約をして瓶入り牛乳を毎日配達してもらう家も沢山ありました。持って来てもらった牛乳は、屋外に設置されたこういう専用の箱の中に入れて行ってくれたんだけど、これも現代じゃあり得ません。今思うと、昔はとっても治安が良かったんだね。 |
|
ドブ板注意! |
下水道もまだ完全に整備されていない頃、生活排水はドブに流されていました。そしてその側溝に足を取られないよう、安全や衛生のために被せられていたのがこのドブ板。 |
|
駄菓子屋も営業中 |
ラーメン店以外にも、実店舗の駄菓子屋さんが営業中。昔は子供たちのたまり場だったけど、今は大人に大人気。モロッコヨーグルやあんずボーを今でも食べる事が出来るなんてシアワセです。 |
|
銭湯は中に入れます |
昔ながらの宮造りの銭湯。ちょっと中に入ってみましょう。 |
|
男風呂修復中 |
男湯修復中に付き女湯しか入れません。よしよし、誰も見てないしコッソリ入っちゃえ。 |
|
女湯で記念撮影 |
ドキドキしながら、とっても期待して入ったけど・・・ なんでフンドシ姿のおっちゃんが女湯にいるんだぁ。金返せー 怒!
しかし、記念撮影出来る様に顔をくり抜かれているのが笑えます。 |
|
これは何処だ? |
湯船には、定番の富士山のペンキ絵が。これは三保の松原でしょうか? でもそれにしては海と浜の位置関係が左右逆の様な・・・ じゃぁ、海に浮かんでいるのは江の島かな?
なーんて、頭の中に日本地図を浮かべて推理するのもおもしろい。 |
|
背景画のギャラリー |
銭湯の中はミニギャラリー。銭湯ペンキ絵がたくさん展示されています。 |
|
ご休憩800円 |
ご休憩800円の旅館がありました。このテの旅館、子供の頃によく見掛けたんだけど、旅館ってのは家族旅行で泊るものだと思っていた自分には、どうして旅館で休憩するのか理解できなかったんだよね。 |
|
飲み屋街 |
旅館の先は飲み屋街。クラブ、キャバレー、スナック、バー、小料理屋。オトナのエリアに入って来ました。 |
|
街角の求人情報 |
昔は看板や張り紙で、よくこんな風に求人していたもんです。インターネットで沢山の求人情報を簡単に集められるようになるなんて、その頃誰が想像したでしょう。 |
|
今では大切な公衆電話 |
スマホなど、携帯電話の普及に伴って街中から姿を消しつつあるこの公衆電話ボックス。今では公衆電話そのものを知らない子供たちも増えているんだって。でも公衆電話は災害時優先電話になっていて、震災があっても通話の制御を受けないんです。古い物でも大切にしないと。 |
|
駅前交番 |
歓楽街を抜けて駅前まで戻って来ました。こちらは、鳴門橋駅前派出所。 |
|
WANTED |
指名手配犯の手配書は、今も昔もスタイルは変わりません。これ自体めちゃめちゃアナログなんだけど、今でもやっぱり手配書の効果って大きいんでしょうね。 |
|
夕焼けの街 |
施設の地下1階から地下2階へ、高台の街から夕焼け染まる下町へと下りて来ました。中央広場はイートインスペースになっています。ここは鶴亀公園と呼ばれていて、色んなイベントやパフォーマンスも行われます。 |
|
雀荘がありました |
パチンコ店とマージャン荘。昔のギャンブル店って、なにか陰湿でアヤシイ店構えなんだよね。今とは大違い。 |
|
理髪店の店頭 |
理髪店の店頭に飾られたヘアスタイルのモデル写真。この店ではハリウッド俳優の写真が掲げられてるようだけど、日本人モデルのパンチパーマ写真なんか結構多かったヨ。 |
|
映画館の中へ |
高台でも下町でも、この街では沢山の映画看板を見掛けますが、ここがその映画館。 |
|
古い映画ポスターが並ぶ |
映画館の中は、映画ポスターのちょっとしたギャラリーになってました。 |
|
サザエさん実写版 |
新聞連載の4コマ漫画だったサザエさん。映画やテレビでは、初めは俳優が演じる実写版だったんだよね。 |
|
地下鉄駅もあります |
この街には地下鉄も走っています。駅名は鶴亀公園前。 |
|
ホンモノのコーラ自販機 |
地下鉄駅構内にある、昔懐かしい瓶入りコーラの自動販売機。これはフェイクじゃなく、実際に購入して味わう事が出来るんです。 |
|
こちらも本物 |
このごみ箱もホンモノ。店舗もそうだけど、この街の中は仮想と現実が入り乱れています。なんだか分からなくなってきた。 |
|
トイレは間違えないように |
そして本物の男子トイレ。銭湯で女湯に入った時の様に、フェイクだと思って女子トイレに入らないようにしないと!!!
仮装と現実を間違えてはいけません。 |
|
下町から高台の街を望む |
タイムトリップして歩いた、昭和33年の街。今日は十分満喫出来ました。 |
|
1階は展示ギャラリー |
懐かしい昭和から、令和の現実に戻って来ました。ここは1階フロアの展示ギャラリー。 |
|
貴重な展示物がいっぱい |
このスペースでは、ラーメン博物館という名に恥じないように貴重な資料や展示物で、ラーメンについて楽しく知識を深める事が出来る様になっているんです。 |
|
人気ラーメン店の丼 |
そんな中で、たくさんのラーメンどんぶりも展示されていました。施設オープン以来現在までに、ここへ出店された人気ラーメン店のどんぶりなんだって。 |
|
新横浜駅構内北口 |
今日は真夏の屋内散歩だけでなく、もちろん美味いラーメンもしっかり食べて来ました。帰りは、来た時のルートを逆に歩いて新横浜駅へ。 |
周辺地図
|