玉ねぎ冷奴
薬味というものは脇役でありながら、主役の食材の味や食感、料理そのもののイメージを大きく変える事が出来る。
例えば冷奴。
長ネギ、あさつき、ミョウガ、鰹節、生姜、ワサビ、大葉 ・・・ 乗せる薬味によって、冷奴という料理そのものの印象を、ガラリと変えてしまうのだ。
そこで、玉ねぎ。
絹ごし豆腐の上に、玉ねぎのみじん切りを山盛りに乗せるのだ。これを冷蔵庫でキンキンに冷やしておくと、なお good。味付けは醤油のみで十分。
冷や奴の薬味としてはポピュラーでない食材だが、主役と脇役の相性は抜群だ。絹ごし豆腐のしなやかでクリーミーな食感と、玉ねぎの程よい甘さが、絶妙な味わいを醸し出す。ワイルドな木綿豆腐でも勿論OK。
涙が出るほどの、この旨さ。
しかし、涙が止まらなくならないように、玉ねぎのあく抜きだけは忘れずに。 |
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