日暮里・舎人ライナーで散歩する
2020年3月
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日暮里・舎人ライナー |
今日の散歩の主役は、日暮里・舎人ライナー。都営(東京都交通局)の無人自動運転鉄道です。 |
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日暮里駅ホーム |
JR線や京成電鉄が乗り入れる荒川区の日暮里駅から、東京都23区の最北端に位置する街、足立区舎人に設置された見沼代親水公園駅までの13駅9.7kmの間を、およそ20分間で運行する路線なのであります。 |
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都営まるごと切符 |
そして今日のプランはと言うと、先ずはこの電車に乗り込んで往路一気に終点駅まで行き、そのあと復路の二駅に降車して、その都度周辺をブラブラと散歩しながら、街を偵察してみようと思ってます。そこで威力を発揮するのがこの都営まるごと切符。この日暮里・舎人ライナーをはじめ、バス、地下鉄、都電荒川線などの都営交通が、700円で一日乗り降り自由のワンデイパスポートなんです。 |
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眺めは抜群! |
それじゃぁ早速、出発進行。日暮里駅から乗車して、終点の見沼代親水公園駅まで暫し空中散歩を楽しむことに。路線の全区間に於いて高架を走り抜けるので、ご覧のように眺めは抜群なんです。 |
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尾久橋通り |
因みに、軌道を下から見上げるとこんな感じ。高架下を走るのは都道の尾久橋通り。この鉄道は全ての区間に於いて、この尾久橋通りの空中を走っているんです。 |
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運転席はありません |
この電車、無人運転なので運転席がありません。だから先頭車両最前列の座席はまるでパノラマシート。そして今日は空いている時間帯に乗車したので、ラッキーにもこの最前列シートに座る事が出来ました。 |
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終点駅が見えてきた |
日暮里駅から降車せず一気に12駅を走り抜けて、13番目の終点駅が前方に見えて来ました。快晴の雲一つない抜ける様な青空の下、都会の空中の景色を楽しみながら、あっと言う間の20分間の空中散歩でした。 |
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見沼代親水公園駅 |
終点の見沼代親水公園駅は、記述のように東京23区最北端の街にある、最北端の鉄道駅。 |
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見沼代親水公園 水生植物ゾーン |
そして駅名にもなっているこの見沼代親水公園は、その昔の灌漑農業用水路沿いの一部を整備して造られた、全長およそ1.7kmの親水公園です。 |
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途切れた日暮里舎人ライナーの高架橋 |
日暮里舎人ライナーの高架橋を境にして、公園の西側エリアが水生植物ゾーン、東側のエリアがこもれびゾーンと呼ばれています。画像は西側エリアから、東側エリア方向を望んだもの。境目の鉄道高架橋が、終点部なのでプッツリ途切れているのが分かります。 |
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こもれびゾーン |
この親水公園の前身となる灌漑農業用水路は、18世紀の江戸時代中期に造られた見沼代用水。 |
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親水公園の前身は灌漑用水路 |
現在の群馬県(邑楽郡)と、埼玉県(行田市)の県境を流れる利根川から水を引いて、ここ東京都足立区まで至るおよそ80kmにも及ぶ用水路でした。 |
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神社の境内は児童公園 |
こもれびゾーンを歩いていたら、古めかしい鳥居を発見。神社の境内は、小さな児童公園になっています。 |
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舎人諏訪神社拝殿 |
ここは舎人諏訪神社。拝殿と思しき建物の裏手に廻ってみると金網が張り巡らされていて、何かをガードしている様子。 |
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金網の中に本殿が |
傍らの案内板によると金網の中にあるのは、1836年建立のこの神社の本殿らしい。目を凝らして中をよーく覗いてみると・・・ |
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足立区有形文化財 |
見えた、見えた。彫刻の施された本殿がありました。この木造の壁には、全面に龍や獅子、象などが彫られているんだって。 |
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日暮里舎人ライナーに再び乗車 |
水辺の散歩を暫し楽しんだ後、見沼代親水公園駅に戻って来ました。ここから再び日暮里舎人ライナーに乗車して、日暮里駅方向へと戻る事にしましょう。 |
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舎人公園駅 東口 |
そして二駅目の、舎人公園駅で下車。駅の東口に出ると、すぐもう目の前は舎人公園。今度はこの公園を歩いてみようと思います。 |
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噴水広場 |
舎人公園の広さはおよそ63万平米で、東京ドームにすると13個分あまり。 |
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大池 |
東京ディズニーランドよりひと回りもふた回りも大きく、更にまだ未整備の区画が残されている、広大な敷地を誇る都立公園です。 |
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キャンプ場もあります |
東京都区部にあって水あり樹木あり、豊富な自然の中で様々な動物や植物と出会える貴重なスペースです。 |
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イベント開催中 |
今日は陶器市などのイベントを開催中。にわか居酒屋も営業してました。 |
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沿線住民の重要なインフラです |
又また日暮里舎人ライナーの車内です。昼過ぎの今の時間帯、車内はとっても空いていてほぼ貸し切り状態。だけどこの路線、沿線住民にとっては通勤通学の大切な足となっているので、朝夕のラッシュ時間帯の混雑はかなり激しいらしい。 |
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西新井大師西駅 東口 |
舎人公園駅から更に二駅戻ると西新井大師西駅に到着。この駅で下車したら、名残惜しいけど日暮里舎人ライナーと今日はここでお別れです。目指すはこの駅名の、西新井大師。 |
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高架下を進む |
駅の東口に出たら左方向へ。電車の高架下を走る尾久橋通り沿いを、日暮里方面に向かって歩いて行きます。 |
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江北陸橋下交差点 |
およそ350mほど進むと、環七通り(都道318号)の江北陸橋と交差する江北陸橋下交差点があります。これを左折して環七通りに入りましょう。 |
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西新井大師参道交差点 |
環七通り沿いをそのままおよそ10分あまり、850mほど歩いて来ました。前方に見えて来た小さな交差点は、西新井大師参道交差点。 |
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西新井大師参道 |
これを左折するとその名の通り、西新井大師への参道が現れます。距離およそ100m程と比較的短い参道ではありますが、参道沿いには食事処を中心とした店舗が並びます。 |
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甘味かどや |
参道からほんの少し外れた場所にあるこの食堂は、けっこう人気の有名店らしい。昭和のオーラ出しまくりの外観はとてもインパクトがあって目立つので、参道沿いではないけどすぐ見つかります。 |
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混雑時相席のお願い |
あんみつ・お汁粉・今川焼、その他諸々の甘味を中心に、うどん・ラーメンなどの軽食も食べられるこの食堂。入口の看板には「混雑時相席」のお願いが。大人気なんだね。 |
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山門 |
ところで西新井大師の正式名称は、五智山遍照院総持寺。826年に空海が開山したと伝えられる、真言宗豊山派の寺院です。 |
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大本堂 |
厄除けでも有名なこのお寺。何を隠そうこの私も、厄年の時の厄払いで以前お世話になったのでありました。 |
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奥の院 |
このお寺、東京都内にあってはかなり大きめの寺院。多くの貴重な文化財を眺めながら、広い境内をゆっくり廻る事にしよう。 |
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塩地蔵 |
この塩まみれのお地蔵さまは、皮膚病のイボ取りに霊験あらたかなんだとか。江戸時代から、この地蔵堂の塩を頂いて患部につけると、どんなイボでもたちどころに治ると言われているらしい。そして無事にイボが治ったら、お礼に塩を倍返しする事も忘れずに。 |
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東武鉄道 大師前駅 |
今日の散歩のゴールはここ。西新井大師さまと目の鼻の先にある、東武鉄道大師線の大師前駅です。その他、近くにある都営バスの停留所から乗車して、JRの王子駅や池袋駅にも出られます。もちろんこの場合は、今日大活躍した都営まるごと切符が利用出来るんです。 |
周辺地図
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