古民家散歩 in 浦安
2018年4月
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浦安駅前ロータリー |
浦安と言うと頭に浮かぶのはディズニーランド。だけど、そればかりじゃぁありません。散歩するにも楽しい街。 ・・・ってことで東京メトロ東西線の浦安駅にやって来ました。 |
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浦安駅西口 |
先ずは駅の西口に出て、目の前の県道(宮前通り)を向かって左手に進みましょう。 |
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前方に橋が見えて来た |
駅前から350m程歩いてきました。目の前には境川に架かる新橋が見えています。境川は江戸川を分けて東京湾へ注ぐ全長およそ5kmの一級河川です。 |
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境川 |
この境川とは今日の散歩のゴールまで、1日長いお付き合いです。画像は新橋から西に300m程の位置、江戸川との分岐地点近くの境川最上流で、寅さん映画のロケ地にもなった場所です。 |
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宮前通りから左へ入る |
新橋を越えたすぐ左手に、宮前通りから分かれる狭い道があります。これを左折。 |
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目印の看板 |
目印はこの看板。堀江フラワー通りとは、境川に寄り添い並行して走るこの道の名称。しかしフラワー通りと名乗る割には、何の変哲もない住宅地の狭い道なんだが・・・ |
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堀江フラワー通り |
ちょっと調べてみたら、かつてこの堀江フラワー通りは賑やかな商店街だったらしく、その昔は浦安屈指の繁華街として賑わったんだって。 |
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路面ギャラリー |
全長およそ450mにもなる、この堀江フラワー通り。その端から端まで、ご覧の様な路面アートギャラリーが続きます。この側溝に描かれた「芸術」は、地元の小学生たちが直接地面に描いたものなんです。 |
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古民家現る |
ところで今日の散歩はタイトルの様に、古民家を見て廻るのも一つの目的。この浦安って、古民家が案外たくさん保存されているんです。と言う訳で早々に古民家が現れました。 |
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旧宇田川家住宅 |
堀江フラワー通りに入って間もなく、通り沿いに見えて来たどっしりとした立派な木造の建物は、明治2年建築の旧宇田川家住宅です。 |
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人形がお出迎え |
宇田川家は雑貨屋や呉服屋などを営んでいた商家です。建物に入ると1階の店の間で人形がお出迎え。ちょうど反物を商い中でありました。 |
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2階にも上がれます |
大正3年には建物の一部を改築して、郵便局も置かれました。画像は2階の、出格子窓のある部屋。 |
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何の穴だろう? |
あれれ・・・ 2階の板の間の床に大きな穴を発見。一体何の穴だろう。 |
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天井を貫いて |
1階部分に下りて、同じ辺りの天井を見上げてみると・・・ あったあった、穴がありました。天井を貫いています。商家として使われていた当時、1階のこの辺りは金庫の様なスペースだったらしく、この穴は2階から1階を覗いて大金を監視するための、防犯のための穴として利用されていたのだとか。 |
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昔ながらの銭湯 |
旧宇田川家の隣にある大きな木造家屋。昔ながらの銭湯を営んでいるようです。古民家と言う訳ではないけれど、クラシックで存在感が大きかった。 |
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左側の路地へ |
旧宇田川住宅の少し先に、2軒目の古民家があります。堀江フラワー通りから、旧大塚家住宅への指導標に従い、進行方向左側へと分かれる路地に入ります。 |
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路地を進む |
路地のその先には、堀江フラワー通りと並行して流れる境川が。そして今日2軒目の古民家は、この路地裏にありました。 |
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旧大塚家住宅 |
これが旧大塚家住宅。周りを塀と垣根で囲まれているので全体画像は撮れませんが、茅葺・寄棟造りの平屋建てで、どっしりとした大きな建物です。建築時期は江戸時代の末期だそう。 |
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ここは漁師の家 |
浦安はかつての漁師町。この大塚家も漁業と農業を営んでいました。建物に入るとここにも人形が。漁師の家族をイメージさせます。 |
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神仏習合 |
ちょっと珍しいこの仏壇。神棚と一緒になった神仏合体のオールインワン仏壇です。 |
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旧濱野医院 |
堀江フラワー通りに戻り150mほど歩いて行くと、通り沿い左側に洋館が見えて来ました。昭和4年建築の旧濱野医院です。 |
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待合室 |
診療所と住宅が合体したこの建物。診療所部分は洋館ですが住宅部分は和風建築。 |
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診察室 |
診察室や待合室も、そのまま残されています。
因みに今日見て廻る古民家や施設は全て見学無料。浦安市って太っ腹だね。 |
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突き当りを左折 |
旧濱野医院の先150mほどで、通りは突き当りになります。そして堀江フラワー通りもここまで。 |
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境橋 |
突き当りを左折して、境川に架かる境橋を渡りましょう。 |
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川沿いを歩く |
橋を渡ったらすぐ右へ。この後は境川を右手に眺め、川沿いの道を歩いて行きます。 |
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川沿いの散歩道 |
やがて川幅も道幅も広くなりました。川岸のロケーションも良好、川沿いの遊歩道という感じ。 |
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東水門 |
のどかな境川の景色を眺めながら、境橋からおよそ750mほど歩いて来ました。右手には水門が見えています。 |
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水門の前を左折 |
この水門が見えたら、川沿いの道を離れて左に折れましょう。 |
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郷土博物館へ |
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浦安市郷土博物館 |
間もなく指導標に記された、浦安市郷土博物館に到着です。 |
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魚の行商用自転車 |
ここでは様々な資料や展示物で、漁師町浦安の歴史が手に取るように分かります。 |
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浦安の魚 |
館内の水槽では、浦安の海に棲む魚たちが泳いでいました。 |
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昭和27年の浦安 |
お目当てはこの屋外展示場。浦安各所から古民家が移築・保存され、昭和27年頃の浦安の街並みが再現されています。 |
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旧本澤家住宅 |
境川沿いから移築された旧本澤家住宅は、大正15年の建築。 |
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たばこや雑貨を商う |
本澤家はたばこ屋や雑貨屋を営むほか、市場ではうなぎ屋を営んでいました。 |
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昔のたばこが並んでます |
日光、新生、光、朝日。ガラスケースの中には、昔のたばこが並んでいます。さすが、芸がこまかいね。 |
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旧太田家住宅 |
こちらの旧太田家住宅はさっき歩いてきた昔賑わった商店街、堀江フラワー通りに面して建っていたもの。 |
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魚屋を営んでいました |
明治38年建築になるこの建物の1階部分は魚屋の店舗になっています。主に行商人相手に商いをしてたんだって。 |
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旧吉田家借家住宅 |
旧吉田家住宅は漁師の家。たばこ屋の本澤家と同じく境川沿いにあった、明治後期の建物です。 |
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三軒長屋 |
この家は江戸時代末期の長屋。建物内は土壁で3つに仕切られて、三世帯が暮らせる様になっています。 |
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共同水道 |
路地裏の共同水道。こちらは展示用に再現されたものですが、昭和の初めから中頃の、庶民の暮らしが目に浮かぶよう。 |
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天ぷら屋 |
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天鉄の内部は休憩スペース |
天鉄は、堀江フラワー通りで実際に営業していた店舗で、浦安を描いた山本周五郎の小説、「青べか物語」にも登場します。 |
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浦安の横丁を歩く |
屋外展示場を歩き廻っていると、昭和27年の浦安に本当にワープしてきたみたい。 |
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東水門を右手に見て直進 |
いにしえの昭和の街並みを、たっぷり満喫しました。
さっきの境川東水門の見える場所まで戻ったら、一路散歩のゴールへ。東水門を右手に置いて、境川沿いの通りをそのまま直進しましょう。 |
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浦安市交通公園 |
やがて左手に見えてくるのは浦安市交通公園。足こぎゴーカートや電気自動車などの乗り物、そして小動物園もある無料施設です。でも今日は、ちっちゃな子供を連れている訳でもないので、このままスルー。 |
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京葉線が見えて来た |
浦安市郷土博物館をあとにしておよそ1.3km。正面に現れたのは京葉線の高架です。この交差点を左へ。 |
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JR新浦安駅 |
★交通 |
東京メトロ東西線線 浦安駅下車 |
★歩行距離 |
約 3.6 km |
周辺地図
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