金安正臣「春纏展」
4/27(火) - 5/2(日)
学生の頃は、自分の作りたいデザイン、素材を追求するあまり、着る人の事をあまり考えずにいたように思います。しかし、24歳の時に行った旅先で、それまでの服に対する考え方を変えるような光景に出会いました。
その国の人達は、裕福な生活をしているわけではないけれど、朗らかで綺麗な笑顔をしていました。そして、彼らが身に纏う民族衣装は、筒状にした布を身に巻き付けただけの簡素なものでしたが、日本とは違うその国の風土や光に合ってとても美しく見えました。
それ以来、服は文化や生活、風土によって異なるものであり、もっと自然で自由な表現をしようと思いました。
冬に太陽の日差しが暖かく感じるように、春の空気が気持ちいいように、夏に木陰が涼しいように。人が自然の中に感じるものを大切に考え、肌触りの良い天然繊維の布で、美しく着心地の良い服を作りました。
(金安正臣)
その国の人達は、裕福な生活をしているわけではないけれど、朗らかで綺麗な笑顔をしていました。そして、彼らが身に纏う民族衣装は、筒状にした布を身に巻き付けただけの簡素なものでしたが、日本とは違うその国の風土や光に合ってとても美しく見えました。
それ以来、服は文化や生活、風土によって異なるものであり、もっと自然で自由な表現をしようと思いました。
冬に太陽の日差しが暖かく感じるように、春の空気が気持ちいいように、夏に木陰が涼しいように。人が自然の中に感じるものを大切に考え、肌触りの良い天然繊維の布で、美しく着心地の良い服を作りました。
(金安正臣)