西原在知「うえ」

2/7(火) - 2/12(日)
展示風景
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たとえば 足を切り落とされたことがないので そのいたみを
いたみから逃れたいっていう心を 知りません。
足が欲しい っていう心を 知りません。
しかしもちろん ぼくには また別の 欲する心 はあります。
それは日常のなかで 繰り返し繰り返し 波のように湧き上がり
ます。
これはひたすらな 渇望なのです そしておそらくは あの人の
それもまた 同じような波に衝き動かされて。
あの人の気持ちを 知ったとは言いません。言えません。
ただ、それらが在ることの美しさと そして 僕にとってのそれ
を 作りたかったのかもしれないのです

(西原在知)