秋山祐徳太子・山内晶子「野草と遊ぶブリキオブジェ」

6/10(水) - 6/21(日) 6/15(月)休廊 12:00 - 19:00(最終日17:00まで)
展示風景
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秋山祐徳太子

私は現在までブリキによるオブジェを多く制作してきた。近年は植物、とりわけ野草との組合せをしてみたいと思っていたところ、山内晶子さんが植物による立体との出会いの表現を考えていたことを知り、この際いっしょに実行に移してしまおうということになり、ギャラリーKINGYOさんのご協力も得て発表できることになりました。何分初めてのことであり、どう発展するのか?未知という、何ともワクワクする気持です。
1935年 東京生まれ.本名は秋山祐徳。
1960年 武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)彫刻科卒業。
1965年 岐阜アンデパンダン展に自分自身を出品。以後、『ダリコ』などポップ・ハプニングと称するパフォーマンスを展開。
1973年 初個展。以降、ブリキによる彫刻作品を発表する。
1975年、1979年、2度にわたり東京都知事選に立候補。その際のポスターは国立国際美術館などに収蔵されている。
1994年 『秋山祐徳太子の世界展』(池田20世紀美術館)を開催。

現在、中京大学アートギャラリ−C・スクエア専門家委員。ライカ同盟総督。見世物学会理事。
著書に『天然老人』(アスキー新書)、『ブリキ男』(昭文社)、『泡沫傑人列伝』(二玄社)、『通俗的芸術論』(土曜美術社)など多数。
山内晶子

美術館で学芸員をしている頃から、美術作品と植物を組み合わせた展示をしてみたいと常々考えていた。有機的なものと無機物の立体とが出会うことにより、それぞれが併せ持つ力強さ、あるいは繊細さの両面が際立ち、双方がよりいきいきとした表情をみせると思ったからだ。異質なもの同士の出会いからは独特の存在感が生じ、新たな魅力が現れる。そこには、単独では見られなかった作品の輝きが発見できるのではないだろうか。
秋山先生の作品を拝見するたびに、私はいつも、花や草とともにあるオブジェを想像していた。先生との何気ない会話から、今回の企画が実現することになったのだが、野草とともにおかれた作品がどのような素敵な顔をみせてくれるのかと、今から心を躍らせている。
1994年 慶應義塾大学 文学部哲学科美学美術史学専攻 卒業
1995年−1998年 安田火災東郷青児美術館(現・損保ジャパン東郷青児美術館)学芸員として国内外の様々な展覧会に携わる。
1999年−2004年 川崎市岡本太郎美術館の学芸員として、開館記念展をはじめ数々の現代作家の展覧会の企画、開催に携わる。

退職後は、作品を自ら制作することに興味を持ち、花による表現を試みたいと思い、エコール ド ブッケ フランセにてフランス国立園芸協会認定講師のもと、フランススタイルのフラワーアレンジメントを本格的に学ぶ。クラシックからモダンまでのフラワーデザインをトータルで習得し、プロ養成講座上級修了。現在は、注文に応じて舞台やウエディング装花、アレンジメントを制作するほか、パリスタイルのレッスンも行っている。