14人の6年生へ
2006年春にFC碓東ジュニアが出来た時、君達はまだ3年生だった。
最初4人だった仲間が、今は14人。
時が経つのは早く、あれから3年半が過ぎた。
容赦なく体力を奪う真夏の炎天下も、か細い身体に雨が叩きつける日も、かじかんだ手足から体温を奪う風の日も、真っ白にピッチを覆い尽くす雪の日も、君達は休まずにただひたすら仲間とともにボールを追い駆けてきた。
そして、小学生の最後の大舞台ミルクカップを迎えた。
去年の予選リーグは、リードしていた最終戦の残り5分の相手同点ゴールで地区トーナメント進出の扉を閉ざされた。
今年、自力で掴んだ地区トーナメント進出は君達の成長の証。
次は県大会への扉を打ち破ろうと意気上がる君達とは対照的に、敗れ去った仲間達の肩を落とす姿を見つめながら、複雑な思いにかられる・・。
一年間いつもそばにいた24人のこのAチームが永遠でないことは分かっている。
だからこそ、タッチラインをまたぐ11人の選手は、自身の努力によって掴み取った自由の中で、今出来ることを一滴残らず表現して欲しい。
そして、その1プレー、その1タッチ全てに、ベンチにいる6年生、背番号をもらえない5年生、24人全員の想いをのせることが出来たなら・・・
もっと遠くへ・・・