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DIARY


岐阜県 飛騨市古川町 #2
飛騨市古川町を訪れたとき、生掛和ろうそくの三嶋屋を訪ねた。

気さくで飾らないご主人に聞くと、和ろうそくはハゼの実から採れるロウを使って作り、だからこそあの何ともいえない、やわらかく暖かな炎が生まれるとのこと。

店内はロウの独特の香りがたちこめ、リズミカルにロウをねる臼の音が響いていた。

和ろうそくづくりで重要なことは、水のように溶かしたロウに手を入れ、その熱さを覚え、調整することが出来ることとご主人は言う。熱さに慣れるのではなく、熱さを覚えると話すご主人の言葉が、忘れられつつある職人らしく、印象的だった。

西洋ろうそくと違い、ゆらゆらと揺らめく和ろうそくの灯り。日本の夜を照らし続けてきたその灯りが、私は好きだ。

撮影地
岐阜県飛騨市古川町

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