和ろうそくづくりで重要なことは、水のように溶かしたロウに手を入れ、その熱さを覚え、調整することが出来ることとご主人は言う。熱さに慣れるのではなく、熱さを覚えると話すご主人の言葉が、忘れられつつある職人らしく、印象的だった。 西洋ろうそくと違い、ゆらゆらと揺らめく和ろうそくの灯り。日本の夜を照らし続けてきたその灯りが、私は好きだ。