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切り取られた自然 #1
個展<きないねフォトギャラリー>

咲き乱れる桜の花
あたらしく芽吹く小さな命
美しい色に染まる雄々しき山々
寒さに耐えながら命を育む水の流れ
あたりまえのように千変万化する自然

日々の生活の中で、小さいけれど、確かな自然に
出会う機会は多いはずです。
けれど、人々はそのことを忘れてしまい、
この美しい国は、少しずつ失いつつあります。
小さな自然を見たときに思い出してください。
目に映る自然の外側には、
とてつもなく雄大な自然が生きているのです。

1997.11.28

この星を包むものが
鮮やかに分割されるとき
新しい一日が始まる時

青い海
青い空
そこに浮かぶ雲になりたい
雲が生まれる
その瞬間に
出会ってみたい
あの雲の向こうには
いったい何が
待ち受けているのだろうか
日の光に照らされて
命の流れが
今、始まろうとしている
登れ
いつまでも、どこまでも
登って往け
世界を雲が二つに分かつとき
日は
天を照らす
明け往く夜の空を
君は
何処へ向かっているのだろう
風に吹かれたこの躯に
夕暮れの日の光が
とても暖かい
押しては引き
また押しては引く
決して止むことのないこの星の鼓動
いったい何時から其処に居たの
いったい何時まで其処に居るの
君は何を見つめているの
この壁の向こうに
もしかしたら新しい世界が
待っているかもしれない
流されそうだけど
でも君は流されずに立っているんだね
生きているんだね
時折考える
公園の大木が手をひろげ
僕を吸い込んでしまうかもしれない
躯を伸ばして
その躯全体に陽射しを浴びる
生命を維持する
やはり僕たちは
どこか
急ぎすぎているらしい
深い
深い
偉大なる青の世界
彼は最後の力を振り絞り
幾層にも重なった
赤い絨毯を織りあげていった

Copyright 2003 Takashi 'kan_chan' Kanamori All rights reserved