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POETRY
book.1

四行詩 #2

おまえを
縛り付けたいわけじゃない
ただ
おまえの横に・・・

未だにあなたを
許すことが出来ない
私の心の狭さが
憎らしい

貴女が
心配するから
本当は
知らせたくなかったんだ

暗闇の底での
失意と絶望
そこから救ってくれたのが
あなただった

考えてみれば
俺があいつを
許す理由なんて
何処にもないんだ

もう幾度となく
眠れない夜を過ごしたけれど
何年経っても
不安になる

今また
立ち止まっている自分に
再び警告する
走り出すんだ!

あなたには
必ず幸せになってほしい
何故って・・・それはあなたが
私の唯一の妹だから・・・

幸せになってほしい
幸せにしたい
その間には
苦しみがある

逢いたい
そう思っているから
孤独に苛まれながらも
生きていられる

貴女は私を
必要としないけれど
私には貴女が
必要なのです

鏡の中に
俺がいる
心までも映し出して
俺は鏡が嫌いだ

人には必ず
忘れられないことがある
俺にも
忘れられないことがある

俺はあの子のために
いったい何が出来るのだろう
もしかして
邪魔をしているだけなんじゃ・・・

今の俺には
夢見る希望も気力も
もしかしたら資格も
残ってはいないんだ

貴女には
いつまでも飛んでいてほしい
この澄んだ空の
どこまでも飛んでいってほしい

今なら
あいつらの言うことも
少しぐらいは
認められるかもしれない

いろんな恋をしてみたい
そう思ったりもするけれど
死ぬまで一人の女を
愛しぬいてみたい

幼い頃から
天使を夢見てた
十数年経って
隣りに君がいた

風の叫び声が
怖いと言った
あなたの顔を
思い出してみる

貴女の気持ちは
解っているつもりです
でも
仕方がないんです

あの世界へ戻れる
仲間の顔が
あの子の顔が
浮かんでくる

諦めたくはない
けれど
あの子のためには
それが一番なんだろう

長いようで短かった
この生活が終わる
これで
貴女に逢える

好きだと伝えた
私の気持ち
あなたは一言
「ごめん」と言った

どうしても
伝えたいんだ
俺がおまえを
愛しているって

あの人に
気持ちが通じない
そのことが
つらいです

どんなに俺が
好きでいても
俺のほうが
嫌われているんだ

俺の居場所なんて
どこにも見あたらない
探し回っても
忘れられた存在

おまえがいる
それが俺に残された
最後の存在理由
おまえは気づかない

部屋の中に閉じこもって
一日中考えていた
俺だけの世界の中で
一日中想っていた

どんなに愛していても
私は邪魔にしかならない
愛さなければ
気づかなければ

逢えなくなるから
少しでも長く一緒にいたくて
変わる信号を
走って渡った

俺はこの一年で
全く変わっていない
知ったとき
殺したくなった

仲間から離れて
仲間の顔を思い浮かべる
自分勝手な我が身が
恨めしい

ほんの少しでもいい
安らかに
静かに
眠らせてほしい

偽りじゃないこの気持ちを
おまえ以外の
一体誰に向かって
話せと言うんだ

貴女が苦しそうだから
口実をつくってでも
貴女のそばに
居たかった

重荷になると思っていても
この気持ちをしまっておくなんて
今の俺には
できないんだ

私が仕事をする
貴女は編み物をする
何気なく流れる時間
幸せが溢れている

あなたは今まで
何をしてきましたか
あなたは
満足していますか

何故に私は
此処にいるのか
あなたは自分の存在に
疑問はありませんか

1時間は60分
1日は24時間
1年は365日
一生は・・・

生まれてから今まで
幾つの夢を見ましたか
あなたは今
夢を見ていますか

あなたは今までに
本気でやったこと
ありますか
本当にありますか

時間も月日も
地球が造った訳ではない
人間が勝手に造ったもの
必要なのか・・・

もしも神が
人間を造ったのなら
何故に神は
人間なんて造ったのだろう

神は一つだと
世界中の神々が言う
神は一つ
あなたの中にいる

自分の存在を肯定すること
それは自分の存在について
考え、確信すること
たとえ否定的であっても

自己を確信する
それは
肯定でも否定でも
同じもの


Copyright 2003 Takashi 'kan_chan' Kanamori All rights reserved