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BAR STORY
always
          Ardbeq
シングルモルトを飲み始めたのはいつだったろうか。あれは確か、3年ほど前の秋だったような気がする。
この店のドアを開き、ビールを頼み、次に何を飲むか迷っているとき、バーテンさんに勧められたのが、シングルモルトだったような気がする。定かではない。
そんな折、ある版画家の方と飲む機会があった。版画家さんは、やはりモルトが好きで、でも、モルトを飲み始めたばかりの私には、銘柄なんてわからない。困っていると、版画家さんが勧めてくれたのが、アートベックだった。
アードベックはアイラ島にある蒸留所で、シングルモルトの中でもピートや樽の香りが強い、癖のあるモルト。しかし、癖はあるけれど、確かに美味しい。それ以来、アードベックの虜になっている時期があった。もちろん、オフィシャルのボトルもあれば、ボトラーズのボトルもある。それぞれ楽しみ方はあるが、入門編としては、アードベック10年だろう。まあ、講釈は避け、とりあえず飲みたい。
「アードベック」
ビールで冷えた体に、スコッチウィスキーを流し込み、それから少しずつモルトを楽しんでいくために、アードベックを頼む。口の中にピートと樽の香りが、ツンと澄まし顔で広がるのを感じながら、次なるボトルを探し始める。
アードベック 10y
Ardbeq 10

アードベック蒸留所はアイラ島南岸にある。1815年創設。
”アードベック”とは、ゲール語で「小さな岬」を意味する。
モルト・スコッチの中でも、最もピートの度合いが強く、アイラモルトの中でも特異な存在となっている。
アードベック10yは、冷却濾過を行わず、スモーキーなアードベックらしさが出ている。
アルコール度数、46.0%。
撮影協力:Bar La siesta (MATSUMOTO)

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