一乗寺



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 今、舟橋聖一著「花の生涯」を読んでいる。NHKの第一回の大河ドラマに取り上げられるなど有名な作品に関わらず、なかなか書店で見つけることができず、東京出張の際、大きな本屋でやっと手に入れることができた。一乗寺金福寺と円光時は「花の生涯」のヒロイン村山たか女所縁の寺院である。
(金福寺
金福寺
 金福寺は清和天皇の貞観六年(864)に創建されたという古い寺院である。その後一時荒廃したが、元禄の頃復興された。松尾芭蕉がしばしばこの寺を訪ねたため、後丘にある庵は芭蕉庵と呼ばれるようになった。
金福寺 弁天堂
 村山たか女が建てて、ここに住んでいたという弁天堂である。たか女は、文久二年(1862)十一月十五日、三条河原に襦袢一つの姿で生き晒しにされた。尼僧に救われて出家。明治九年に没するまで十四年間の余生を金福寺にて過ごした。享年六十七歳。
金福寺庭園
 芭蕉庵より金福寺庭園を撮影した。小さいながら美しい庭園である。芭蕉庵横には与謝蕪村の墓などもある。
村山たか女位牌
村山たか女の筆跡
 金福寺には村山たか女の位牌や遺品も残されている。
金福寺村山たか女の墓

(円光寺
円光寺
円光寺庭園
 瑞厳山円光寺は慶長六年(1601)徳川家康が数学の発展を図るために伏見に円光寺学校を開いたのがその起源である。寛文七年(1667)に現在地に移転された。水琴窟、栖龍池を配した庭園はとても美しい。
村山たか女の墓

 円光寺墓地には村山たか女の墓地がある。

 村山たか女は、近江多賀神社尊勝院主、尊賀の娘で、舞踊音曲に優れた。彦根で未だ部屋住み時代の井伊直弼、長野主膳と知り合い、京都にあって諜報活動を行った。安政の大獄は彼女の通報によるところが大きかったと言われる。
(葉山観音
葉山観音 梅田雲濱旧蹟跡
 この碑は嘉永三年(1850)梅田雲濱がこの地に居住していたことを示すもの。建立は大正十二年(1923)。