失われし技術 Lost arts&Lost Dereli

◇ヒュースターフェイル(ロスト・アーツ)-Hugsterfeil
五つの自律型シールド発生器。ロスト・アーツ最硬。大きさはテニスボールぐらい。発光体。いかなる攻撃をも防ぐ絶対障壁を発生させる。打ち破る方法は皆無。弱点は空間干渉系のスタンリングなど。

◇リューグベイル(ロスト・アーツ)-Ryugbeil
著名な科学者ラ・フラミコフ作のロスト・アーツ。クリスタル・コランダル(虹水晶鋼玉)で飾られた柄を持つ。スタンリング現象(Stanring phenomenon:高電圧の電流を一点のぶつけ、対象を貫通する。このとき、集約点には焦げ痕も残らないので事実上転移に近い。クラゴラウンでスパーク・ギャップ現象といわれるものの発展版)を利用した槍で電撃を任意の場所に引き起こし対象を破壊する。電撃の発動と同時に7色に発光する柄が美しい。現在行方不明。

◇ブロッシウス(ロスト・アーツ)-Brosius
基本形状は片刃の剣。刀身が蒼白く魔を断ち、魂を喰らうと謳われた。刃の部分のみ形状を変えることが可能。そのため一概に剣とは言えない。製作者はゼム・ルヴァルド。材質は不明。剣自体は「魔」を吸い生きている。造られた目的は魂の永久化。ブロッシウスとは魂(厳密には「生命を形造るもの」)を物質化し、固定したもの。ゆえに「魔」がある限り半永久的に生き続ける。ブロッシウスの強さは物質を切ることではなく魂そのものを傷つける事に有る。又、黒刀化と言う刀身が黒くなる現象が進むとブロッシウスは死ぬ。これは吸い上げた魂が規定量を上回る為に起こる崩壊現象。上記の崩壊現象は囚われた魂に対する救済処置である。

◇オティヌス(ロスト・アーツ)-Otenyus
9発同時発射の弓矢。弓自体に張り巡らされた展開電磁幕&射出ユニットを搭載。矢は、物質を持たないエネルギー体。使用者のエネルギーを矢状に形成して放つ。放たれた矢は指定されたベクトルに沿った螺旋運動を繰り返し、加速。射程距離である450mを越えるまで加速し、使用者の能力が及ばない射程距離外に出ると矢は爆散する。途中の障害物は加速の際に生まれる新たなエネルギーを使い、細切れに切り刻む。弓と8つの射出ユニットの方向ベクトルは個々に指定可能。射程距離間際では音速より速い(音速は約秒速331mなので次の瞬間にはこの矢は消えていることになる)。展開電磁幕は使用者防御用。これに触れるとエネルギー体の矢は霧散する。使用者のエネルギーを取り込んで発現するため、慣れないと一回撃つのに5分はかかる。熟練すると連射可能。ただし撃ち過ぎると死ぬ。

◇ペイフラム(ロスト・アーツ)-Payfram
命を奪う為に生まれた殺戮専用兵器の剣。鞘から抜くと周りの血を吸い尽くすまで斬り続ける。最後に抜いた本人の心臓に貫き、鞘に納まる。鞘は抜くと同時に風化し、切り終えると柄から新しく生まれて納まる。ラヴロスト作。粛正の導。

◇サヴォナローラ(ロスト・アーツ)-Savonarola
全方位光子レーザー光線兵器。発動すると周囲に光を放つ。光子レーザーでレーザー冷却を行い、急速に対象物の周りの空気(気体)を絶対零度に近づける。生物以外にも有効。虚栄の冷却。

◇スタップ・オア・フィルタリング(ロスト・アーツ)-Stap or filtering
対象の属性を反転させる手鏡。人に使用した場合、世界が真新しく見えるため中毒になりやすい。

◇ルトメシア(ロスト・アーツ)-Lutomessiah
特殊な魔術紋様が描かれた手袋。装着者は「魔」そのものに触れることができるようになる。マテリアルフェルトで出来ているため術力自体も強化される。魔をそそがれたもの。

◇オルムストイ(ロスト・アーツ)-Olmstoi
糸付きクナイ。カイアストライト、ダマスクス、フレイドラングで出来ている。糸はミスリル銀糸。扱い方が難しい。束縛を解き放つ束縛。

◇アーク・シリーズ(ロスト・アーツ)-Ark series
22体からなる殺戮機械人形部隊。リセット計画の一角、機械人間の研究により生まれた。月に一度生体部品のエネルギーを補給すれば半永久的に作動可。現在は自我をもち、単独で生活している(人間になじんでいる)。
□基本plot□
骨格:合成アモルファス金属 血液:人工脳脊髄液
神経:光ファイバー 筋肉:人口蛋白
細胞:TES細胞(Telomerase Embryonic Stem Cell)
演算:量子ニューラルコンピュータ搭載。
血中に治療用ナノ細胞を注入。皮膚外傷の治療、外敵をこれに一存。
DNA基子の組成が違う。30日ほどはエネルギー補給なしで稼動可。
冬眠状態で半永久的に体を保持できる。
全シリーズにオリジナルの魔術紋様を施してある(これにより術の使用可能)
プログラムに精霊術式・魔導術式を組み込んである。
演算能力は高いが、初期は感情に乏しい(学習によりパターンは増加)
平熱は32℃ 耐久温度-54〜98℃
性行為は可能だが、生殖能力はない(感触膜により、快楽は感じる)
培養された人工細胞を使用しているので「生命を形造るもの」を内包する。
魔術紋様自体に「魔」を取り込むように描かれているので「魔」を感じ、含む。

製作者:ゼム・ルヴァルド、フォクスター両名
目的:永遠の生命、完全な人類がテーマ。「リセット」の一端より生まれた。

◇ルヴィアの定理(ロスト・アーツ)-Ruvia's theorem
「魔」を物質に定着させる数式。対象の物質の許容範囲内ならいくらでも定着可。また、逆定理で「魔」を引き剥がす事も可能。「魔」を失った物質は純物質となり、「魔」に対して0(零)の存在となる(相互関係が消える)。生命から「魔」を奪うと崩壊する。大崩壊前の機密情報なので知る者は少ない。

◇クライム・ライト・アームズ(ロスト・アーツ)-Crime light arms
思念実体化装置。装着者のココロのもっとも根底に沈んでいる思いを実体化する。右腕専用。見た目は銀色のリング。思いの強さによって実体の仕方が異なる。慣れていないと外すのが難しい。タルポイド。「ちいさな機械仕掛け」。

◇アベスダムの瞳(ロスト・ディレイ)-Abelsdam pupil
竜の卵。ただし、孵化しなかったものだけを指す。竜の卵は孵化しないで400日経つと宝石となる。アベスダムの瞳の所持者は死者を統べると言われるが、竜の卵が孵化しない事はなきに等しいので全くの偶然の産物としかいえない。

◇カンパネルラ(ロスト・アーツ)-Campanella
◇72個のビット(小型自律兵器)からなる広域迎撃システム。電磁シールド、光子レーザー搭載。最大防域120ku。全機集束してもヒュースターフェイルの防御力には及ばない。

◇ダウランド(ロスト・アーツ)-Dawland
二刀の超振動(バイブロ)ショートソード。ミスリルとフレイドラングで飾られた装飾剣。一刀で全てを切り裂き、二刀で粉砕する力を持つ。振動波で中距離攻撃可能。

◇ニヴリムの図書館(ロスト・ディレイ)-Nivlim seed storage
次元を歪めて作られた図書館。いつ誰が作ったのかすらわからない、存在自体がロスト・ディレイ。この図書館はどの次元にも属していない。ここに保管されているのは書物だけでなく、絶滅した動植物の遺伝情報や、失われた技術、消失したはずの財宝など様々。ワールド・アーカイブス"種″の保管庫。

◇ファイア オブ ラスベクタ(ロスト・ディレイ)-Fire of Rasbecta
オータムフィアで最も凄まじい黒紫炎。621階層「ラスベクタ」は全てこの炎によって焼き尽くされている。召喚方法は598階層の「時と深淵の狭間」の黒き入り江から取り寄せる(ラスベクタに直接繋ぐと自身が焼き尽くされるため)。

◇散斬背灼天(ロスト・アーツ)-Sanzahaisyakuten
大太刀と脇差の二刀で一組のロストアーツ。壱式(大太刀)の効果は術者の強化。弐式で取り込んだ「魔」を様々な形で術者に具現する。弐式がないときは術者自体の「魔」を使う。弐式(脇差)。周囲の「魔」を取り込み、術者の力に変換する。オーバードーズ(過剰摂取中毒)に注意の代物。

◇ヴァイナモイネン(ロスト・アーツ)-Vainamoinen
対象の周囲の音をすべて排除。音と言う音に反対音をぶつけて打ち消すガントレット。自在に音を出せるので様々な応用も可能。音界の覇者。

◇ベルゼヴュール(ロスト・アーツ)-Velzeviewl
相対する変幻の盾。見た目は黒褐色の外套(マント)だが、攻撃に対して同等、同じ性質のエネルギーで返す特性をもつ。あまり大きな威力を持つものには対応しきれない(ロストなど)。ダウランドで切りかかると同じ超振動ではじき返すというもの。

◇エル・ザ・ラン(ロスト・アーツ)-El the Run
神が世界を支配するために創り出した10個の指輪。全てを揃えれば世界を支配できるといわれる。創作した神は世界支配を巡る神々の争いにより死亡。「魔」の増幅器。

◇ドラウプニル(ロスト・アーツ)-Draupnir
光の腕輪。電子シンクロトンによる量子加速装置。腕輪内で加速させた電子で周囲を発光させる。電子の軌道を蛇行させたりすることで、太陽光の一億倍もの放射光を発することが出来る。ドラウプニルに備わったもう一つの能力、光子の波長を自在に操ることで、あらゆる種類の光、電磁波に変換することが可能。紫外線に変えた場合でもタンパク質は化学反応を起こして変質するか死滅する。人体の構成のほとんどがタンパク質なので大量殺戮に適している。ドラウプニルを使いこなした場合、新たな光の輪を生み出す。これは空気中の電子の軌道を回転運動に変え、ドラウプニルと同じ効果を発することが出来る。使用者には被害が及ばないよう、同じ波長の光線をぶつけ相殺している。「魔」の際限が無ければ全てを瞬時に焼き尽くすことも理論上可能な代物。

◇ヴァンピュール(ロスト・アーツ)-Vampirb
生物寄生型ロスト。使用者の体内の血液に寄生し、身体能力の強化、治癒力増進、反射神経の鋭敏化など。発動時は体温、心拍数が上がり、発汗作用が止まったまま人間の限界を超えて動ける。又、血液が倍速で循環し、目が充血したように真赤になる。体が壊れるほど肉体の限界を示しても、すぐに治ってしまうので不都合はない。ロスト自体は空気(酸素)に触れると死滅する。血液感染(噛み付くとか、性交など)によって相手を支配する。「ホスト(親)」は脳脊髄を壊されない限り、再生可能。寄生支配されたものは第一に「ホスト」を守り、次に感染者を増やすことを目的に動く。「ホスト」以外は頭を打ち抜けばそのまま壊死する。

◇クルースニク(ロスト・アーツ)-Kresnik
水素原子による核融合を打ち出すアーム・プレート(腕部鎧)。水の「魔」を収束、水素原子を重水素で置換したアセトンの溶液中に14MeVの高速中性子を照射し、その際に生じた泡が潰れるときの衝撃を利用して、重水素同士の核融合を引き起こす。液体中の泡が潰れる際に高温高圧状態になり、音ルミネッセンス と呼ばれる発光現象で核融合を引き起こす。白き羊膜より生まれしもの。

◇エルシェマリ(ロスト・アーツ)-Alshamaliyyah
鎖で繋がれた五個の指輪。二個セット。手の動きと連動した「魔」の爪を操る。視覚できない攻撃。卓越すると魔爪で物を操る事も可能。

◇ボレリアス(ロスト・アーツ)-Borealis
サークレット。装着者の脳波をシンクロさせ、行動を操る。動物などの理性を持たないものなら簡単だが、意志の強い人間は操りにくい。現在は猫の女帝が持っている。

◇フィーリンルング(ロスト・アーツ)-feelinrung
最速でなにものも撃ち抜く三叉の鞭。使用者の精神に連動して速度が上昇。精神の速さは肉体の速さとは違い、自身の感覚に近いもの。攻撃射程も同様。精神具現連動器。現在はダダカスティアの呪いを受けている為、人々から忌み嫌われる品となっている。三叉の鞭であるフィーリンルングはダダカスティアを捕らえた時に、持ち主に寄生し、「魔」を返還する呪いを受けた。フィーリンルングがいわく付の理由。現在の持ち主のグラッドはまだ子供のため呪いによる効果も小さい。呪いを解くためにはダダカスティアの封印を解き、殺す必要がある。

◇「究極という絶対矛盾」(ロスト・ディレイ)
対象の「生命を形造るもの」を還元して破壊する対生命兵器。これはフィールド自体が異なる攻撃なので存在自体がイレギュラー。様々な次元の技術が組み込まれている。世界が作り出した異端。

◇機械仕掛けの夢(ロスト・ディレイ)
干渉系統のロスト。夢。儚きもの。空間干渉。脆きもの。取り込む。部品として。滑走油として。動き続ける。ねじ。歯車。争いを消し平穏をもたらす。人を喰らい寄生する。生を持たず死を持たないもの。精神干渉。崩壊の序奏。望みが生み出した架空。欲望に忠実な意思。全てを受け入れ等しく裏切る。見えず、触れず、存在するし、しない。増大し、減少。拡大し、縮小。永遠。時を刻まないアウター。

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