魔道具辞典 Magic Item dictionary

◇アロンダイトAlondite
アーサー王伝説に登場するランスロット卿の愛剣。親友であるガウェインの弟、ガレス、ガヘリス、アグラヴェインを殺した剣。

◇アンブロシアAmbrosia
ギリシア神話において神々が食べるとされる食べ物。 たべると不老不死となり神々の一員になれるという。 神酒ネクタルと共に飲食する。

◇五芒星pentagram
終わりのない形としての五芒星は、円と同じ意味で、同じ力と完全性を持つ。 五芒星形の五つの点は、霊、風、火、水、地をあらわす。 五芒星形には、魔力や基本元素を封じ込める力があるため、幸運のしるしとされ、キリスト教では明けの明星(金星)、ルシファーを意味している。 逆五芒形は、<悪魔の山羊>と魔女の足をあらわし、真の人間性の逆転を意味し、邪悪な意味を持つ。

◇ドラウプニルDraupnir
北欧神話に登場する黄金の腕輪。その名は「滴るもの」を意味する。黒小人が自らの腕前を証明するために作ったといわれる。この腕輪からは同じ重さの八個の腕輪が九夜目ごとに滴り落ちた。古代北欧において、王から臣下に与えられる腕輪は忠誠と友情に対する返礼とされ、いくら与えても減ることのないドラウプニルは、オーディンが王の中の王であることを暗示している。

◇ネクロノミコンNecronomicon
「クトゥルー神話」に登場する魔道書。邪神やその眷属に関する知識が膨大に記されており、古来より数多くの魔術師や研究者が追い求めてきた。原題を「アル・アジフ(AL AZIF)」といい、ネクロノミコンというのはギリシア語。さまざまな言語に訳されたが、教会権力などによって焚書にされ、現存するものはものの5,6部に過ぎないといわれる。

◇ブリューナクBrionac
ケルト神話の主神ルーが持つ光の槍。五つの切っ先を持つ銛のような形状をしており、この槍を投げると切っ先が五つの光線となって個々の対象を攻撃する。また持ち主が望んだ時に、ブリューナクはどんなに離れていようが自動的に目標めがけて飛んでゆく。

◇無名祭祀書Unausprechlichen kulten
「クトゥルー神話」に登場する書物。別名「黒の書」とも呼ばれる。中身は世界中の宗教結社で行われている奇怪な信仰の数々が記されている。

◇レーヴァテインLaevatein
「詩のエッダ」に記されている剣。奸智の神ロキが作り上げたと言われる魔剣。ルーンを唱えながら刻み込んだ。名前の意味は「傷つける枝」、「裏切りの枝」といわれる。


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