★ちゃー 2001/12/29-31 男女群島
@2日目昼釣り
はぁ、やっと解放されたぁ・・・!。もの凄い強風と波しぶき、船酔いの後遺症による目眩と芯から冷える寒さの中、
釣りを断念し迎えの船が来るまでじっと狭い岩陰で隠れていた。
何度もウトウトしては寒さに目が覚め、またウトウトと繰り返していた。遠くアラシさんの呼び声が聞こえ漸く我に帰り船に乗り込んだ。
初日に乗った「おにぎり」(たぶん)と言う磯から最初の磯替わりは、大荒れの強風を避けるため風裏の「長崎鼻」に船を着けた。
情けないことに私はまず睡眠をとる。おにぎりでは横になれるスペースさえなかったので、ウトウトとはしていたが体力は回復するどころか
低下していたのだ。2時間ほど熟睡すると漸く吐き気も収まり釣る気も出てきた。
長崎鼻はかなり大きな地磯です。左は左半分、右は右半分です。
睡眠もとらず釣りをしていたアラシさんに状況を聞くと、イスズミの嵐だそうでネットで仕入れた情報通り。
広い磯なので他の何人かいた釣り人に話しを聞くと、男女群島がホームグラウンドという年輩の釣り師が親切にいろいろ教えてくれる。
どうやらグレの活性はかなり低いようで、2段ウキの繊細な仕掛けじゃなきゃ食わないらしい。
それならばと私は0号ウキにG7を2個打ち、馴染むとゆっくり沈む半固定??仕掛けで磯の左側を攻めることにした。
アラシさんは風表の右側で粘る。
長崎鼻でアラシ氏。右に見える船は風裏となった湾内に待機している船。
撒き餌を撒くと30前後のイスズミが狂喜乱舞し、それに混じってグレらしき影が見えるもののそのサイズも30cm前後である。
たっぷりと撒き餌を足元に打ち、やや沖を攻める。30cmの見えてるグレを避け深いタナを狙う。
昼間用にボイルを用意していたのだが、この日はボイルではうまくアタリが出ない。
エサを生にかえ数投するとさっそく勢いよくアタリが出る。慌てて竿を立てると安物のBBX3000ではブレーキが効かないほどの強力な引き。
手でハンドルを強引に停めて竿をためると竿先を叩く叩く叩く(^^;。最初は45cmほどのサンノジが出迎えてくれる。
あとは50を超えるサンノジを筆頭に、イスズミとサンノジが入れ替わりで強烈な引きをプレゼントしてくれる。
しかし何とか磯際の深場から45cmの口太を捕獲。でも昼間に釣れたグレはこれが最初で最後となる。
数人の釣り師が居た長崎鼻であるが磯替わりや納竿で私達二人になる。
どこでも釣り放題だが、磯の右側は時折吹く風が正面からきつく、風裏の左側に二人並んで夜釣りを待つことにする。
これが運命の分かれ道!?。夕まずめの期待できる時合い、何故かエサ取りが消えサシエが残っていた。
昼間に左側の方がエサ盗りの活性も高く夜釣りに期待できると思ったのだが、この時気付いていれば・・・。
長崎鼻からの夕暮れ。黒い雲が示す通り、時折冷たい雨がシトシトと。。。
A2日目夜釣り〜朝
さて、2日目の夜釣り、薄暗くなって夜釣り仕掛けに変更。竿は がまかつレセプター4号。シマノのナビ6000番にPE6号を100m巻き、
一号の円錐ウキに穴をあけたものにケミホタルを差す、ハリスは10号、夏のコロダイ仕掛けと同じである。
しかしサシエは100%無傷で帰ってくる。おかしい・・・。アラシさんが「帰ってきたサシエが冷たいでぇ」と言うので気付いたが、
確かにサシエが昼間とは違って冷たくなっていた。どうやら夕マズメからエサが取られなくなったのは、底潮に冷たい温度の潮が
入ってきたからみたいである。
男女でのお弁当タイム(2日目夕方)
船酔いの影響もまだ残っていて、胸焼けしていたのだが美味しかった(^^
私はここでまた睡眠タイム(^^;。男女群島には寝にきたんじゃない!、釣りに来たんだ!・・・って思って居たのだが、
初日の船酔いでかなり体力を奪われてしまい体が言うことを効かない・・・。
また、冬の夜の磯で眠ると言うことは、一見悲惨な状況と思えるが、実は寒さから解放され暖かい寝袋の中に入れるので
それが何とも魅惑的と言うか快感!?である。
夜釣りの仕掛けを替えるアラシさん
夜9時過ぎに騒がしさから目が覚めると、新しい釣り人が5〜6人ほど磯上がりしてきた。釣り座は磯の右側に全員入ったようだ。
すぐに歓声が上がる。どうやら男女に来て一投目から尾長の60前後を釣り上げたようだ。次の日の朝にこの釣り師さんと話しをしたのだが、
昼は底物、夜は尾長狙いの九州の方で、この一投目の尾長のあと、もう一尾同型の尾長を釣り上げたらしい。
アラシさんは入れ替わりに睡眠を取り私が再チャレンジ。でもぜんぜんエサが取られない。
どういうこっちゃ!と、タナを変え、釣り座を変えるもダメ。根掛かり覚悟の磯際底狙いをすると、何かついてるーっ!。
でも抵抗しない!。なんやと思ってたら、あちゃーっ、ウツボ!。どないしてハリを外そうと考えていると、ウツボはイキなりゲロを吐き始めた(^^;;;
オキアミをいっぱい吐きだしたら勝手にハリも外れたので、丁重に海にお帰りいただく。。。
2日目(と言うか3日目午前2時)はもう一度磯替わりのチャンスがある。この釣り場は風が当たらず暖かいのと、
もしかしたら昼間のエサ盗りの活性から見て状況は一変し尾長が回ってくるのでは・・・???と、どうしようか迷う。
パチンコなんかもそうなのだが、変わった後その台で爆発されたら・・・。
そう言うことで一度はアラシさんと相談して粘ることに決めたのだが、こうアタリがないと決意も揺らぐ。
よしせっかく男女に来たのだから、他の磯も味わうべく磯替わりしようと思い始めるが午前2時の船が来ない。
もし残っていたかったら残っても良いの?と弁当を持ってきてくれた時船頭に聞いたのだが、どうやら勘違いしたのか???。
3時前になっても来ないし、相変わらずアタリ一つ出ないのでまたまた眠ることにした。オイオイ・・・
すると3時半すぎに磯替わりするかーっと船が来た。遅いっちゅうねん!(^^;
その後また熟睡し目が覚めるとほんのり明るくなっている。うわーっ、寝過ぎた!。夜釣りタイムもすっかり終わった7時ちょっと前になってる!。
でもここは男女群島。日本で一番夜明けが遅い。ちょうど薄暗い朝まずめの好タイム。用意していた昼釣り用の仕掛けを出す。
先に起きていたアラシさんに状況を聞くと、状況は全く変わらずエサはほぼ100%無傷だそうだ(ーー;)
まあしかし残された時間はあと僅か、9時半に迎えが来るまでがんばるしかない!。
磯際狙いに何の反応も出ないので沖狙いに切り替えた途端に竿をひったくる豪快なアタリ。
デカイ!、えっ、走る!、青物か?、、、ハリスは2.5号。左側根っこあたりで竿を出していたのだが、魚が走るので先端まで私も走る。
何度も耐えたりブレーキを緩めたりしていると、ようやく魚の抵抗も小さくなり、上がってきたのはスマカツオ?
55cm前後の良く肥えたスマカツオ
とりあえずこれで今回の男女群島遠征も納竿。道具を仕舞い荷物をまとめて船を待った。
もちろん タラレバのお話し。後悔先に立たずですが、思えば今回は船酔いからスタートするとは思わなかった・・・。
船酔いさえなければ、もっと釣れていても良い状況だった・・・。
B出発
2001年12月29日、帰省ラッシュを避けるため出発は午前1時半。嬉しすぎて一睡もできなかったという べーやんが我が家に到着。
私の車に荷物を移し早速Guttsさん宅へ急ぐ。2時にGuttsさんのデリカに乗り換え、2時半すぎにアラシさん宅を出、池田ICから高速に乗る。
高速は深夜だというのに交通量が多く帰省渋滞が心配されたが、予定通り7時前には広島の宮島SAに到着。
ここで昨年同行したO氏3兄弟とその友人K氏を待つ。
ここで一応メンバーの紹介をしておこう。
O1号氏・・・O氏3兄弟の長兄。2代目TEAM MAIDOチャンピオン。魚は前回男女釣った巨大なメダイ。
O2号氏・・・O氏3兄弟の次男。5代目TEAM MAIDOチャンピオン。今回、行きの船が大荒れで、底物竿の穂先が折れていた!不運!。
さくらちゃん(O3号氏)・・・O氏3兄弟の三男。3代目TEAM MAIDOチャンピオン。これは昨年の石鯛。さて今回は・・・。
K氏(中央)・・・さくらちゃんの大学時代からの友人。横浜から大阪へ合流し男女へ・・・。総走行距離は???。
アラシ氏・・・この人が釣行する時は不思議と大荒れの天気となると言う摩訶不思議な境遇を持つ。
べーやん・・・昨年は16週連続磯釣行という素晴らしい記録を持つ。 最近とても幸せらしい。
Guttsさん・・・7代目TEAM MAIDOチャンピオン。釣りの腕前は今回の大将格であるがガチンコ企画を初めてから不運がつきまとう!?。
私・・・なんかこの釣行後、げっそり痩せた気がするが・・・。
話しは戻って宮島SAで8人が揃い佐世保を目指す。交通量は多いものの順調に距離を稼ぐ。山口県に入り天気予報を聞くと、
ところにより雨予報となっていた。大阪で確認した時は30%の予報だったのだが、どうやら寒波が北から押し寄せ山沿いは雪が降るとか
言っている。案の定、山間部でみぞれ混じりの雨が降り出し九州に入っても冷たい雨が降っていた。
しかし長崎に入ると雨は上がり佐世保で昼食。昨年は腐ったもやしの味がする悲惨なチャンポンを食べたのだが、
今回は はまたろうさんご紹介の佐世保地下で美味しい皿うどんを食べた。
12時過ぎに佐世保を出発し大塔からエサ屋の大漁屋に向かう。今年はオキアミ3キロ600円(かなり悪い)。サシエ可能が750円だった。
600円を5枚・750円を2枚・アミエビを1枚・大阪から持参の釣太郎ボイル1枚を麻袋にまとめて港へ向かう。
大漁屋で早く出船しそうだという情報を仕入れたからであるが、案の定到着してみると既に荷物の積み込みが始まっていた。
大慌てで用意をし早速船に乗り込んだ。すでに席は満席か!と思ったら、前方にちょうど8人分スペースが空いていた。
ラッキーラッキー・・・。しかし、ぜんぜんラッキーではなかったのである・・・。
今回乗船したビッグバラモンキング号
午後1時半頃出発したキング号は順調に飛ばす。波の予報は2.5mだったので、かなりの揺れを予想していたのだが、
少々揺れるものの快適と言えるレベルであった。船釣りでは酔ってしまう私だが、渡船くらいは大丈夫。夜釣りに備えてみんな睡眠に入る。
気持ちよく眠っていたのだが、3時すぎに体が宙に浮き!?目を覚ました。
最初は何が起きているのか寝惚けて理解できなかったが、どうやら急に海が荒れ始めたようだ。
船は速度を緩め何度も何度も大きな波を越えて行く。前方の席に陣取った私達はその影響をモロに受け、
船首が大きく持ち上がったと思ったら体が宙に浮き、どこまでも落ちていきそうな豪快な落下感!。
ひえ〜っ、どこまで落ちるの!!!・・・・・ずっどっーーーーん! そして床に叩き付けられる!。
その状態を1時間、何十回?何百回?と味わい、何とか男女へ到着した。
はぁーっ、なんとか酔わずに辿り着いた・・・。みんな服を着て用意をし始める。私もウエアを着ようと体を起こすと突然吐き気が込み上げてきた。
近くの扉を開け船から体を乗り出し撒き餌撒き餌・・・・・(^^;
ちょっと気分も良くなり早速用意をする。船には滅法強いアラシさんも気分が悪そうで死にそうな顔をしていたが、磯上がりしますよーと
急かして表に出ると、Guttsさんとべーやんが既に磯に上がる準備をしていた。アラシさんもまだなので、Guttsさんチームが一番に磯上がり。
続いて次は私達の番である。Guttsさんらの近くかな?と思ったら、少し離れた島を目指して船は疾走した。
それにしても凄い風と波であったので、船の右舷に立ってた人に「あぶないぞーっ、中へはいるか、左へ移れーっ」と怒声が飛ぶ。
何か見ていると命がけで渡船している状況である(^^;;;
C初日夜釣り
船は風裏を探しようやく小さな水道前を見つけた。アラシさんと私はこの小さな磯に降り立った。
うしろは切り立った壁がそびえ、左にも大きな岩がそびえ立つ。その間に水道。
後からGuttsさんらが磯替わりする時、ここを見に来たそうだがその時「オニギリ」と言う磯だと聞いたらしい。
ネットで検索して調べると私達が乗った磯は、オニギリとはどうも状況が違うようなので、オニギリの近くの磯が正解かな・・・?
オニギリ?から見た左側の水道と右側
明るいうちに夜釣りの仕掛けを作るが、アラシさんは船酔いの影響でいきなり○○○をもよおしたそうで、紙を持って磯をウロチョロ(^^;。
私は私で船酔いが貧血に来たようで、頭がフラフラし吐き気で気持ちが悪い最悪の状況。。。
でも何とか頑張らねばと体に鞭打ち、アラシさんは右上の写真向きに(沖向き)、私は左上の写真向きに(水道向き)竿を出した。
釣り始めると何と一投目からウキがゆっくり沈んでいく。聞きアワセるとそこそこの重量感が来たので何かな?と思っていると
50cm弱の口太。いきなりの大物に気が楽になった(^^)。すぐに魚を絞めてドンゴロスに入れ釣りを再開する。
5〜6投目でまたまたウキがゆっくりゆっくりとシモッていく。こちらもゆっくり聞き合わせを入れてやると入れてやると、
先ほどよりもかなり重たい感じが伝わってきた。
一回目の強烈な引きに耐えると案外簡単に手前に寄ってきた。感覚的にはイスズミの大型かな???と思っていたのだが、
近くまで寄せてからのツッコミは底に向かって突き進む感じだったので大型のグレと確信を持った。
手前の部分は水深も底そこ浅く、グレも突っ込みきれなかったようで運も幸いし、アラシさんが差し出してくれたタモに収まったのは
超大型の尾長グレだった。
61cmの尾長グレ。産卵期のようでお腹には大きな卵が入っていました。
すぐにメジャーを出し測ってみるが狭い磯でデコボコ部分しかなく、とりあえず60cmを超えている事を確認。
アラシさんの沖向きポイントであるが、徐々に風向きが変わったようで強風というか突風が真横から吹き付ける状況になっていた。
大きな尾長を釣った満足感と、船酔いの後遺症の私は、アラシさんにも尾長を釣ってもらわねば・・・と、しばらく休憩することにする。
釣り座を変わったアラシさんもすぐに50cmほどの尾長を釣り上げた。すぐに魚を絞めてドンゴロスに・・・。
私のドンゴロスに入れるのかな?と見ていたら、自分のドンゴロスを出して魚を入れた。これが後から事件になる???。
私はもう一つ吐き気と目眩が収まらず、狭い岩陰に隠れて休む。
風がきついことを除いてはもの凄く良い状況かもしれないと言うのに体が動かない・・・。
その後更にアラシさんが大きなグレを掛けたようだが、ハリが伸びてバラしてしまう。
私もがんばって釣りを再開すると、すぐに40オーバーの口太グレを追加。更に同程度のグレらしき引きを味わうが、
これは道糸がハエ根に引っ掛かり、あきらめて道糸を切る。
時々ハタンポが釣れるものの、うまく仕掛けが馴染めばグレが釣れるような状況だったが、そうは問屋が降ろさない?。
しだいに風が強風から暴風というレベルに変わってきた。しかも、水道を向いていると後ろ向きから風が来るのは良いのだが、
数回に一回の割で水道向きから突風が吹きつけてくるのだ。
立ち上がって釣っていた私であったが、不意にこの水道向きの突風に飛ばされそうになる。
ひえ〜〜〜〜〜〜っ!!!、両手をバタバタさせ体をのけぞらせ何とか転落の危機からまぬがれた。
あと1秒でも風が強く吹いていたら確実に海に落ちていた・・・(^^;。残念ながら釣りができるというレベルを超えてきたようだ。
それでも頑張れば何とか釣りができたかもしれないが、体力を奪われていた私は大グレも釣ったことだし、竿を仕舞い岩陰に隠れた
アラシさんもしばらくすると釣りを諦めたようであるが、男女ならどこでもこういう良い状況だと思っていたらしい。。。
この日は第一級の寒波が押し寄せたそうで、気温もかなり低かった。
暴風と波しぶきのシャワー、時折の雨の中、狭い岩陰に丸まって船を待った。目眩と吐き気も収まらず、ウトウトしては寒さに目が覚めた。
それを何度か繰り返していると、遠くアラシさんの呼び声が聞こえ慌てて船に乗り込んだ。
Dエピローグ
帰りの船は順調で波も比較的小さく3時間ほどで佐世保に帰港した。この時磯上がりの早かった私達は、
なるべく後ろのスペースを確保したのはもちろんである(^^)。
結局私の釣果は初日の夜釣りで40強1枚、50弱1枚、61cm尾長1枚。
2日目昼に45cm1枚。3日目朝スマカツオ55cm1枚でした。
アラシさんは初日夜釣りの50尾長が、いつの間にか強風?波?にさらわれたようで、
ドンゴロスもろとも海の底に沈んだ模様(^^;。私の大きな口太をおみやげに渡しましたが、よく肥えた尾長と、細長い口太・・・、
やっぱり比べものにならなかったやろーな・・・(^^;;;。
今回の男女は場所によりかなりのムラがあったみたいで、ボウズの人もたくさんいたようです。
そんな中、私たちのグループは比較的良い磯に上がったようで、O氏3兄弟&K氏もたくさん釣れました。
O氏3兄弟&K氏の釣果(数尾は里子に出た後なので、もう少し釣ってはります)
そして一組だけ外れを引いたのが、Guttsさん・べーやんコンビ。
帰りの車内でキンキキッズの「HEY みんな元気かい」と言う曲がかかるたび、私も一緒になって歌ってあげました(>_<)☆\(ーー#)バキッ
完