★ ちゃー  2000/12/29  男女群島遠征記 

☆ O3氏特別寄稿  男女5人冬物語

 

 

 

男女群島遠征記(準備編)

 

 いつか忘れましたが、ある日、ガッツさんに男女群島に行きましょうと

誘われる。えっ、そんなこと急に言われても、、、行きますけど(^^ゞ

 お金が心配であるが、出発が年末と言うことで、年末調整の住宅控除金

で何とかなりそうだ。嫁さんに相談すると、住宅控除も今年で終わりだから

行ってきたら?とありがたいお言葉。

 

 メンバーはガッツ氏と、その友人であるO氏3兄弟。O氏3兄弟は昨シーズン

も男女に行ったそうで心強いメンバーである。

 

 さて、準備であるが何がいるのかよくわからん(^^;

とりあえず、ガッツさんに聞いたり、インターネットを屈指して情報を集める。

 

 男女といえば冬でも夜釣りらしい。大型の尾長グレはほとんど夜に釣れる

とか。夜用のタックルはコロダイ用で充分なようなので、

●磯竿 5号 予備に3号

●リール シマノナビ6000

●道糸 PE6号

●ハリス トルネード10号(フロロ)

 

 昼間でも時々大物や青物がくるということで、

●磯竿 2号

●リール 4000番LB付きリール

●道糸 4号

●ハリス 3〜4号(フロロ)

 

 夜も昼も寝ずに釣りするほどパワーはない。そこで寝るにはやっぱり寝袋。

寝袋は持っていないので買おうと思ったら結構種類が多い。

冬山用の羽毛シュラフは最低でも3万、、、。高い!

ガッツさんは3シーズン用+シュラフカバーで充分でしょうと言っている。

 

 寝袋の種類は大きく分けて2つ。封筒型とマミー(蓑虫?)型。

封筒型は寝返りが打てるのと、温度調節が出来るのが利点であるが、畳むと少

し大きく、どちらかと言えば車載用。マミー型はコンパクトで保温性に優れる

が温度調節がしにくく、コンパクトゆえに狭い。

 

 近所のアウトドア商品が充実している釣具屋に行き寝袋について訪ねると、

冬はやっぱりマミー型。マミー型にも快適温度設定があり、何℃のモノにしよ

う?と迷っていると、店員さんがこの10月に男女で使ったヤツが0〜10℃

のモノで、それでも寒かったらしい。一つ上のランクのマイナス5℃〜5℃の

ヤツにした。

 

 これについては男女の磯の上で昼間3時間ほど使用したが、暑いと感じるほ

どであった。ま、風がほとんどなく気温も冬としては高かったからでしょう。

もし夜に使っていたら、ちょうど良いぐらいか、少し寒かったのでは???。

 

 あとは、釣り具一式の他、大型クーラ、磯持ち込み用小型クーラ、コンロ、

ランタン、カップめん、ビニールシート、ロープ、水、お茶、缶詰、トイレッ

トペーパ、替えガス、ビニール袋etcをガッツ氏と分けて用意した。

 

 

男女群島遠征記(出発編)

 

 出発は12月29日である。29日と言えば予想される帰省の大渋滞!

午後5時出船であるが、3時には付いておけという話しなので、大阪を午前

3時に出発する予定。

 前日は夜6時頃から3時間ほど睡眠、そのあと風呂に入ったり、用意の最終

チェックをしたりしたあと寝ようとしたが、遠足前の小学生のように気持ち

高ぶってか?1時間ほどしか寝られず、午前2時すぎにガッツ氏宅、その後、

O氏宅へ。

 

 5人の荷物が集まれば車は満載状態。ガッツさんの車はキャリア付きなので

屋根上にも荷物を満載し出発。佐世保まで約750kmの道のりである。

ルートは阪神高速〜中国道池田IC〜山陽道〜中国道〜九州道〜長崎道〜西九

州道?佐世保大塔ICで片道15000円ちょい。

 

 車は多かったものの、心配された渋滞はなくお昼前には佐世保到着。市内で

買い物をし、異様にまずいちゃんぽんを食べ、大塔のエサ屋に。解凍予約して

いたオキアミ生は600円と安かったが、ボイルは1100円の粗悪品とサシ

餌可能の1500円。でもお店のオヤジ曰く、男女では安い方で充分だそうだ。

 

 私は生5枚、ボイル2枚、アミエビ1枚、差し餌レンガ2L2つ、ML2つ

を買う。集魚剤は大阪で安いものを買っていた。29日夜用の撒き餌を作り、

バッカンに納めて港へ向かう。

 

 お世話になるのはビッグバラモン号で、港で時間をつぶしていると、お客を

乗せて帰ってきた。アイドリングのエンジン音は超迫力で、1000馬力(や

ったっけ?)を出し、男女まで2時間半でぶっ飛ぶとか。

キングバラモン(手前)とビッグバラモン

 

 ビッグバラモン号、キングバラモン号は大量の釣り客と荷物を吐き出してい

く。帰ってきた人のクーラからは赤茶けた大型の尾長やヒラマサを出して、仲

間と勝負している人もいる。こちらの期待は高まるばかり(^^)。

 

 賑やかな団体が帰ったあとは私たちの番である。まず新しい?キングバラモ

ン号からお客の名前を呼び順に荷物を積み始める。どうやら私たちはビッグバ

ラモン号らしい。4時すぎにはキングはお客がそろい出発!。

 

 私たちのビッグも順調に荷物を積み出発体制に入るがなかなか出発しない。

どうやらまだ到着してない人がいるようだ(ーー;)オイオイ。ついには定刻5時

をすぎ5時20分、ついに船頭もしびれを切らした。もうええ!出発や!と

言うようなことを九州弁でがなり立て出発!。そこにタクシーで最後の釣り客

が到着。また桟橋にもどって客を乗せ大急ぎで男女を目指す!

 

 船は超高速で、ベタ凪のため快適そのもの。ものすごい波煙を立てながら、

疾走していく。窓から美しい夕焼けを眺めていたが、酔い止めと前日からの寝

不足でいつしか夢の中へ。おおまさ氏がベタ凪の時はあんまり釣れへん。船が

直角に立つくらい揺れるときの方が大釣りできると言っていたのが、気がかり

であったが・・・。

 

 

 

男女群島遠征記(初日夜釣り編)

 

 船は快調に飛ばして3時間ちょいで男女群島へ。バラモン号からはサーチラ

イトであいている磯を照らしていく。すでに大量の釣り人が入っており、空い

ている磯から順番に釣り客を降ろしていく。O氏3兄弟は底物場に降りるため

私たちとはここでお別れである。

 

 私とガッツさんの順番が来て降りた磯は湾の中。名前はよく分からないが、

とにかく東側の地磯である。印象的には尾鷲の地磯にそっくりで、背面は切り

立った壁があり、無風状態で夜でも寒くない。海は湾の中と言うことで流れが

ほとんどなくおだやかである。

 

 しかし夜釣りは私が夏場に狙うコロダイと同様に、こういうところに尾長が

回ってくるものらしいので、腐らずに釣り用意を始める。このときハリスに結

んだハリにちょっと違和感が。すぐに夜釣りが出来るように前々日からハリス

にハリを結んでいたのだが、若干のゆるみがあったのである。違和感があった

ものの、そうとは気付かず釣り始めた私に、すぐ後悔するようなことが・・・。

 

 時刻は午後9時過ぎだっただろうか?。釣り初めて数投目にシブ〜いアタリ

が出る。ゆっくり聞き合わせるとプルッときたのですかさずアワセる。強烈な

引きと重量感が伝わるが、いきなりバラスようなヘマはしない。5号竿で何度

も耐えてなんとか完全に浮かせることが出来た。

 

 ガッツさんがタモを入れてくれようとしているが、ライトをつけると魚を散

らしてしまうのは申し訳ないので、何とか低場にブリ上げようと力を込めた瞬

間!、ブチッ!?。えっ!!!、ハリスがブタの尻尾状態だった(▼▼)。

やっぱ緩んでたのね〜。

 

 逃がした魚は大きいと言うが、贔屓目に見なくても過去のコロダイの経験か

ら、50〜60クラスの重量感だったと今でも確信してます。違和感を感じた

ときに気付いていれば・・・。後悔先に立たず。後の祭りです(ーー;)。

 

 その後、大物が連発するほどアマ〜イ状況ではなかったようで、モゾモゾし

たアタリのアカマツカサと、時折35〜40オーバーの口太が3枚。しばらく

すると何もアタリがなくなり、ガッツさんは寝る準備に入る。岩がえぐれた場

所があり天然の屋根となって雨でも大丈夫なところにマットを用意している。

 

 昼間はグレ釣り向きの磯ではない雰囲気であるが、夜釣りではまだまだ状況

は好転するかもしれない。しばらく何のアタリもなかったが、またアカマツカ

サのアタリが出だした。これはまたイケるかも!と思い始めた午前3時頃だっ

たと思う。ビッグバラモン号が近づいてきた。

 

 ガッツさんと話を交わし、いきなりガッツさんが道具をまとめ始める。何や

良い磯が空いているようだ。なんとか荷物をまとめ、船に乗り込むと干潮時

だけ磯上がりできる絶好の磯があるそうで、荷物は最小限だけ持って爆釣して

下さいとのこと。超ラッキー(^^)v。ただし、そう言う磯なので3時間だけで、

すぐに迎えに来るとのこと。

 

 今度は二人で超満員という感じの沖磯である。闇の中、見えてくるとポータ

ーのおじさんが場所取りのため座っている。おじさんと入れ替わりに磯に降り

立つと、磯はツルツルの小山でメチャクチャ足場が悪く一瞬たりとも気を抜け

ない、ましてや眠りたくても眠れない磯であった。

 

 降りてしばらくは潮止まり状態で何もあたらない。さあ、これからどんな大

爆釣劇が始まるのか!期待一杯であったが一向に釣れない。潮がだんだんと動

き出した頃、空の方も明るくなり始めた。私の持つ夜釣り仕掛けでは最後のチ

ャンスなのに・・・。そんな時ガッツさんに超大物のアタリが来た。暗い中、

やり取りをしていたが、バラしてしまう。明るくなってバラした所を見ると、

そこだけ根が張りだしていた。

 

 

 

男女群島遠征記(2日目昼釣り編)

 

 明るくなると同時に潮はゴーゴーと流れる。私たちの乗る小さな磯の周りで

は渦を作りながら潮が流れていく。ようやく釣れ始めるがイスズミのオンパレ

ードである(^^;。イスズミが多いという情報は聞いていたが・・・。

目の前で渦を巻いていた急流

 

 タイムリミットの3時間を超えても船は来ない。仕掛けを替える気力もなく

10号ハリス・マダイハリ11号のまま私は釣り続けた。この仕掛けでは、イ

スズミは見向きもしないようで、ガッツさんは快調にイスズミを釣り上げる中、

早く瀬替わりして横になりたい。でも10号ハリスでイスズミに無視されたの

が良かったのか、30チョイの口太を2枚ゲット(^^;。ナンデヤネン!?

 

 予定を大幅にすぎ、潮が満ちて怖くなってきた午前9時頃にやっと瀬替わり。

今度はどこに連れて行かれるのか?不安である。出来ればゆったりと横になれ

るところが良いのに・・・。そして連れて行かれたのがちょっと低めの細長い

島。すぐ前に大きな島があり、そこの水道で釣れとのこと。何となく夜釣りで

は良さそうなポイントに見える。

 

 しかし近くの釣り人が何やらバラモン号と話しをして、こっちの方を見てい

る。先約か何かよく分からないが、やっぱり場所を変えてくれというので、再

び船に乗る。もう体力の限界なのでこの移動はつらい

 

 そして連れて行かれたのが、また湾の中。二人が瀬替わりのため船に乗って

来た。まさかここじゃないだろうと思っていたら、入れ替わりにそこへ上がれ

と言う(^^;。で、その瀬替わりの二人は釣れたの?って聞きたい気持ちであっ

た。

 

 とりあえず休憩。ビールで乾杯し、カップヌードルを食べる。午前10時過

ぎに平らなところを見つけて睡眠。前々日からろくに睡眠をとっておらず、死

んだように寝る。実際、まだ釣っていたガッツさんが、釣れましたよと私を起

こしてくれたそうであるが、ピクリともしなかったとか。

 

 しかし寝ていると雨がパラリパラリ。幸いその程度で大したことはなかった

が。2時前に目覚めガッツさんを見るとグレを数枚上げたそうである。入れ替

わりにガッツさんが眠り、私が釣り始める。餌取りが多くサンノジやチョウチ

ョウでさえもサイズはでかいが、グレは紀伊半島サイズ

 

 でも油断していると思わぬ大物が来るのが男女群島らしい。この昼釣りの時

でも、先手を取られたがため、一気に根に潜られバラした。ガッツさんが起き

出す午後4時までにグレを1枚と大型サンノジ数枚、サンバソウなどを釣り上

げた。

 

 その後43〜4cmのグレを釣り上げ、これからや!と気合いを入れた頃に

船が来た。初めてのお弁当配給である。でも何やら様子が変?。話を聞くと、

海が荒れてくるため午後10時撤収とのこと。え〜っ!!!

40以上のグレは細長く脂のノリは悪かった

 

男女群島遠征記(2日目夜釣り編)

 

 気を取り直してお弁当タイム。久々の白飯である。これは何ともホカホカで

漬け物、ふりかけ、佃煮、ミートボール2つだけであったが、めちゃくちゃ美

味しかった。ガッツさんのコンロで味噌汁と缶詰、これだけでどこの渡船屋の

弁当にも勝る味であったのは、疲れと久々に食べたご飯のせいか、、、。

  

お弁当と缶詰、味噌汁 味は最高!

 

 さて、残された時間は僅か。男女としては寂しすぎる釣果であるので、一発

大物が欲しい!。暗くなりかけて夜釣り仕掛けで数投目、ついに超のつく大物

のアタリ!。先手を取られたら絶対負けと学習していた私は、すかさずアワセ

を入れると巻きにかかる。相手も一気に本気を出す。ケミを付けたウキが水中

を信じられない早さで根に向かって突っ込んでゆく。

 

 思いっきり5号竿をへし曲げ耐え抜いたとき、これは取れる!と思ったのも

つかの間、竿が跳ね上がりその勢いでバランスを崩した私は、吹っ飛んだ

ここから左後ろに吹っ飛んだ(^^;

 

40cmほどの山の頂点の平らなところで竿を出していたのだが、海とは反対

側の磯壁の方へ吹っ飛んだのだった。幸い背中はライフジャケットがクッショ

ンとなって何事もなく、落ちたところも少し落ち込んではいたものの、大した

高さではなかったが。

 

 仕掛けを見ると伊勢尼11号が伸ばされている。そのため、痛恨のハリ外れ

である。軸太のマダイバリやヒラマサバリがあったのに、食いが渋いのでやや

細軸の伊勢尼を使ったのが命取りだったようだ。それでもちょっとやそっとで

曲がる代物ではないのだが?。いったい何の魚だったのであろう?。今でも分

からないが、そのスピードは半端じゃなかったので大型の尾長かヒラマサか、

それともメダイか?。

 

 その後、磯際で40前後1尾追加、ラストに先に納竿したガッツさんに、最

後まであきらめたらダメって鶴さんも言ってたでしょと言っていると、冗談で

はなくホンマにきたが、これも40前後の口太。

 

 午後10時すぎ迎えにきたバラモンに乗り、荒れ始めた男女群島を後にした。

帰りは荒れ模様の中、かまわず疾走するバラモン。叩き付ける揺れの中、いつ

しか気を失うように夢の中。4時間ほどかかって佐世保に帰る。

 

 港でやっとO氏3兄弟と合流。O氏は底物場での夜釣り(フカセ)で、80

と75cmのメダイ、イシダイ3尾、尾長1尾、その他を数枚などの釣果が光った。

O氏3兄弟

 

みんなの釣果

メダイの目がホンマ大きいです

 

荷物を積み込み精算して、お風呂とご飯、味噌汁、おでん、ビールの嬉

しいサービス。ジャンケンで運転順を決め、佐世保を後にした。

 

 男女群島にはたくさん、悔しい思い出ができてしまった。

ま、磯釣り歴の浅い私が、そんなに簡単に超大物を釣り上げてしまうほど、

甘くはなかったようである。

 しかし、良い経験はできた。いつかはリターンマッチでイワさなければ、

ならないと誓うのであった。

 

 

 

 

2001年 男女5人冬物語

 

 時は世紀末 2000年もあと残す所わずかの12月29日午前3時、つりバカ男5人が大阪を旅立ちました。

メンバ?はo1、o2、o3、ガッツ、ちゃーの5人。

向かう先は長崎県より西へ数百キロメ?トルの東シナ海に浮かぶ絶海の孤島 男女群島であった。

 

 陸路約8時間、1行は長崎県佐世保に到着した。佐世保観光しようとするが佐世保には何もなかった。

ちゃんぽんだけでも食べようと、地のタクシ?においしい店を聞くが、曰く”昼やってる店にうまいとこない”

とのことであったが仕方がないので適当にラ?メン屋を見つけてちゃんぽんを食べることにした。

 結果はタクシ?の運ちゃんの勝ち。

 

 午後5時浦頭漁港からビッグ波羅門とビッグ波羅門キングという、いかつい2船が約80人の釣師を

載せて一路男女群島を目指した。

 

 午後8時 約3時間の海路を経てビッグ波羅門は男女群島に到着した。

夜の渡礁は命を落とすこともあり非常に危険で慎重を要するが、最初にガッツとちゃーがグレ釣り磯に、

その後o1,2,3がクエ釣り磯に無事渡礁した。

 

ここからは2班に分かれての別行動となる。このあとはoグループの報告である。

 

 満点の星空の下(この星空のすごさは言葉では表現できません)、尾長グレの仕掛けを投入するや

早速1番右に陣取ったo2に尾長のあたりが!しかしあえなくバラシてしまった。もったいないことを。

さらにまたもやo2にあたりが。こんどは見事にこれをしとめた。50cm弱の尾長グレであった。

(この50cm弱が後に事件を起こすことになろうとは・・・。)

 

 幸先よく1匹ゲットした一行はこれはグレフィ?バ?かと思ったのだが、それ以後,まったくあたりが出ない。

時折釣れるのは松かさ金時魚(きんめ もどきと言われている。)ばかり。さらにo1とo3の陣取った場所では

海が川のように流れており、うきが目の前を10秒ぐらいで通り過ぎてしまうのである。まるで渓流釣りのようだった。

 手を変え品を変えてもグレのあたりなし。釣れなくなると真冬の底冷えが体をつらぬいてくる。

30日午前1時とうとう眠気と寒気に負けてしまい竿をたたんで寝ることにした。

(男女では”夜寝るやつに尾長は来ない”と言う格言があるのだが・・・)

 

 星空の下寝袋に入るのだが、ろくに横になる場所もない磯の上では寝返りすれば海に転落しかねず、

体をロ?プで固定して寝るのである。これはこわい。

 

 翌朝4時に目がさめ早速つりを再開するが昨晩と状況が変わらない。

さらに夜が明けてくるとなんと目の前はまさに川。淀川をもっと流れを速くしたような感じだったのだ。

これではちょっと釣りにならんと言う感じで、唯一o2の陣取ったところが磯裏になり潮のたるみのできる

場所であったのだ。o1もそこに竿を出すが私o3にそのスペ?スはなかった。とほほ

 

 用意した石鯛仕掛けもこの流れには通用せず仕方なくルア?で遊んでいた。

o1o2も当たりがなく途方にくれていた午前8時頃、突然o2の竿に20cmぐらいのイシガキがきた。

 そしてたて続けに3枚ゲット。この下に石鯛がいるに違いない

20cmぐらいのイシガキ

 

 満を持していたo3が潮の引きはじめた磯際におりて下からそのポイントに竿を出すことになった。

いる!投入するや否や石鯛のあたりが。ハリスには石鯛の歯型がくっきりとついている。

ぎこちない南方宙釣りでえさ投入。5度目ぐらいであろうか、俄然気合の入ったo3の竿に

またもや石鯛のあたりが、最初に穂先を1メ?トルぐらい引っ張り、次にごんごんと振動が、

そして穂先が1気に水中に舞い込んだ。そこで大あわせ

 

 やった!ヒット!数年ぶりの石鯛の引きは格別であった。サイズは小さいらしくすんなりと上がってきた。

これで昨年来の坊主から開放されました。

 

  

感激のショットを、               ついでにもう1枚もどうぞ。

 

 そしてその後の2・3投は穂先を引っ張り次の振動まではあたるのだがそのあとの舞い込みがなかった。

舞い込みを待っていると餌がなくなってしまうのである。

 

 仕方なく舞い込まない段階で1発合わせをくれてやるとなんと大当たり。

今度のは先ほどよりはるかに引きが強く何度も竿のやり取りをして無事取り込むことができました。

 かなりの大きさと思ったが50cm弱の標準サイズでした。


今まで石鯛釣りを10年くらいやってきて2匹釣るのがやっとだったのに今回の釣行で2匹も釣ってしまい

最高の結果となりました。

 o1も1匹しとめました。そのあともあたりはあるのですが針に乗ることなく結局時会いが過ぎてしまいました。

o1も1匹しとめました

 

 昼になりビッグ波羅門がきて磯を変えることになりました。次も石鯛の狙える磯です。

 

  

船上にて                       ビッグ波羅門

  

      風景                   そして新しい磯場でのo1

 

o2o3です。

 

 昼食後の腹ごなしにo3はルアー振りに行きました。ブル?のミノ?で10投ぐらいしたが反応がないので

次にシルバ?のメタルジグに変えて2・3投目でした。ラインがナイロンの30ポンドなので

フッキングの感触がよくわからず、何か竿が重くなるといった感じでした。

するとそれは魚のあたりだったのです。乗船前の情報ではヒラマサがかなり上がっているとのことだった

のでヒラマサであることを願いつつやり取りを楽しみながら魚を引き寄せてくると青い魚体がきらりと!

やったヒラマサに違いないと小躍りしながら慎重にぶりぬくと、それはカツオに見えました。

 

 まあいいかと近寄って魚をよく見たら実は・・マグロでした。でも50cm強で、サイズ的には小ぶりですが

私のルア?による最長記録となったのでとてもうれしかったです。写真がないのが心残りかな。

続けてキャストを続けると今度はものすごいあたりでした。これは何だ!とおもったら地球でした。

どうもナイロン糸でのルア?は当たりがよくわからないものですね。結局1匹だけでしたが満足のいく結果でした。

 

 最後の夜です。次の日の朝の石鯛の用意をして、夜のクエ釣りの用意をして、

それから尾長グレの用意を終えたところでビッグ波羅門がきました。

何かなと思ったら、なんと海が荒れてきているので今晩10時に撤収するとのことでした。

男女群島ではこんなことはよくあるのですが、しかしくやしいです。

明日の石鯛に期待してたのに。せっかくの餌(うにと赤貝)を海に捨て竿をしまいました。

クエ釣りも1投目で巨大うつぼを釣り、2投目であえなく地球を釣り仕掛け全部いかれました。

撤収のことを考えると仕掛けを作り直す気もせずそのまま竿をしまいました。

佐世保の市場で買ったアジとイカ(クエ釣りの餌)をほとんど使うことなくまた海に捨ててしまいました。

 

 しかし気を取り直して10時までがんばろうと尾長グレ1本に絞ってがんばりました。

ところが海は荒れてきて釣りの感じとしてはいいのですが全然あたりが出ません。

o1、o2も同様に餌もとられないようでした。しかしグレの餌も大量に余るので、

がんがんまき餌を続けていると私のウキが沈みました。

 

 そのときです、あまりの強烈な引きに私の体ごと海まで引きずり込まれそうな感覚でした。

リ?ルを巻くなんて到底できず座り込んで耐えるのが精一杯でした。

おそらく10数秒のことだと思いますが必死に耐え忍んでやっとリ?ルが捲け始めました。

 ところが敵も去るもの再び強烈な引きが襲ってきました。こんどはさらに強烈な引きで

このままではのされるか竿が折れそうになったとき、ついにペンss8500、ライン30ポンドのドラグが

鳴り始めました。かなりきつく締め上げていたのでドラグが鳴るときは、

よっぽどの時しかないと思っていましたが・・・。

 

 ただ魚が沖に走ったのでグレではない、さては今度こそヒラマサに違いない

しかもメ?タ?オ?バ?かもしれないと思いました。それから数度ドラグに助けられながら

何とか磯際に寄せてくることができました。そして魚体を見てびっくり、去年さんざん釣った

(私は坊主でしたが)メダイだったのでした。

去年船頭も珍しいなと言っていたので今年は来ないと思っていましたがやっぱりいたのです。

あの強烈な引きは経験した人にしかわからないでしょうがすごいの一言につきます。

 

 磯際で取り込むのがまた苦労でした。魚は大きいし波は荒いし簡単に網に入りません。

そうこうしてるうちに磯の割れ目にメダイがすっぽりと上を向いて入ったので、

o1に磯際に降りてもらいハリスごと引っこ抜いてもらうことにしました。

少々危険と思いましたがこれしかありません。

 

 o1は慎重に降りて行き八リスを持ったそのとき何と針が外れてしまったのです。

そしたらすかさずo1はメダイの口に手を突っ込んで魚を取り押さえてくれました。

その姿は釣りキチ三平に出てくる谷地坊主のようでした(ほんまかいな?)。

とにかくo1の機転で無事私のメダイを仕留める事ができました。75cm、5.3kgの大物でした。

 

 その余韻もつかの間こんどはo1の竿にメダイがきました。

これもまた巨大で更なる格闘の末磯際に寄せてきたところ、玉網が仕掛けと絡んでしまいすくうことができません。

仕方無しにもう1つの玉網で挑戦しますが網が小さくてメダイが入りきらないのです。

何度も何度も挑戦した挙句やはり大きい玉網ですくうしかないとの結論に達し、

無茶は承知で仕掛けを手繰り寄せて玉網をはずすことにしました。

その間メダイは磯に打ち上げられたり波にもまれ続けました。

が奇跡的にメダイがばれることなく玉網をはずすことができ無事すくうことができました。

 

 これは私のメダイよりさらに大きく80cm、6kgの超大物でした。

磯でこれだけの大物を仕留められたら言うことはないでしょう。

 

 そしてタイムアウト、納竿となりました。ビッグ波羅門の迎えで男女群島を後にして、

無事佐世保浦頭港に到着したのは午前2時ごろでした。風呂食事休憩のあと午前4時に現地出発。

大阪には昼の12時過ぎに無事帰ることができました。

 

 一方最初に分かれたガッツとちゃーはそれなりに口太グレを釣りましたが、

お目当ての尾長グレには会うことなく終わりました。

不本意な結果となったようです。男女群島とはいえ誰もが尾長グレを釣る時代は終ったようです。

でもまだまだ夢の釣り場であることに変わりはありません。

 

 私は石鯛を2匹も釣り、ルア?で・・まぐろをそして今回新しく買った竿で巨大メダイを釣り、

本当に満足のいく釣果を残すことができました。

しかしあえて言うなら尾長グレを釣りたかったという事ぐらいですが、これは次回の楽しみ

ということにして、おひらきにします。また来年報告できることを楽しみに、さようなら。

 

 

PS.みんなでグレと石鯛に限り大物賞を設け賞金を出し合いました。

勝負はo2の尾長グレ48cmと私の石鯛47.5cmということになり私は敗れ去りました。

 この0.5cmってなんやねん!わたしはいまだに納得できません。金返せ〜。

 

 

  

  o2尾長グレ48cm o1メダイ80cm o3石鯛47.5cm?    ガッツ&ちゃー 仲良く口太グレ     

 

  

釣果  メダイ 80cm6kg・75cm5.3kg 石鯛 47.5cm?2.2kg(o3氏)・

40cm・35cm・15cm(ちゃーさんがお持ち帰りしてしまった。オニや!。) 

尾長グレ 48cm1.6kg(o2氏)  口太グレ 30cm級多数

・・まぐろ 50cm     ガシラ 27cm (o2氏)

おじさん・きんめもどき・さんのじ・うつぼ他 

追 伸

先日このメダイを食しました。 o2は12月の31日に刺身と鍋で食べたが味がなくて

美味しくなかったとのこと。o1は1月3日に食べたが、鍋はまあまあで から揚げが美味しかったとのこと。

そして私o3はチルドで保存して1月7日に鍋で食べました。長く鍋につけると

身が硬くなり美味しくないのですが、しゃぶしゃぶにして中まで熱が通るぐらいにしたときに

食べたら最高に美味しかったです。

 

 結論としてメダイは3日ぐらいは熟成してから食べた方が美味しいです。

また鍋にするならしゃぶしゃぶで食べる方がよいでしょう。

 

 また石鯛ですがこれはまさに石鯛の醍醐味、歯ごたえが最高によかったです。

私のは適当に脂ののっていて非常に美味しかったです。47.5cmの石鯛全部刺身にして、

あらは塩焼きにして大人4人でぺろりと平らげました。

 

 また同じようにチルド保存しておいたISOまぐろをフライにしましたがこれも美味でした。

身がしまっててあっさりとした感じです。上品な鶏肉のような感じがしました。ISOまぐろだからと

いってぞんざいにあつかわず、きちんと食してあげましょう。その価値は十分にあります。

 

釣りは2度楽しいですな! 

 

 

 O3さんご投稿どうもありがとうございました(^^)。

15cmのサンバソウ(20は超えてましたよ(^^;ドッチデモイッショヤケド)は、鬼のようですが、

子供のおみやげ用でした。塩焼きにして食べましたが、予想外においしかったです。

(食べ頃サイズやったのか?。やっぱオニでっか〜(^^;)

 

 O3さんはイシダイ2尾とメダイ、磯マグロと5人の中では一番納得される釣果では。

私は大判がなくとても残念!!!。またいつかはリターンマッチをしなければと思っております。

また、よろしくお願いしますね(^^)

                                            ちゃー