Sound Horizon

080914

【ライブ】「『Moira』 〜其れでも、お征きなさい仔等よ〜」 – 9/13(土)

ミラコン、行ってきたトス。 忘れる前に書き殴っとくよ! うろ覚えのとこもあるかもだけどよろしく!
おっと、ライブを素のまま観たい方はまた後日読んでいただけると幸いです。

ライブ前

皆で集まってカラオケしました。冥王と雷神域が入ってるので、とりあえず最初に入れて皆で合唱。冥王はルロロロルロロ~が案外難しい! 雷神域は戦隊モノっぽい。「冥界戦隊アメジストス・パープル!」には笑わせてもらいました。とすると、スコルピウス・レッドが真ん中に来るのか。悪役なのに。
冥王二回目は多少音とれるようになったかなぁ。これ、コーラスやり甲斐あるね! Moira曲は男性パートも多いので、男女混合でカラオケ行くと盛り上がるかんじです!

ライブ直前

自分も黒+ミラ赤(赤紫)の服着てったけど、他の方も黒+紫のコーディネイトの人が多かった。やはり考えることは同じだー。あ、薔薇は今回も忘れてた! 領拡の時には忘れずにつけよう。。。
物販はいつも通りパンフを買いました。ほら、ライブとかって利益あんまりでないっていうからさ……買い支えないと。な。今回はインタビュー入ってるし、読むところ多かったので良いものでした。あと冥王サマのPVメイキングが付いてきます。

ライブ中

前説長! しかもネタまみれ。前説からすでにライブは始まっていたのである。

・冥王
デカい。さっそくご登場で即座に歌かと思いきや、いきなり前説の訂正から入った! しゃべりがまんまRev...ごほんごほんですよ! でも歌になるとかっこいいー。ハスキーな中に少し昏い成分が入ってるとこが良い。結構独特だと思うんだよなぁ。んで、歌うまくなったうまくなった連呼してたら「しつこい」と友人に言われてしまった。でもちょっと感動したんですよ。
あと、ドクロなダンサーズがなかなかキレのある動きを見せてくれた! バックバンドとアイクのギリシア風衣装もおもしろい。

・人生は入れ子人形
ズヴォリンスキー・オン・ステージ。たぶんライブではこうなるだろうな、と予想した通りのミュージカル仕立て。今さらだけど、じまんぐ氏は歌うまいなあ。セリフもうまいけど。あと体のキレもいい。エレーネさんはマッタリしたかんじで素敵だった。

・神話
SHのライブは透けるスクリーンを良く使うけど、今回も「はい、ここから神話パートでーす」みたいなかんじがうまく出てた。
しかし、女神六姉妹が一人欠けていたのは痛かった。。。せっかくのハーモニーが~。せめて後に続くライブではがんばって復活してもらえると良いなあ。

・運命の双子
おとーちゃんのヒゲに圧倒。あと双子かわいいよ双子。あとスコルピウス閣下がちょっといい人に見えた。
この曲から演劇要素が増えてきて、うっかりすると歌を聞き逃しそうになって、時々あわてて手拍子したりとかしてた。ぐお。あー、二回目とかだと歌もちゃんと聴けるんだろうなぁ。

・奴隷市場
ババアとジジイの連呼曲。KAORIさんの声ちょーかっけー! また磨きがかかった気がする。双子が引き離されるとこは、ぐっときてしまった。演劇要素が強いとやっぱ引っ張られるなー。
死神の演出が何気に良い。

・雷神域の英雄
昔から曲をあまり聴かないタチなので、TMNをほとんど知らない自分。しかしレオンティウス王子に登場にはうっかり叫んでしまった。ふぅ。。。宇都宮氏が今回のライブ演者の中ではたぶん一番年上とか、そんなことは関係ねぇ。かっこよいです!
ラストのトランペットが唸るところは、ぜひ生音で聴きたかった。贅沢かなあ。

・死と嘆きと風の都
カッサンドラとマネッサの色っぽさはすばらしい! 「○○だわねぇ~ん」「わぁ~ぉ~」のやり取りは、ちょっとしたマイブームになりつつある。
時々チラつく死神の影の演出が面白い。「シムラーうしろ、うしろー!!」
双子とオリオンの逃避行は同じとこ走ってるのに妙に疾走感があったのがフシギ! 必殺の恋撃ちも完全再現。いや、ここまでやるとは思ってなかった。

・聖なる詩人の島
実は結構この曲好きなんだ。歌詞から恐らくミシアは目を悪くしてると思ってたけど、おおむね当たっていたようです。ま、ま、ライブとCDの解釈は別ものなんだけどさ。

・遥か地平線の彼方へ
エレウセウスの子役さんとじまんぐのお爺さんコンビが良いかんじ。しかし今回の舞台装置は良く動くなぁ。
最後のほうで賢者、じゃない暗誦詩人か――の顔だけ実写映像が映し出されたのは、ちょっとしたお笑い要素と解釈してる!

・死せる者達の物語
レオンとエレウのデュエット、エレウとミシアのデュエット、そのほか大勢の英雄が出てきて、最後はヒーローショット(通常版のジャケ絵)で決めポーズ! そんな歌。
アマゾネスさん(ちなみに私の中ではツンデレ決定)がかっこよい。

・星女神の巫女
悲劇へと傾いていくストーリー、その前哨戦。成長したミシアは色気あるなー。

・死せる乙女その手には水月
むう、そりゃライブっていうかコンサートだから歌を聴きにきたんだけど、悲劇的な物語にはグッときてしまう。エレウの絶叫が痛いですよ! ぁ~Rev(略)さん演技もなかなか。とはいえ、その後ろのせり上がりから死せる乙女が出てきたときは、うっかり「うしろーうしろー!」と囁いてしまったのですがね。

・奴隷達の英雄
さて、今回一番のハプニングが起こってしまいました。僕達の王様もとい奴隷達の英雄ことエレウセウス、かっこよく復讐劇の刃を振り下ろしたその時! 剣がスポッと手から抜けて舞台のすき間の冥府へ。

ざわ……ざわ……。

一瞬おろおろする陛下もといエレウ、歌をトチる歌姫、でもそんなの関係ねぇ。私には見えた。見えたよ! 輝く刃が私には見えたよ!! ってことで気を取り直したエレウセウスは張り手にパンチ、エアー剣的な何かでばったばったと敵をなぎ倒しあるいは奴隷達を従えて、いざラストバトルへ!

・死せる英雄達の戦い
双刀ってかっこいいけど、扱うのは大変だよね。たぶん。ということで殺陣が絶妙に微妙なのはともかくとして、しかし今回も良く動いていらっしゃる。時々Revo氏が音作り屋さんだってことを忘れかけるわ……とはいえ、こういうことするならちゃんと体を作りなさい、とか思わないではない。ウインダー・イン・ゼリーじゃ体は作れないよ!! また怪我とかされると困るんだよ、ファン的な意味で!
さて、ライブまでは他の人の解釈をあまり読まない方向でいたので、この曲の全貌がイマイチよくわかってなかったんだけど、今回よーくわかりましたです。

・アンコ~ル
「ヤバトス、ヤバトス」というRevoさんの謎MC(しかも音声のみ)で始まったアンコール。どうも衣装チェンジが間に合わないからヤバイ、ということが言いたいらしい。ってことで、じまんぐさんによるキャスト紹介のあと、やってきたのはレボトス様。白塗りにサングラス、あきらかに長すぎる衣装withギター。 
しかし一度レボタンを見ている我々にとっては全然へーき、っていうか折り込み済み。いやむしろそこがいい。歌もいいけどギターもね! みたいな。
『はじまりのクロニクル』が「僕は大きな闇になろう!」になってた。もう一曲の『壊れたマリオネット』はタナトス繋がり! アンコールは日替わりだそうです。全曲聴いてみたかったなー。

・国歌
ラストは観客っていうか国民による国歌でしめ。ステージに誰もいなくなっても、ちゃんと歌うのがサンホラーというものなのでした。

神話の終焉、そして神の光

最後に、この二曲について。ボーナストラック「神の光」は事前に入手してました。(20%ぐらいまで自力でなんとかやって、あとは色々なサイトに助けられて何とかgetというかんじ)
初聴きでは「?」(歌詞も聞き取りづらいし)だったけど、ライブ版で納得した。これは……この曲はちゃんとCDに収めるべきだったんじゃないのかなあ。これ超~重要な曲じゃん。

神殺しをやってのけたエレウセウスなのだが、ライブ版ではいつもRevo国王が座っている椅子(だよね? 違う? 違うかも)に向かって最後の刃をつきつけるところで終わってる。これ、すごい象徴的だよな。彼らからみた場合、Revoは創造主にして神だから。
彼らはこれからどこに行くんだろう? 残念ながらRevo氏自身もその行方を知ることはできない。自分の創造物はいつしか自分の手を離れて行く……それは寂しくもあり、誇らしいことでもある、そういうもんだ。

「神は死んだ」という言葉の前に、『我々の神サマ』もそう思ったんだろうか? なんだかそんな想像をしてしまう。
「~其れでも、お征きなさい仔等よ~」というサブタイトルは、そういう神サマたちからの、自らの創造物に対する、寂しさと誇らしさに満ちた祝福の、あるいは呪いの言葉なのかもしれないね。

さて、今日から他の感想サイトを見るのを解禁にするぞ。ライブは終わっても、まだまだMiraは終わらない!!