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巌窟王 幕間02

アニメ「巌窟王」の、感想以外の記事です。


紅茶「モンテクリスト」巌窟王のノベライズ(第一巻)オフィシャル同人誌の件原作本・関連本など


【2005/11/21】

幕間:紅茶「モンテクリスト」

紅茶「モンテクリスト」

紅茶好きな私としては、以前から全国展開のお茶の専門店「L EPICIER(レピシエ)」の紅茶をちょくちょく買ってたりしまして、前々から「モンテクリスト」という名前のついた紅茶があるんだなぁ……とは思っていましたが、買うなら今だろということで鼻息荒く購入ですよ。

銀色の丸い缶入りにすることもできるんですが、かさばるんで毎回袋入りで買っとります。
「紅茶なんか飲まねー」とか、「ティーバッグしか〜」という方もいらっしゃるとは思いますが、ぜひ! リーフからいれていただきたいと思います。
ポイントは茶葉が中で舞い上がるぐらいの大きめポットを使うこと。葉を入れて熱湯を注いで、二分待て。しかして希望せよ!(これ以上やると苦味が出てしまう!)

カップに注ぐと綺麗な銅色で、フワーッと花あるいはハチミツのような香り。癖の無い、しっかりした味。「こっ、これが伯爵様の紅茶かー」と妄想しながら飲むのもいいと思いますよ!(しかし伯爵が飲んでいたのは大概コーヒーだったような気もするが、気にしないことにしよう)

私は「第七幕」をリアルタイムでこれから見るぞ! という時に初めていれましたが、ソワソワしすぎてカップに注ぐ時、ポットのフタがとれてそこら中にお茶をブチ撒けてしまいました。台無し

お茶は上記のアドレス内(レピシエ>テイエ>産地・農園特定>セイロン・キャンディ)から、オンラインで買うこともできます。
値段も高くないし(400円/50g)、リアルタイムで見る時のお供にいかがでしょう。

【2005/1/9】

幕間:巌窟王のノベライズ(第一巻)

巌窟王ノベライズ版

アニメ「巌窟王」の小説版(著:神山修一)について。
著者の神山さんは、巌窟王と同じアニメ制作会社の作った、ラストエグザイルというアニメのノベライズもされていました。
文章がすごく上手いって感じではない(すんません)……と私は思ったけど、いわゆる“ライトノベル”のレーベル(表紙や挿絵がアニメ風になっている文庫本の総称)から出てるんで、そういう雰囲気や、文体に抵抗無い人は、買ってそれほど損は無いと思いますが、アニメ版の副読本と考えていただくといいと思います。
ちなみに、アニメの一幕〜幕あたりに対応です。

基本的にはアルベール視点の一人称で、流れもほぼアニメのまま(若干前後の入れ替えはあるが)わりと忠実に再現されている感じがしました。
フランツが「しっかりモノで頼れる兄貴分」みたいに描かれているのは、アルベール視点だからかなぁ。アニメだともっと危うい雰囲気もある子なんだけどね〜。
あとは所々、伯爵の過去話がチラ、チラと出てくる箇所があるので、「最近、伯爵成分が足りません」とお嘆きの方には、これはこれで補給になるかもしれません。

しかしこれ、小説だった原作をアニメ化して、また小説に戻してあるんだよね……。そのせいか、アニメには無いシーンの描写に、原作からとってきたような箇所がいくつかあったりするんで、原作読みにはその辺りの不思議コラボが楽しめます。
それから、アニメよりもSF風味が感じられた! 『ルナの有名なモノリスが〜』という描写はどうよ。「2001年宇宙の旅」じゃん、それ!

ビジュアル関係としては、モノクロの挿絵は全部書き下ろし。カラーページにも書き下ろし有りで、イラスト関係は結構頑張ってるな! と思いました。
それにしても、背表紙なんかの凄い色のエメラルドグリーンは、レーベルのカラーだから仕方ないとしても、中のアクセントに使われてる草の文様? みたいのは何だろう……伯爵の額の模様とか、紋章とかもっとソレっぽいのがあったろうになぁ。

最後に、原作万歳派としては、「是非原作も読んであげてね」と何気なく宣伝しておこうと思います。おもしろいよ。


Bodoni Ornaments「t」

【2004/1/12】追記

『中のアクセントに使われてる草の文様?』みたいのは、どうも「ボドニ オーナメンツ(Bodoni Ornaments)」というフォント(=書体)の小文字「t」に相当するものなんじゃなかろうか。
今日何気なーくフォントを変換していたら、なんだか見覚えのあるモノが出てきたので「おっ?」と思ったのです。

このフォントは文字でなく、いわゆる記号が出るタイプのものだけど、ボドニ(Bodoni)ってイタリア原産のフォントだよね……。
巌窟王は元々フランス文学なので、欧文書体を使うなら、ガラモン(Garamond)あたりを使うと安全なんだがな。どうでもいいけど、ガラモンとエドモンって似てるよな。
とか言いつつ、前に自分が描いた絵にはタイムズ(Times)というイギリス書体を使っちまったので、人のこと言えませんよ……。

何気なく使ってしまう欧文フォントだけど、実はある特定の国を表す文字もかなりあって、例えばフランス料理のメニューにボドニとかを使うと、伯爵から鼻で笑われたりすると思うので、気を付けないといけない。
以上、ほとんど巌窟王には関係ない話題でした。おわり。

欧文フォントについては、こちらをどうぞ。「JKs HOMEPAGE/ book design

【2005/1/9】

幕間:オフィシャル同人誌の件

毎年夏のお盆の時期と、冬の年末に、有明国際展示場で「自分の作った本を売る」というお祭りがありまして……まあ、コミックマーケット(通称コミケ)というやつなんですけど。
そこの企業ブースで販売された、公式同人誌(正式名:巌窟王プロダクションノート)のお話。

前日(天候は雪!)の中、三十分だかなんだかで完売した、という話をあちらこちらで聞いていたので、「こりゃあ無理かなぁ」と思っていたのですが、次の日無事購入できました。
本は、なんか造本にお金かかっとる! というかんじ。A4サイズ、表紙はフルカラーにマットコート、金箔押しに、トレ―シングペーパーの帯付き。中は、トレーシングペーパーの遊び紙に、マンガ部分のみ紙が違って(少しクリーム色っぽい)、他のページは白色度の強い紙に、黒と金の二色刷り。ページ数は36。値段は\2,000。
感じとしては映画とかコンサートのパンフみたいなイメージです。

監督のマンガおもしろい。いや、むしろあのかっこええ監督が、あのマンガをカリカリと描いている姿が良いと思う。アニメ監督で絵がうまくってかっこよくてって、なんか反則なんじゃなかろうか……マヒロ監督という人は。
あ、内容はルナのカーニバルに行く前の、アルベールとフランツのお話でした。

あとは声の人とスタッフの人の寄せ書きとか、ラフスケッチとか、巌窟の企画が出来るまでのドキュメント文とか、そういうかんじ。うむ、確かにこりゃ同人誌です!
内容がむちゃくちゃ濃いとかいう感じじゃないけど、放映中のアニメで、その監督が描いたマンガが載ってるってのは凄いんじゃないのかな。
つまりそういう余裕があるってことは、順調に本業(アニメ)の制作が進んでるよ〜ってことだよね。うむ、すばらしい。

この同人誌、考えた以上に売れてしまったらしく、通販も検討中……ということらしいので、是非実現していただいて、もっと多くの人が読めるようになればなぁと思います。


【2005/2/20】追記

2/11(金)までの完全受注限定生産で、無事増刷されました!
表紙と内容を一部入れ変えた形になる……ということですが、私は半ば購入期限を忘れていて買えませんでしたが。初版があるからまあいいか……(未練)

【2005/1/19】

幕間:原作本・関連本など

原作本・関連本など

アニメ巌窟王の原作「モンテ・クリスト伯」(著:アレクサンドル・デュマ)は、古典の名作ということで、日本語訳本も完訳版から翻案版まで色々出ています。そのうち入手できたものと、その他関連書籍をいくつか取り上げてみました。


「モンテ・クリスト伯」(訳:泉田 武二、発行:講談社、初版発行1990年)

[完訳版]
『スーパー文庫』シリーズの一冊。B5サイズのソフトカバー、厚さは4cm。文字は三段組。まさに「スーパー」の名にふさわしい。
見所は、パリで出版された初版本の挿絵が入っていること。たぶん絶版。
【ラストコール】:「待て、そして希望せよ」(傍点付き)

私が中学生の時に始めて読んだ本です。デカさにびっくり、厚さにビックリ、おもしろさにビックリビックリした思い出の本。
まだあるかなぁと思いつつ、同じ図書館に行って再び借りてきました。
改めて今読んでみると、ユージェニーが「ウジェニー」と訳してあって、ちょっと違和感あったりしますが、巻末のあとがきのデュマの生涯がなかなか面白くて、ちょっと得した気分になりました。

この本には、「初版本に使われた」という挿絵が、結構沢山入っているんですが……著作権ヤバいよなあと思いつつ、主用人物のイラストだけ小〜さく取り込んでみてしまいました。許してください。だって絶版なんですよう。
私はこの頃のこういう絵(絵というより版画だな)は好きなので、全然有りなんですが、アニメ版のキャラクターに思い入れのある方は、見ないほうがいいかもしれませんよ……(特にアルベールとフランツ)

初版本についている挿絵(抜粋)


「モンテ・クリスト伯」一〜七巻(訳:山内 義男、発行:岩波書店、初版発行1957年)

[完訳版]
『岩波文庫』文庫本。現在普通に書店で売っている、唯一の完訳版かも……?
【ラストコール】:「待て、しかして希望せよ!」(太い書体で)

アニメを見始めてから、買い揃えました。古本で買おうと思ったんですが、なかなか揃わなかったので、結局途中から新しいのを買ってしまいました。ちなみに、旧い版だと文字がガタついていたりして読みづらいとこがあるので、なるべく新しい版のものを揃えるのが良いかと思います。
多少古めかしい訳(初版が1957年なので……)なんですが、そこが良い! 伯爵の言葉使いとかすごいカッコイイ。
アニメにも使われている、ラストコールの「待て、しかして希望せよ!」は名訳。


「モンテ=クリスト伯」1〜5巻(訳:新庄 嘉章、発行:講談社、初版発行1975年)

[完訳版]
『講談社文庫』文庫本。訳が新しめなので読みやすいかも。絶版。
【ラストコール】:最終巻は持っていないので不明。

『岩波文庫』版を揃えたあと、他の訳も読んでみたくなって探したんですが、今持っているのは四巻だけ。なかなか見当たらなくて困ってますが、地道に探します……。
訳が新しめなので、違和感なくスイスイ読めるのがいいところ。


「モンテ・クリスト伯」1〜6巻(訳:大久 保和郎、発行:角川書店、初版発行1971年)

[完訳版?]
『角川文庫』文庫本。なんか、google検索したら出てきた……だけで、現物を見たことはありません。おそらく絶版。
【ラストコール】:不明


「巌窟王―モンテ=クリスト伯―」(訳:矢野 徹、発行:講談社、初版発行1989年)

[翻案版]
『講談社青い鳥文庫』新書サイズ、ソフトカバー。小学生ぐらいでも読めるような平易な訳。全漢字に読み仮名付き。
【ラストコール】:「待て、そして希望をもて」

図書館で蔵書検索をしたら、出てきたもの。
小学生ぐらいでも読める翻案版ですが、350ページぐらいあるので、『講談社青い鳥文庫』の中でもかなり厚い部類に入るんじゃなかろうか……。
イフ城が「悪魔島」と訳されていたり、ちょっと微妙(?)な挿絵がついていたりする。
私的には、海外SF小説でよく見かける矢野氏が翻訳されていたので、ちょっと驚きました。


「モンテ・クリスト伯」(訳:新庄 嘉章・儀府 成一、発行:金の星社、初版発行1968年)

[翻案版]
『ジュニア版 世界の文学20』19cm、ハードカバー。講談社文庫(訳:新庄 嘉章)の完訳を、儀府 成一氏の手によって翻案したもの。
【ラストコール】:「――待て、そして希望せよ……」

これも図書館で蔵書検索をしたら、出てきたもの。
表紙に、映画版モンテ・クリスト伯?(モノクロ映画?)から取ったような画像が使われている。挿絵は味があって結構好き。
巻末の「注釈」と「作品解説」、「アレクサンドル・デュマ年譜」が、とても良い! 完訳文庫版にもこういうの、付けてほしいなぁ。
『講談社青い鳥文庫』よりは、大人向けの訳なので、青い鳥文庫では物足りなさそうだという方は、こちらを読むと良いかと思います。


「モンテ・クリスト伯」(著者:松村 友視、発行:講談社、初版発行1998年)

[翻案版]
『痛快 世界の冒険文学』20cm、ハードカバー。“著者あとがき”によると、「完訳版の場合、四百字詰原稿用紙で4,000枚のところを、3,700枚ほど削った」と言う翻案版。
【ラストコール】:「待て、そして希望せよ!」

図書館で蔵書検索(以下略)。
いきなりイフ城のシーンから始まる訳になっている。微妙にシュールな黒鉄ヒロシ氏の挿絵は必見。
巻末には「物語の関係地図」「ナポレオンについて」「世界の財宝」「ことば解説」等々があるが、池上冬樹氏による「解説」が一番面白かった。(ブラピ主演の映画「スリーパーズ」に、モンテ・クリスト伯の本が出てきて……とかそういう話し)

あんまり関係ないけど、『痛快 世界の冒険文学』というこのシリーズからは、藤本ひとみ版『三銃士』、花村萬月版『モヒカン族の最後』、伊集院静版『ロビンソン・クルーソー』、田中芳樹版『運命―二人の皇帝―』、菊池秀行版『吸血鬼ドラキュラ』、眉村 卓版『タイム マシン』、大沢在昌版『バスカビル家の犬』など、世界の名作 + 日本の人気作家による翻案という本がいろいろ出ていて、なんか凄いラインナップだな、と思いました。


【2005/2/20】追記

「史外史傳 巖窟王」(譯:黒岩涙香、発行:愛翆書房、初版発行1948年)

[翻案版]
全文がwebサイト上で公開されていますました。(【2005/9/7】追記: 現在はデッドリンクになっています)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~osawa/AGG/montecristo/montecristo-280.html
【ラストコール】:「伯爵のお言葉の通り樂しみて待ちませう」

アニメ「巌窟王」のタイトルの元になったのが、この黒岩涙香の翻案版「史外史傳 巖窟王」。発売当時は大ベストセラーだったらしい……。
古めかしい言葉遣いや、登場人物名・地名が全て日本語に置き換わっているところが、読んでいて面白い。
ちなみに、「エドモン・ダンテス」→「團 友太郎」、「アルベール・ド・モルセール」→「野西 武之助」という感じ。


「Le Comte de Monte-Cristo」(著者:Alexandere Dumas )

[原書]
フランス語の全文がwebサイト上で公開されています。
http://www.dumaspere.com/pages/biblio/sommaire.php?lid=r14
【ラストコール】:≪ Attendre et esperer ! ≫

(引用元:「209伯爵」さん)


「アレクサンドル=デュマ 人と思想139」(共著:辻 昶・稲垣 直樹、発行:清水書院)

原作本あとがき等に、『モンテ・クリスト伯は波乱万丈だが、著者のデュマの生涯も凄い』みたいなことが書いてあったので、借りてみた本。
……確かにいろんな意味で凄い人でした。

デュマの生涯については、こちらのサイト「アレキサンドル.デュマ(Alexandre Dumas)」がとても面白く、解り易くまとめてあるので、是非どうぞ。


「虎よ、虎よ!」(著:アルフレッド・ベスター、訳:中田 耕治、発行:早川書房、初版発行1978年)

SF小説、文庫本。

『本当はある小説をアニメ化したかったが、版権の問題等もあり、結局はその大元ネタのモンテ・クリスト伯をやることになった』というようなことをマヒロ監督は方々でおっしゃっておられるようですが、監督の言う『本当にアニメ化したかった小説』がコレ。

「ジョウント効果」と呼ばれるテレポーテーションが、誰でも出来るようになった25世紀の未来で、暗黒の宇宙に六ヶ月間放置された主人公、ガリヴァー・フォイルの復讐の物語。
このガリー・フォイルという男、滅茶苦茶で野生丸出し。伯爵とはかなり違う……んだけど、話の進み具合は、作者のアルフレッド・ベスターも言うように、確かにモンテ・クリスト伯だ、というかんじ……ただし前半のみ限定で。

「十年に一度の傑作」と、SF小説では高い評価を受けている小説ですが、端正とか緻密というよりは、勢いと悪趣味と過剰なまでのアイデアをミックスして、「ほら、食え!」とばかりに目の前に出されてしまいました……というような内容です。でも、不思議と最後まで食えてしまうところが、凄いといえば凄い。微妙に私は胃もたれしましたが……。
実際書かれた年代を考えれば、この小説が他に及ぼした影響ってのは、かなりあるだろうなぁ。

アニメに生かされているのは、『主人公の感情が高ぶると、額(と顔)に浮かび上がる模様』とか、『科学が発達しすぎて、ローテクなものがもてはやされている未来社会の様子』とか、『高速移動をかます主人公』とか、あとは『原作が一緒(=モンテ・クリスト伯)』とか、そういうとこでしょうか。

アニメ巌窟王が好き、という人に「必ず読むといいですよ!」とはさすがに言えないですけど、監督が最初何をやりたかったのかが知りたい、という方は読んで見るといいかもしれません。その雰囲気がかなり伝わってくると思います。
ちなみに、「虎よ、虎よ!」が単行本化される前の原題は、"The stars My Destination(わが赴くは星の群)"。
んー、なんとなく伯爵のラストシーンが思い浮かんだり浮かばなかったり!

ところで、これは本当にどうでもいいことですが、訳者の方の名が「中田 耕治」さんで、伯爵役の声「中田 譲治」氏と一文字違いだったりするところが、個人的には微笑ましいと思いました。


「対訳 ブレイク詩集 イギリス詩人選(4)」(編集:松島 正一、発行:岩波書店)

アルフレッド・ベスターのSF小説、「虎よ、虎よ!」の冒頭にある詩は、イギリスの詩人ウイリアム・ブレイクの詩からの引用で、欧米ではかなり有名な一節(らしい)。たぶん日本で言うところの「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」と同程度ぐらいには……(と適当に言ってみる)
詩は、恐らく復讐に燃えるガリヴァー・フォイルのことを指して引用してあるんだと思うんで、巌窟王で言うところの伯爵の詩でもあるのかなぁ、とかなんとか考えると、なかなか良いと思います。
英語力が無いもんで、以下は対訳のブレイク詩集から、最初の一節だけ引用させていただきました。

"The Tyger"
Tyger Tyger, burning bright,
In the forests of the night ;
What immortal hand or eye,
Could frame thy fearful symmetry ?
「虎」
虎よ、虎よ、輝き燃える
夜の森のなかで、
いかなり不滅の手、あるいは眼が
汝の恐ろしい均整を形作り得たのか。

全訳を見たい方は、「ウィリアム・ブレイク」をどうぞ。