戻る

【2004/11/21】

【ドラマ】NHK大河ドラマ「新撰組!」

飽き性の私が、めずらしくちゃんと毎週見ていた、NHKの大河ドラマ「新撰組!」。本日最終回。
お友達の家で最終回祭りをやった後、家に帰ると弟がDVD録画したものを見ていたので、「あれ、観てなかった?」と聞いたら、「いや、友達んとこで皆で観た」だそうな。似た者兄姉め。もちろん私も仲良く一緒に二回目拝聴しました。

このドラマって、いわゆるなんというか……いいところまでは行ったけど、結局は夢半ばで終わるって話じゃない? まぁ、せつないわな。
大河ドラマって、こう……もっとなんというか『プロジェクトX』みたいな、「頑張れば夢はかなう!」というかんじで、ラストも「悪い人生じゃなかった、ガク」みたいに終わるイメージあったんですけど、「新撰組!」のラストは、主人公が三十歳台で斬首ですよ。
しかも黒バックに唐突に出た<完>の文字がラストシーン。なんというあっけなさ! でもそういうところが、このドラマらしくて良いと思えました。

毎回のストーリーできちんと盛り上がるとこがありつつ、かつ大きなストーリーでも緩急をつけていくやり方の上手さとか、キャラが萌えるよーとか、そういうのも良かったんだけど、なんだか皆でしょっちゅう飯食ってたり、アホなこと言い合ったり、好きだ嫌いだ惚れた振られたとか、そういうなんでもないシーンであるとか、あるいは自分達の頑張りに関係なく、否応も無く『時代』に裏切られていく姿とか……なんかそういうとこに時代考証とかには関係ない『リアル』を感じましたことですよ。

最後の近藤 勇の顔、良かったな。あの泣き笑いのような。何故? と問うあの表情。
あれは誰もが感じたことがある感情ではなかろうか。理不尽さを感じた時、二律背反に陥った時、手を尽くしてもどうにもならなかった時、私達は皆あんな顔をしてきたはずだ。

近藤 勇よく闘いました。新撰組のメンバーも。もちろん監督とスタッフの皆さんにも。拍手をね。


【2004/11/21】

【映画】ハウルの動く城

まさかジブリの男キャラにやられるとは。
やー、「ちょっといいかも」とは見る前から思ってたけどさ。ああ、かっこよかったよ。かっこよかったともさ、ハウル
キムラクさん声、別に違和感なかったし。これは女の子なら惚れる(あんなの趣味じゃねぇという人もそりゃいるだろうが)。むしろそう作られてるのかと思った……ヤラレタナー。

ストーリはね、まあね。うん。え? うーん。ま、まあいいんじゃ、ない、か、なーぁなんて。……と、とにかくアニメーションは素晴らしく美しいです! それは間違い無い。
ストーリーのことをあえて言うなら個々のエピソードが大きなストーリーをブツ切りにしていた、という感じは否めない。
否めないけど、酷いというほどでもない。言ってみれば「惜しい」。惜しいってなんだよそれ、ってかんじだがそうとしか言えない……。
たぶん『色々と解釈出来るように、わざと隙のあるような脚本にしてあるんだろうな』と受け取るといいのかも。

私は母親と一緒に行って、きゃあきゃあ言いながら「ちょっとハウルかっこよくない?」というかんじで見ました。
子供向け、というよりはティーン以上(上限は無いです。なぜなら主人公が九十歳のおばあさんですから)の、特に女性が見ると、バッチリかなと思います。