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カウンセリングルームスマイルの紹介
近年、不登校や社会的引きこもりをはじめ、ストレスにより、社会に
適応できない人々が増加する傾向の中で、これらの問題を持った人々
をサポートするサービスが公的機関あるいは民間においても数多く提供
されるようになってきています。
しかし、そのような社会資源が充実し始めてきている一方で、問題が
増加し続けるのはなぜでしょうか。その理由としては、それぞれのサー
ビスが、人を「身体」、「心」、「環境」といったように細分化してしまって
いるからであると考えられます。 例えば、学校に行こうとすると頭痛や
腹痛等の身体症状があるため、病院で検査をしても、器質的な異常は
見当たらない。よく、「精神的なものなので、しばらくゆっくりさせて様子
を見たほうが良い」とゆったりと過ごすことをすすめる人がいますが、
それで、本人や家族は心からリラックスできるでしょうか。一見、リラッ
クスをしているように見えても、焦りや将来の不安はなくならないのでは
ないでしょうか。
その証拠に、学校以外の居場所を提供するサービスを利用していた
としても、同年代の子どもたちが進学や就職等の動きを見せ始めると、
焦りを感じ始め、親はその気持ちを子どもにぶつけてしまい、子どもは
自分自身でも焦りを感じているにも関わらず、親に言われると反発心を
持ち、家族関係はさらに悪化することもあります。
「様子をみたほうが良い」と言われても、いつまで様子をみればよいの
でしょうか。「社会的ひきこもり」となる最初のきっかけが「不登校」で
あった事例が68.8%、過去に「不登校」を経験した人が90%を占めて
いたという報告(※1)があります。
この報告が示しているのは、「不登校」の子どもが学校に行かないこ
とだけが問題ではなく、その子どもの将来において、不登校となった
要因が、社会的ひきこもりの大きな誘因となるということであり、
不登校の状態になった時に根本的なケアをして、完治させておくことが
重要であると考えられます。
人間の行動や身体症状には全て意味があり、「心」、「身体」、「環境」
といった細分化されて扱われがちなものは、全て密接な関係に
あります。そして、子どもは行動や身体症状等で何かを訴えています。
つまり、表面化した問題ではなく、その問題が示している根本的な問題
を解決しなければ意味がありません。
スマイルでは、不登校を中心とした子どもの問題の根本的な解決の
ために、心理療法カウンセラーが適切にサポートします。
※1、斎藤環『社会的ひきこもり』PHP新書(1998)、32-33、39頁
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