ゆん「催眠マスター」への

都内に住むとある女子大生「ゆん」が催眠を習得しセラピストを目指す。
果たして彼女の行方は。
ゆんに毎回ツッコミを入れることができればあなたもサイコロジスト。


5月7日(土)

21世紀は心の時代。
私の夢はみんなの心のナイチンゲールになること。
わかりやすく言うと「心理カウンセラー」や「セラピスト」って感じかな。
もともと私は感受性が強くて人の気持ちを察することが得意だったんだけど
それを生かしてセラピストになりたいなって思い始めたのがきっかけ。
自分で言うのもなんだけど、明るくて人見知りしないし誰とでも上手くお話できるほうだから
セラピストは天職じゃないかなって思ってる。
今はまだ単なる夢だけど、いつか絶対叶えてみせるぞ。ファイト!!

5月14日(土)

来年は私も大学4年。そろそろ進路を考えなくちゃ。
カウンセラーにはなりたいんだけど、実は私、心理学の授業受けたことないのね。
心理学の講座はあるんだけど、ガイダンスのときに心理の先生が
「テレビや本屋さんでは心理学もどきが流行しているようですが、
実際の心理学はみなさんのイメージしているものとはかなり異なっている可能性があります」
なんて言ってたから敬遠してしまってて。
でもやっぱり一度は行ってみなきゃね。
ちょっと遅れちゃったけど来週から授業に出てみよう。
楽しみだな。


5月20日(金)

「心理学実験演習」の授業を受けた。
カウンセリングの練習でもするのかなと思って楽しみにしていたら
錯視図形の錯視量とかいう変な実験だった(泣)。
>―< <―> ←こういう図形みんなも見たことあると思うけど
実際より長く見えたり短く見えたりする量を統計的に分析するという地味な作業…。
つまんない!
これのどこが心理学なの? ていうか、何の役に立つのか全然わかんないし。
今度は臨床心理学の授業を受けてみよう。
きっと私の求めるものがあるはず。


5月21日(土)

今日インターネットでいろいろ探していたらこんなのを見つけちゃいました。
「心の専門家を目指すあなたへ。スーパー催眠療法講座。
講師は臨床催眠の博士号をもつ高杉氏と
SCH(Special Counselor of Hypnotherapy)の資格を持つジョージ氏のダブルタッグ。
最新の催眠療法とコミュニケーション・テクニックを伝授します。締め切り間近!!」

催眠療法ってすごいらしいよ。
みんなすぐに「催眠なんてウソだ」って言うけど、催眠はちゃんとあるんだよ。
でも大学の先生は催眠が下手だから催眠療法は流行してないみたい。
やっぱ大学の先生なんて知識があるだけで実際には何もできないよね。
だから催眠療法で活躍しているのは催眠の修行をした特別なカウンセラーが主なんだとか。
うーん、納得。
料金が3日で10万円とちょっと高めだけど行ってみる価値はありそう。
お父さんには内緒で行ってみよう。

5月29日(日)

週末にスーパー催眠療法講座に行ってきました!
先生はすごく催眠が上手いし、お話も楽しいし最高だったよ。
セラピーの実例もこっそり教えてくれてお得な気分。
最後には先生のポジティブな人生論に感動して涙が出てました。
さすが行列のできるカウンセラーと名乗るだけあるなって感じたよ。
「次は上級コースに来ませんか?」と誘われたので即OK。
今度は30万円だけど、1年間通えるらしいから、それを考えると安いものよね。


6月4日(土)

最近はすっかり高杉先生に夢中のゆんです。
先週は大学を休んで先生の著作ばかり読んでいました。
わかりやすいし、何より先生の人間的な素晴らしさが伝わってくるのでおすすめです。
偉そうに難しいことばかり書いてある学術書なんて目じゃないねって感じです。
先生が出している催眠術のDVDもみてみました。
信じられないようなことを簡単にやっていて、先生ってやっぱりすごいなぁって思いました。
たぶん催眠療法もすごくうまいんだろうな。


6月5日(日)

今日は高杉先生がオフ会をやっているというので行ってきました。
催眠療法家になりたい人やプロセラピストや気功師や占い師、マジシャンまでいろんな人がいたよ。
高杉先生って人望あるんだなぁ。
先生に「ゆんさんに足りないのは経験です。催眠は理屈ではありません。とにかく経験してください」って言われました。
やっぱり経験って大事だよね。
科学だか心理学だかなんだか知らないけど、そんなのは机上の空論。
経験こそすべてだと思う。
それと「催眠は楽しむことが大事です。固い知識にこだわって楽しむことを忘れている人が多いんですよ」
とも言われました。確かに医者とかって偉そうだし、クライエントのこと何も考えてないよね。
たぶん医者になる人って勉強のしすぎで大切なことを忘れているんだろうな。


6月19日(日)

長いこと更新してなくてごめんなさい。
ファンレター送ってくれた方もお返事遅れてごめんなさい。
えっと、前回は経験の話だったよね。
もうひとつスーパー催眠療法講座で教えてもらった大切なことを忘れていました。
それは人間性。言い換えれば「愛」です。
愛こそがカウンセラーにとって一番大切!!
その愛を支えるのが人生経験なんだよね。

専門的知識や学術的研究なんて現場では役に立たないし、
頭でっかちになるからこだわっちゃいけないよ。
これはカウンセラーになりたい人に送る先輩からのアドバイス。
これは本当にその通りだと思うよ。
相手は生の人間なんだから、そんな薄っぺらい知識よりも
重厚な人生経験とクライエントを包み込む愛がなくちゃね。
うーん、スーパー催眠療法講座に通って本当に良いこと教えてもらったなぁ。


7月9日(土)

やっと大学の臨床心理学の授業に出席してきました。
スーパー催眠療法講座がすばらしすぎて大学のことをすっかり忘れていたのでした。
今週の授業のテーマは「心理療法の効果研究」とかなんとか。
正直言って納得いかなかったです。
「心理療法の順番待ちをしている統制群と、実際に心理療法を施した実験群の2つを作る。
その2つの群の状態を比較し、実験群のほうが有意に改善していれば効果があったと言える」
ってことらしいけど、なんでそんな面倒くさいことするのかなぁ。
そんなことしなくても、心理療法を行って実際に良くなればそれで「効果がある」と言えると思うんだけど。
研究者のやってることってホント意味わかんないわ。


7月21日(木)

臨床心理学の講義をやっている先生に進路相談にいってきました。

「催眠療法師になりたいんです!! そのために催眠の勉強をしています。もう100人以上に催眠を行いました。
現在は悩んでいる人に催眠を使って無料カウンセリングをしています。大好評です」

この熱い気持ちを語ったけど、
「熱意だけでは弁護士になれないのと同じように、熱意だけではまともな臨床家にはなれない」
「まずは大学院へ行って学会に所属して論文を書け。その能力もない人間に臨床行為などできない」
「学術的世界との交流をしないでいると、素人が集まって怪しい集団になりやすい」
「無料カウンセリング、しかも素人がそれを行うというのは倫理的にいかがなものか」
「そもそも催眠療法師という方向性が間違っている。目指すべきは心理臨床家だ。この違いは大きい」
などなどものすごく説教されました・・・。

批判的なことばっかり言って、先生こそカウンセラーの資格なしよね。
学問ばっかりやって頭でっかちになってる典型例ね。
夢と希望を与えるのがカウンセラーの仕事でしょ?

8月16日(火)

これまでの経験で、大学の先生はすぐに人の批判ばかりするし頭でっかちだし
カウンセラーとしてふさわしい人間性なんてこれっぽっちもないことがわかりました。
それに、学問的な心理学って当たり前の理論ばかりだし、その割に小難しいことばかり言うし
すぐに統計とか論理的思考とか言い出すし……
そんなので人間の心がわかるはずない!! 
人間の心を理解するには、直感とかひらめきとか感受性とか相手の気持ちを思いやることが必要なんだよ。
論理とか統計とか科学とかなんてまったく逆!!
ね、みんなもそう思うよね?

ちょうど夏休みだし、これを限りに大学とはもう関わらないようにしよう。
いろいろ批判されるのは嫌だしね。


8月25日(木)

8月にテレビや雑誌の取材を次々と受けて催眠家としては一流の仲間入りを果たした私だけど、
今も高杉先生の催眠セミナーには通っています。
そこで新しい仲間と出会いました。
催眠療法センターを開業している後田さんです。
後田さんは本もたくさん書いていて催眠療法師の養成もしているすごい人!!
今度は彼のセミナーに通おうと思ってるよ。
実践的NLPを教えてくれるんだって。すごいなー。
私も将来は後田さんみたいになりたいな。


9月11日(日)

後田さんのセミナーにはいろんな人が来る。
中には怪しい人も・・・。
気を送って雲を消すのが特技だという気功師がいたんだけど、あれって怪しいよね〜。
雲ってもともとすぐに消えるものだし。
なので「気で雲を消せるなら、雲を真ん中で割ることもできますよね?」
と言ったら、「気功で何でもできると思ったら大間違いだ!!」って逆ギレされちゃった。
モノは言いようね。
本当に気というエネルギーを送ってるんなら、雲を消すより割るほうが簡単だと思うんだけど。


9月17日(土)

セミナーには先週書いたような怪しい人もいるけどすごい人もいる。
それは、後田さんの右腕と呼ばれる五島さん。
彼は最近突如現れた天才セラピストで、影の実力者らしい・・・。
彼のことを知りたいけど、1年前に現れてあっという間にトップに上っていったことと
まだ20代後半から30才の若さだということぐらいしかわからない。
謎の人物です。


9月24日(土)

今日は注目です!!
後田先生や高杉先生やその他の大先生に教えてもらった秘技を公開しちゃいます。
お金をかけて教えてもらったことだから本当は教えたくないけど、思い切って公開します。

まず、催眠にかかりやすい人の特徴から。
イメージ力がある人とか感情的な人がかかりやすいってのは誰でも知ってるよね。
でも下に書くようなポイントは意外とみんな知らないみたい。
・質問したときに目線が左に向く人
・腕組みをしたとき、左腕が上になる人(右脳型の人)
・目をよく見て話す人
・「あ」という文字をたくさん書かせると「お」になる人

次は深化法のひとつ、回頭法について。
これは頭をぐるぐる回して三半規管を混乱させると同時に身体的なリラックスを導いて
催眠を深くする方法なんだけど、何も考えずにただ単に頭を回してる人が多いみたい。
本当は左回りに回すのが正しくて右回りはいけないんだって。
なぜかというと、人間の体は左回りに合うようにできてるから。
その証拠に、陸上のトラックも左回りだよね。

10月12日(水)

みんなWIN-WIN状況って知ってるかな?
これは非ゼロサム状況、つまり「あなたも得する私も得する。オールオッケーチェキラッチョ」っていう状況ね。
催眠もWIN-WIN状況を作ることが大切なんです。
たまにいるよね。催眠覚えたてで被験者さんに食いつきすぎて嫌われる人。
それはWIN-LOSE状況(催眠者だけがWIN)なの。
自分勝手はダメ、絶対。
自分も楽しく、相手も楽しく。こうじゃなくっちゃね!!

10月27日(木)

今日は私がどうやって催眠マスターになったのか書きます。
まず「偉い先生につけ!!」ということ。
偉いってのは大学の先生とか論文書いてる頭でっかちな臨床家のことじゃないよ。
私の考える偉い先生とは、とにかく技術があって人間的に素晴らしい人のことです。
技術と人間性(愛)が合体すればなんだってできるんです。
よくわからなければ、本をたくさん書いてる人とか、テレビに出てる人とかを選べば大丈夫だと思うよ。
そして、偉い先生についたらとにかく経験すべし!!
理論や知識なんて最低限でオッケー。
これで並の催眠療法家のレベルには達するよ。
その上を行く方法はまた次回。

11月28日(月)

専門家の世界では研究=論文らしいです。
論文以外の研究は本当の研究ではなくて、単なる趣味の研究らしいです。
そして、研究(論文)というのは過去の研究を土台にしてそれを発展させたりするものらしいです。
そのためには過去の研究をよく知っていなくちゃいけないらしいです。

これを聞いて私は笑っちゃいました。
だって、これって、研究というのは過去の研究のパクリにすぎないってことでしょ??
そんなの全然すごくないよ。
まったく新しい理論や技術は、過去の研究なんかを参考にしていたら絶対に生まれないよ!

本当にすごい理論や技術を生み出すのは常識にとらわれない
民間の催眠療法家や催眠術師のような人なんだと確信しました。

2006年
2月2日(木)

困った事件だね。何がって?
「謎の呪文を使って11人の女性と共同生活」の男だよ。
さっそくマスコミから取材を受けたよ。
記者 「呪文って何でしょうか?人を一言で思い通りにする呪文が本当にあるんですか?」
ゆん 「いいえ、それは呪文ではなく催眠です」
記者 「催眠ですか・・・洗脳やマインドコントロールのことですか?」
ゆん 「そうね。洗脳やマインドコントロールも催眠ですよ」
記者 「ゆんさんなら、催眠を使って今回のようなことはできますか?」
ゆん 「はい、可能です。でも私はやりませんよ!」



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