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エキサイトブログ :エキサイトブログに書いているにんぷのきろくです。
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子どもを産むにあたって考えたこと
 手術をした4年前は、子どもを産むことに対して消極的でした。 昔から出産に対するイメージが良くなかったことも理由の一つではあったけれど、それ以上に子どもをきちんと育てていく自信がなく、夫にも特に子どもは欲しくはないんだということを話していたほどでした。自分中心の生活を送っていたわたしには、子育て=自由な時間を奪われるという方程式が成り立っていたし、それに我慢ならなかったんですね。今でも自分に子どもを育てていく自信があるのかと言われれば、「ない。」というのが本音です。でも、初めてなんだからなくて当然かと思うようになりました。

 肩の力を抜いてそう思うようになったのは、ちょうど幼児虐待の事件が続いた時期で一緒にいた母に子育てに対する不安を話したとき「そのときはウチにつれてきなさい。わたしが育てるから。」と言われ、そのことを今度は夫に話すと「その前に俺が育てるから大丈夫。」と言われたことがきっかけでした。思わず笑ってしまいました。いやあ、なんかwたしって信用なさげ!?と思いながら、自分は1人ではなかった。すべてを背負い込む必要は無いんだ。と思いました。それで子どもと一緒に成長していけばいい。段々に母親になっていけばいい。と考えるようになりました。

 そして自分の体に対する不安。胃や他の臓器が無いことが、妊娠にどういう影響を及ぼすのか。でも、これは主治医先生が手術直後から「だいじょうぶ。」と言っていて下さったし、4年という時間がたち、自分の体力や術後の経過をみたときに「なんとかなるな。」という感触はもっていました。きっと胃が無いことで出てくる症状で厳しいのは貧血くらいだと。後は胃があってもなくても、個人差なんだろうなーと考えました。

 こうなると最後の不安は、1人暮らしをしていること。夫とは結婚して一度も一緒に住むことなく、茨城と愛知で遠距離夫婦を続けていました。妊娠・出産という初めてのできごとをこのまま1人で過ごすことの不安や、子どもが徐々に成長していく過程を夫に感じてもらうことができないのは、夫に対しても申し訳ないという気持ちがあり悩みました。でも会社を続けていきたいわたしは夫と相談し、産前休暇(出産予定日の6週間前から)までをこのまま1人で過ごし、休暇に入ったら茨城のマンションを引き払い愛知の夫の元へ引っ越す。という方法を選びました。そのまま育児休職で1年間休み、また復職をしようと考えたのです。

 そううまくいくかはわからないけど、無事に過ごすことを何度も何度も頭に思い描き、妊婦になったわけです。妊娠が判明した直後は仕事がとても忙しく疲れていたせいか切迫早産の診断を受けたりもしましたが、その後は妊娠前に抱いていた不安はどこへやら。ありがたいことに周りの人に支えられながら、マタニティ・ブルーならぬマタニティ・ハッピーもしくはマタニティ・ハイな楽しい妊婦生活を送ることができ、そして計画通り無事にこのGWに夫の元へ引っ越してくることができました。

 そういうタイミングだったのかもしれないなあ。。。と、今では思います。父の病気、わたしの病気、結婚をしても一緒に住めず自分の家族を支えなくてはならなかったこと、妹の受験や両親の離婚。なんだか短い間にギュっと凝縮されていろいろあったけれど、母が「そろそろあの子も自分の家庭を持って生きていかないといけないんだよ。いつまでも迷惑かけてられないんだよ。」と父に言っていたのを聞いたとき、すべてがクリアされてようやく夫とわたしの結婚生活が許されたような気持ちになったことを思い出します。

 すでに妊娠9ヶ月も半ばを過ぎました。案の定、後期に入って貧血になってしまいましたが、おなかの子どもは元気いっぱい。鉄剤を飲んでいるので、出産までには改善されるでしょう。
 というわけで、ようやくのんびりとすることができたので「そらあお」に妊婦生活を書いています。良かったらのぞいていってくださいね。同じような病気で体が不安だという方、案ずるより生むが安しかもしれないと思って頂けたら嬉しいです。
2006/5/10 かるこ